山口冨士夫さんが亡くなったり藤圭子さんが自殺したりと続いてますが、還暦も過ぎてるし、自分なんかは「ああ、時が来たんだな」と思うくらいである。こういう方々を一般の枠にはめてはいかんのである。もう嘘の追悼はやめた。確実に「凄い人生」。以上。
そんで、飛鳥である。「シャブ&アスカ」なんて見出しが躍っていたらしく(ぼ、ぼくが書いたんじゃないよウ)この人は今後大変だたいへんだ。
衝撃ってのはギャップが大きいほど強いもんで、インパクトのあるニュースを聞くと笑っちゃったりする。自分もつい笑ってしまいました。
フジオさんやショーケンさんなんかは「アリ」な人だが、ASKAさんは、ナシでしょう~?まあ面白いよね。「今からそいつを~、これからそいつを~、炙りにいこうか~」ってのは面白くない?もう書いてる人いる?
もうひとつ、佐久間正英さんが末期の胃ガンであることをブログで告白している。実に淡々とした文章である。
上の数行で散々ばちあたりなことを書いてるのでもういいやな。てなわけで正直な感想としては「うーむカッコいい」、と思ったのである。「逆算」できるのは結構アリなのかなあ、ということ。
音楽プロデューサーとして有名だが、自分にとっては「プラスチックスのキーボード」だった人である。
自分の小6くらい(80年ごろ)にテクノ・ポップというのが流行しまして、YMOが頂点なのだろうがそっちはあんまり。
中学では周りにYMOファンが多かったので、自分は聴いたこともないけど何やらうさんくさい匂いがする「ヒカシュー」のLPを買った。イエローマジックにはないアングラな毒気が充満してた。テレビドラマ『加山雄三のブラックジャック』の主題歌も彼らでした。
プラスチックスも夕方の音楽番組に何回か出ていたので小学生から知ってた。ベストテンの常連とは全然違う奇妙な音楽。何か、ひっかかっていたのでしょう。
これにバンドを従えていた頃のジュリーと、たまたま録音していたアナーキーのデビュー曲『ノット・サティスファイド』と、RCサクセションの『雨あがりの夜空に』。
この辺が自分のロックの原風景。すごく、どうでもいいですね。
プラスチックスなんかは今聴くと、テクノというよりオールディーズなR&Rのノリ。立花ハジメのギターなんか意識してサーフっぽいし、モンキーズのカバーもはまる。
それを当時の最先端・リズムボックスを駆使してノン・ミュージシャン(佐久間氏以外)たちがバンドを組んだらとてつもなくチープかつカラフルな音楽が出来てしまい、海外でも人気が出た。
フライング・リザースやディーヴォなど当時の海外テクノと比べても、プラスチックスが一番カッコいい。
やはり中西俊夫や佐藤チカの「肉声」なんだと思う。カタカナ英語で記号みたいな歌詞を連発する捩れたクールさは、やっぱりパンクなんだな自分にとっては。テクノじゃなくて。
(あと記号のみでボーカルを成立させているのは、フリクションのRECKだけ)
まあしかしこの軽さは「昭和の音」である。「プラスチックス」っていう表記も昭和。
ピコピコ満載のファーストばかり取り沙汰されるけど、ボトムが効いたセカンド、サードも良いよ。
あ、『ORIGATO25]』なるベストがいいと思う。
ついでに『毎日ぞんび』のアンコール上映が(いつのまにか)決まりました。
9月6日(金)、吉祥寺fourth floorです。http://fourthfloor.jp/
このままカルトムービーになります。