若尾あやまんJAPAN主演、『悶え(監督・井上梅次/1964年度作品)』鑑賞。@阿佐ヶ谷ラピュタ。
バージン若尾が結婚した相手は不能で、まわりのヤリチン青年や(川津祐介)「翔んでる女」(江波杏子)、人工受胎をめぐるドロドロにはまっていくという、なんつうかその「インポテンツ・サスペンス」。
そもそも新婚の時点で既にセックスレス、というパターンも少なくない平成から考えると、処女妻が新婚初夜で旦那に身を捧げる、なんてのはもはやファンタジイである。ますむらひろしかっ、て話である。そこはアタゴオルなのかっ、て話である。
一番の見所は、欲情した旦那が若尾妻に挑みかかるのだが、いきなりそのシーンはバックが真っ赤にライティングされ、「渦巻き」がぐーるぐーると回りだす。いやちょっと、笑いをこらえるのが大変でした。
当時の芸術祭参加作品らしいのだが、実際のところ「エロ」を求めた観客がもじもじと鑑賞していた様も容易に想像がつく。きっとそうしたカムフラージュも必要だったのだなあとも思わせ、タイムカプセルのような一品である。
若尾さんの「元祖盛り髪」や昭和ファッションもシャレオツであります。
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