ひとつハッキリさせておきたいことがあるのですが、最近「物より心が大切です」なる言説が結構まかり通っているらしい。
気持ちよーく「やっぱりモノやお金じゃなくて人のつながりや自然とのふれあいですよー」かなんか、おっしゃっておられるのだと思うのだが、こういう人は金もモノも持ち合わせているいわゆるリア充様である。
最新スペックのパソコンもスマフォもブルーレイもアイポッドも「結構なご趣味」も全部揃っていて、さらに「心も頂戴な」と言っておるだけ。
だったらそれら全部捨てて、エアコンも止めて夏も冬も「本来の自然」とおたわむれすればよい。
そして消費活動を捨てて自給自足で食っていく選択なんてやれるはずもないし、する意思もない。
特に都市において「身ひとつで生きてる」人間なんて、どう考えても魅力なんてあるわけがない。
「身ひとつだが人間的魅力(ハッ!)」のみで人が集まってくるなんて、カリブマレイ原作のバカ漫画くらいだ。
モノを持つことはすでにコミュニケーションツールなので、それ抜きに心のふれあいとかおっしゃられても、もうひとつ信用できない。最低限のツールを持つことでどうにか人間関係が発生するのだ。それがよくないことだとも全然思わない。いけしゃあしゃあとキレイごと言うな。
たわごとをほざく前にまずそれらのモノとその環境に感謝しろ。被災を逃れたすべての者ども!
そしてお金は大切ということ。自分だって、こりゃ参ったなーという事態を救ってくれたのはやはりお金であり、お金を持っている人間だった。「身ひとつくん」と身を寄せ合って、どーしよーかねー?などとやっていてもどうにもなりません。
貧乏話が美談になるのは、成功した人間が懐古するときのみである。
なんていうか、「恵まれていることに対する無自覚さ」を代弁しているようなムードにカチンと来たので、ちょっと書いてみた。