警察に遺失物届けの手続きをしに行く。もちろんヂルである。猫も一応、そういう扱いらしい。
あちこちの電信柱に無断で探し猫の広告をぶら下げてあるので、警察官が発見しても情状酌量でスルーしてくれるんではないかという、しっかり根回しの意味も含んでいます。
並びの塾の先生が「こういうときは黒いものを食べてお祓いしましょう」と、コンビニで羊羹や珈琲等、黒いものを色々買ってきてくれた。らしすぎて笑っちゃたがありがたす。黒酢うまいよ黒酢。体にもいいよ黒酢。
自分は交番に行っていて留守だったのだが、その間に「セプちゃん」の飼い主さんが来たと、隣のラブラバ夫妻が教えてくれた。
セプちゃんとはこの辺を散歩コースにしていた白い大型犬で、いつもヂルと仲良くなろうと座りこんじゃって、てこでも動かない。が、ヂルさんの方はまったく馴染まず距離が縮まらずという、ちょっと困った事態を引き起こしていて、飼い主のおばさんと「どーもダメですなあ申し訳ないっす」などとふにゃふにゃ話していたのだが、そのセプちゃんが亡くなったという。
享年14才。ってことは犬としては大往生か。
かわいがってもらったから、というお気遣いでラブラバとうちに「リンデ」のパンを持ってきてくれた。
モフモフと食う。白い毛をわっしゃわっしゃしたことを思い出します。
で、こういう時にヂルが勝手に不在なんである。申し訳ないのである。戻ってきたら役職を取り上げ、社会人としてのイロハは叩き込まないといかんのです。