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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

すうさい堂は閉店しました。17年間ありがとうございました。

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これがわたくしのすうさい道

どうもさっそくエアコン病のようで、頭はぼーっとするわ鼻は止まらないわで、やな夏の風物詩状態。
光に変えたらいきなりウィルスに感染するわ、ジャンク品のモニターは勝手にフラッシュ画像になるわびしばし落ちるわで、あまり更新に気乗りせんのですが暇なので(前回のブログ書いてるときに2回落ちた)。
すうさい堂も吉祥寺で7年目であります。歴史を紐解く。

■明大前時代(たぶん2001~)
いきなり明大~代田橋の中間あたりの住宅街に出現。ほぼシカトされる日々。
それでもチカヒロナオヤ等第一期メンバーとのつるむ場となる。最近は疎遠なのでかまってちゃん。

■吉祥寺移転(2003~)
先代の雑貨屋さん(イラストレーターのたごもりのりこさん)が閉店するということなので、そのまま「ジャルダン吉祥寺」にスライド。
一周年記念はアップリンクファクトリー(神南時代)を借り切ってオールのイベントを施行。
吉祥寺NPO「キスカフェ」と懇意になってイベント『バリヤバい映像の夕べ』を仕切る。
実はこの時期、ネカマのバイトをやってみたが性に合わず欝になったりいろいろあって、精神的に一番グチャグチャしていたのであった。

■バリヤバ時代(2005~)
常連さんにもなかなか面白い連中がいることに気づき、文化祭みたいなものをやってみましょうということで場所をクラブ「warszawa/fourth floor」に移し、『バリヤバい視聴覚教室』を開催。
一回目の出し物の一部「衝撃の睾丸切開プレイ」は恐怖と爆笑と賞賛とドン引きを同時に得る。このイベントは10回続く。トーシロDJなんかも始める。
この時期に知り合ったみなさん(シーチキン大塚・蒲鉾・ポーキーラモーン・サンデイまさかりなど。なんつー名前たちだ)とは、いまだにつかず離れずという感じで、続いております。
この辺からぽつぽつ雑誌の取材が来るようになるが、やっぱりうまくいかんので店をシェアすることを決断。

■「IGGY」時代(2006~)
半分を古着売り娘たちに提供したものの、ドン引きするほどのセンスの悪さで飾り立てやがって、店内は醜酸を極めた。
ヴィレッジヴァンガードみたいな線を狙ってたんですけどね・・。
屋号は「イギーポップ」から。ごめんなさい。(ちなみに連中には通じなかった)
時間は自由になったものの、すうさんは再び欝とストレスの日々。相手方と顔も合わせなきゃ口もきかない。
ジャルダン内に空きが出たので、うまいこと言いくるめて半年で追い出す。
(今はつぶれて影も形もないが。佐藤って女は激レアもんの性格の悪さであった。コンビニのビニール袋を顔にかぶせられたまま中出しされて死ねばいいと思う)

■すうさい堂復活(2007~)
すっかり開き直って帰って参りました。
間接照明にしたり、半分は面出しコーナーにしたり、点数は少なくしても絞るとかして、「洗練されたおとなの空間」!怪我の功名。
最高に爆笑の取れる相方・肉彦さんもこの辺から(「すうさい堂と肉彦さん」としてたま~に営業)。
みんなのアイドルにしてすうさい堂のアイコン(代表)・黒猫『ヂル』がやってくる。営業日が週4日になる。
近ごろ私たちはいい感じに安定しているようだが、結局どーにもこーにもカツカツである。
最近はたまに、アジア人みたいな兄ちゃんが店番をしていることがある。


つづく。

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ゴールデンウィークイズゴーン

ゴルデンウィクも終わりまして、どこへも出かけずとも日替わりでダメな人たちが訪れてくれまして、昼夜を問わず飲んでおりまして、本日は中休みであります。
もう初夏だ!SHOCKER!
で、この前は井の頭公園近くにあるゲストハウスというものを来訪してみたのだけれど、実に異世界でした。
テラス、キッチン、ベランダ等の設備も整ってなんでもありなのだが、常にいろんな人が居る。パツキンのおねーさんに「Hi!」なんて声かけられて「あぅ」なんて返事したりして。
こういう所は基本的に「人間が好き」だったり、「人とのふれあいが好き」じゃないと長居はできないなあと思った。
自分なんぞはジャルダンに来てから生まれて初めて、辛うじて近所づきあいというものをなさっており(実家にいたころは隣の家族の顔すら知らなかった)、どっちかというとプライベートは「おれの視界に入ってくんな」な人である。「個室」は何よりも最優先。
すうさい堂だって実は、「開かれた引きこもり空間」なんである。

表面的には楽に生きたいために招いている状況は必ずしも楽なもんではないのだが、それは致し方ない。就職できる人はちゃんとした方がよろしい。
『はたらきたい(ほぼ日刊イトイ新聞)』という本でしりあがり寿が、お金がないためにおこるトラブルやわずらわしさが嫌だった、と発言している。

「カレーに乗せるカツがうれしかったり、余計なトラブルがいやだったから、僕は就職した時にうれしかったんですね。そういうことのために会社に入りたいと思うのは、全然おかしいことじゃないと思います」
「働いてお金を稼いで初めて、自分自身の経営権を手に入れたという感じ」

方法は違えど、結局は働いているすべての人が個人経営者なんじゃないかと思う。
キツさ、の種類は違うかも知れんが。
「これは得した」とほくほくしていても、どこかで「同じくらい損してる」もんです。逆も然り。そんなもんです。
明日はちょいとお休みします。




古本屋らしいことをした

久々に出張買取した。と言っても目と鼻の先。
何年か前にいしかわじゅんさん宅を訪ねた以来である(あそこんちは表札に「いしかわじゅん」とあるので、すぐわかるぞ)。

今日伺ったのは、大正時代から有るといふ、非常に趣のあるお宅であった。
澁澤、寺山、横尾、水木、幻想文学、ナチものなど30数点。
ごぞンじのように僕は貧乏なので、支払い時には心臓バクバクした。やばい、金無くなった。亡くなった。
本来自分は「まんがって楽しいなあーけらけらけら」という人なので、ずどんとしたコレクションがあると腰が引けるんである。
澁澤とか寺山とか、イメージで語ってますからね、ほんとは。
ライターとかイラストレーターとか、名刺作った者勝ち!という説があるが、一応店もってるんでおれ様は古本屋である。
でもおれが死んだとして、「古書店経営」と認識されるかどうかが不安だ。「アルバイト店員」の方がリアルな気がするんだが。
というわけで自分は駄菓子のような「サブカル屋」が身の丈だわ、と思いました。
別にサブカルって言葉に嫌悪感持ってないしな。「メインじゃないカルチャー」ってことで一見落着しましょう。

まあしかし、これらの本を並べると棚が締まる。アングラな方はチェックされたし。

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性別:
男性
職業:
古本すうさい堂
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