ご帰還されたヂルさんですが、スライド棚の広さと木目が気に入ったらしく、一日の大半をそこで過ごしていらっしゃいます。ぐーぐー寝てます。
行方不明の二ヶ月はこちらも精神が荒廃し酒量は増え、睡眠薬の錠剤をプリッツェルのようにポリポリポリッと喰らい、ヘロインとコカインとスピードの三色丼が主食という毎日でしたが(誰でもいいからつっこんで下さいよ)、なんていうか猫っていいよね。何もせずとも良い。どーにかしてヂルの中に入ってそこからのぞいたらどんなだろー?とかいう、うろおぼえのヒット曲って何だっけ?
自分の場合はだんだん開き直って、「もう勝手にしてりゃいいじゃんかよう」と思っていたのだが、したら、帰ってきた。
なぜか感動の再会というほどではなく、「やっぱしな!」「ちす!」って感じであった。
猫とは言え女子なので(女子とは言え猫!どうどうどう!)、なんとなく日々甘酸っぱいです。
で、頂いたご祝儀でワクチンを受けさせ、シルバーのネームプレートを付け、探知機「ロケーター」を装着し(どちらも寄贈品ということがこの猫のカリスマ性を物語っていると思う)、『サイバーヂル・ファンタスティックプラスティックマシーン・ちゃろんぷろっぷスペシャル・リプライズ!』としてリニューアルした会長は、棚の上でぐーぐー寝てます。
清掃局等からの連絡はなかったので、事故に遭っていることは恐らくあるまいと、むしろ飼われているか保護されているかではないかと考えていて、このまま人んちの猫になるのであればまあそれもしゃあないかと思っていたのだが、ひょんなことで連絡がついて、元の鞘におさまったという感じであります。
現在迷い猫を探している方に関しては、自分の足で探すより、ポスター貼りやポスティングを徹底して連絡を待った方が有益なんじゃないかと思います(足での捜索は肉体的にもかなり疲労するし、確率的には低いんじゃないかと)。
自分の場合もまさかの地理から連絡が来ました。「等間隔で」かなり遠距離までそれを続けると効果的なんじゃないかなあと、今になって思います。民家がまばらな土地に関しては、ちょっとわかりませんが。
あと、「外れづらい名札」は絶対必要ですね。これに関しては反省。
警察や保護センターの届出は、隣の市や区まで登録した方が良いです。
どっちにしても答えはひとつなのですが、事故の場合の連絡を徹底するとして、それがなければどこかで生きている確率が高いのではないでしょうか。
猫が逃げるのはその瞬間に本能のスイッチが入っちゃったってことなので、「自分が悪い」とは思わない方が良いと思う。
誰も悪くないです。
あとねー、吉祥寺の人って優しいですよ。気持ちに余裕があるのか知れないけど。
悪質な電話もなかったし。それは感じましたなあ。
もろもろ含めていろいろお世話になりましたです。ありがとうございます。