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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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「野良猫ロック」のまとめ



「さそり」も「修羅雪姫」も「広島死闘編」も「怪談昇り竜」も「ジーンズブルース」も観てしまったし、というわけで「野良猫ロック」シリーズ5作全部借りてきて鑑賞。
このシリーズには監督が二人いて、二つのパターンがある。
『女番長野良猫ロック』『セックス・ハンター』『マシン・マニマル』の長谷部安春はスタイリッシュなアクション系。
『ワイルド・ジャンボ』『暴走集団72』の藤田敏八はヒッピー集団による群像劇。
もっとぶっちゃけて書くと、「梶芽衣子を撮れる才能があるか否か」ということ。
藤田版の焦点のぼけたゆる~い感じってのがどうにも退屈。カジメイがなんか普通のあばずれねえちゃんだ。
(『ワイルド』で白ビキニ姿が拝めるけど)。
この人はカジメイが稀代のファッションリーダーってことがまったく理解できていない。
そこへ行くと長谷部版は分かってらっしゃる。ピースカとわめく不良女子の中において光る超然とした佇まい。
やはりこの人はナイフとか銃火器とかの物騒なアイテムを持たせないといけません。
そしてシリーズ最高の名言、ワイシャツに裸足のカジメイがバイクに跨りぶちかます、『バッキャロー!!』が聞ける『セックス・ハンター』はシリーズ中でいちばん好き。ジスイズロック!!
「愚連隊によるハーフ狩り」という危ないテーマを持つ作品だが、なぜかレギュラー出演している藤竜也演じる「バロン」も出色。幼い頃に姉が米兵にレイプされる現場を見てしまったためインポになった、悲しき暴漢である。この人の十八番、大した必然性もないのに巻き起こる「くっくっくっ、くあーはっはっはっはっ」のげたげた笑いも、このシリーズを馬鹿馬鹿しく彩る。
一作目は和田アキ子を売り出すためのタレント映画だが、郷鍈治のワルさ&カジメイ軍団による「ミニスクーターの暴走」が光る『マシン』と、前述の『セックス』はおすすめ。そしてほとんどに苑文雀さん(昭和の上戸彩)が出ています。
ゴールデンハーフ、オックス、モップス、アンドレ・カンドレ(井上陽水)、カジメイの妹ちゃん、カジメイと安岡力也によるデュエット等、当時のニューロックを盛り込んだサイケ歌謡映画としても楽しめます。ゲバゲバ。

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