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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

【すうさい堂最新情報/極私的ツイッタァ】 ■■ 2017年10月13日(金)13時より移転オープンしました。■吉祥寺本町1-29-5 サンスクエア吉祥寺201 ■0422-27-2549 ■土/日/祝日のみ営業

連休ですが

すうさい堂は4月27日(土)28日(日)29日(月)、5月3日(金)4日(土)5日(日)6日(月)と開けております。
ドブに捨てるくらい時間が有り余っていましたらどうぞ。令和って老舗の和菓子?なにそれ食えんの?
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マイノリティ対マジョリティ



内田裕也、萩原健一、モンキー・パンチ、小池一夫と昭和の大物の訃報が続きますが人間はいつかは死ぬのである。というわけでそれはそれとして、やはり最近一番痛快で心が温かくなったのはピーエル・タキ、その後のニュース。
考えてみればア・スカリョーのときもサカイノ・リコのときも「へー」あるいは「はっはっは」程度の関心しかなく(世間的にも)叩かれてとりあえず終わり、という感じであった。が、今回は違う。「音楽に罪はない」と音楽業界の大物たちが動き、電機グループのCD出荷停止に抗議した。
そしてイシノタ・キュウのツイート。これもいろんな人がもう書いてるから蒸し返しはしないが、感じたのは「ここは徹底的にふざける正念場」という気合。まるで大喜利を連発しているようで、さすが長いこと「メロン牧場」とか言ってる人は違う。サブカルで鍛えられたブラックジョークのセンスなのであって、やはりその辺がサブカルとおさらばできない由縁なのだな。「昔はそういうの好きだったなー」とか言ってる人、きっと今はつまんなくなってるんだろう、そうに決まった。
ぼくは別に全然、電グルのファンじゃないのだけれども、彼らの軽やかさやピーエル・タキの役者としての度量には惹かれるものがあったので、この手の事件で世の中の反応が今までとは少し違う方向に動いているのが心地よろしい。というか、世の中的にもピーエル・タキは潜在的に好かれているらしい。で、自分でも意外なくらい「電気がんばれ」と思っているのである。
(一連の「真摯な」黒いギャグツイートもいいのだけど、一番グッときたのは「困ってるのに助けたり庇ったりしてあげられないのは相棒でも友達でもなくね?」というやつであった)
映画では東映の作品のみがそのまま公開ということで、さすがに歴代のド不良たちと関わっていた会社は違う。ワルの映画ばっかり撮っている監督がやたらと憤慨していたけど、あれも何か事情のあるパフォーマンスだったのかもしれないな。差し替えなどを行った作品に関しては、どちらが正しかったのかは令和の歴史が証明すると思う。

後に湧き上がったのはMCシノブ・サカガミのワイドショー問題。たまたまこの日の放送を見てしまって、「ドミュンってのの売名行為では?だってオレたちそんなの知らないもん」(大意)という発言をリアルタイムで聞いてしまったのであった。
どうやらこのMCシノブという人は「僕はこう思うんですけどね、どう思います?」とコメントを振る同調圧力押し付け芸で伸し上がったらしい。まあそれはそれでいいんですけど、今回はケンカを売った相手が悪かったです。
そしてドミュン側の反撃。これも配信を見ていましたが、シノブ・サカガミという人の音源をコンプリート収集して二時間、延々と流したのであった。
実際のところシノブは歌手として歌唱力にはだいぶ難があったりで少々辛くもありましたが(それでも結構な枚数のレコードを出している。ラブリー・バブリー!)ターンテーブルでDJがプレイしたりで、リスペクトともとれる扱い。はっはっはっ。
ただし、ずっと流れる視聴者からの書き込みはけちょんけちょんではあったが、それは見ている人の「感想」なのであって、ドミュンの「総意」ではないのであった。
圧力をかけてつぶすこともできない。スポンサーがいないから。
敵側の不祥事を最後の最後に公共の場でぶちまける展開の映画があるけれど、それに近い、ネットの歴史に残る事件だったと思う。

暴行被害にあったアイドルがツイッターを駆使して、人間魚雷のような勢いで運営側を追い込んでいたりと(生放送中に反撃されたときの、代表のおっさんのポカンとした顔と来たら!)弱者にとってインターネットは武器になり得る。ワイドショーの王子様には一矢報いてやった。
そして、マジョリティに寄って生きている者は何かをやらかしたら、あっという間にマジョリティに見捨てられる。でもマイノリティと膝をつきあわせてつきあっていれば、大きな助けが来るかもしれない。
今回のドミューンは本当に強力な助け舟であったと思うし、ピエール瀧もマジョリティのテレビ局からはお役目御免かもしれないが、「マイノリティである」電気グルーヴのファンは待っていてくれる(本当はワールドワイドに見れば、電グルのほうが圧倒的にマジョリティなのだが)。
彼の復活ライブなんて日にゃ、マジョリティも巻き込んでの大騒ぎになるだろう。ケンタウロスのコスプレ復活で出てくれれば最高なんだけど、マジョリティはまた「反省の色が見えない」と叩くのだろうか。でも、絶対間違ってない。

内田裕也が逝く



内田裕也氏が亡くなった。なんだかんだで最後まで気になる人であった。芸能界においても功罪あると思うし、思想的にはマフィアみたいだったかもしれないし、悪人か善人かといえば確実に悪人側であろうが、「面白い」人であったことは間違いない。
矢沢永吉と比べればよくわかる。矢沢氏はボーカリスト、作曲家、ビジネスマンとしても超一流で、ヤンキー諸氏が「あーゆーのになりたい」と憧れを抱くのは理解できる。ルックスだってカッコいいし、いい年のとり方をしている。
転じて裕也氏(これで統一)は、いわゆる歌唱力は「・・・・」であり(個人的にはめっちゃ好きなボーカリストなのだが)、ヒット曲は一曲もなく、ボスとして君臨していたわりには金持ちそうなイメージもない。
で、(長髪ハゲ以降の)あのルックス。誰も憧れない。真似もできない。したくない。
永ちゃんのはっちゃけはミュージシャン/ビジネスマンとしてちゃんと着地していくのだが、裕也氏の場合、着地点が本当にわからない。
大震災の被害を受けた石巻市でボランテイア活動(「石巻はロックンロールと読めるから縁がある」という理由が素晴らしい)を行った数日後、愛人を脅して逮捕されるという事件。ある意味ですごいバランス感覚。ドラえもんと魔太郎が同居している藤子ランドみたいな精神構造である。
コートにやたらバッジをつけ「中世の騎士風に」方膝をついて謝罪した記者会見も最高。

日本ロック黎明期の立役者だったことは間違いない。結局芸能として消費されたグループサウンズを目にしたあと、日本で本格的なロックグループを作る、という意気込みで「内田裕也とフラワーズ」を結成し『チャレンジ!』(69年)をリリース。
これ、名盤です。ジャケットも最高。



ジャニス・ジョプリンなどの洋楽カバーが中心なのだが、オリジナルのジョプリンさんは歌唱が情念すぎて自分は少々苦手なので、こっちのほうが好き。なぜなら声のベースにかわいらしさがあるから。
そしてこのアルバムでの裕也氏なのだが、「なんにもしていない」のである。もちろんライブではタンバリンも叩いただろうし、プロデューサー的な役割もあるであろうし、なによりこの当時は「内田裕也」が誰よりもネームバリューがあったゆえの「内田裕也とフラワーズ」なのだ。
音楽的にはツワモノばかりの中で「オレはなにもしない」という選択は潔い。とにかくカバーでも洋楽レベルの演奏ができるバンドを作るということが第一だったのであろう。日本語のオリジナルを標榜するはっぴぃえんどと対立する経緯も、歴史のひとコマである。
ボーナストラックで数曲が収録された中に裕也氏の歌う『ファイブ・フット・ワン』がある。原点にしてまったく変わらない歌唱。しかしドアーズの曲の中でこれをカバーするセンスはかなり渋い。
シングル盤も『ラスト・チャンス』『フラワー・ボーイ』『夜霧のトランペット』の三曲収録。あれほど洋楽を目指したバンドなのにシングルとして切られたものは完全に当時のGS、つーか歌謡曲。この時点でフラワーズは負けていたのかもしれないのだが、今聴くとかなりお洒落でクール。これはこれでひとつの正解であったのだ。

フラワー・トラヴェリン・バンドはちゃんと評価されているからすっとばすとして、問題は裕也氏のソロアルバムなのだ。
ヤンチャさがはじける『ア・ドッグ・ランズ』(78年)と、最高傑作でハードボイルドな『さらば愛しき女(ひと)よ』(81)。この二枚の、ぶっきらぼうで不器用な声には独特の色気と怖さが入り混じっていて最高。
「死ぬまでにこれは聴け!」とは言えないのがなかなかつらいところ。以上です。
あ、「内田裕也&1815ロックンロールバンド」名義の『ロックンロール放送局』(73年)もある。これは慣れ親しんだオールディーズを豪華なメンツでカバー。水を得た魚のように歌っている。ライブでおなじみ『コミック雑誌なんかいらない』も収録。 
「ニューイヤーロックフェス」に至っては生涯現役であったのだから、大したもんだとしか言いようがない(最後にキノコホテルをチョイスするセンスがグッド)。
これに関しても「ロックに芸能界的な年功序列を持ち込んだ」と批判され勝ちなんだけど、長い歴史がありそこでベテランと若手が集まるのだから、それは致し方がないのではないか。
下北ギターポップバンドならば横一列で公平に楽しくライブができるのだろうが、新顔のバンドが「本当に怖い先輩方」(安岡力也・ジョー山中・白竜・ジョニー大倉・松田優作など)のドアを叩いて挨拶するというのもなかなか得難い経験なのではないか、と思う。

そして裕也氏といえばやはり映画。好きな出演作はたくさんあるのだが、一本だけ選ぶとするならば『十階のモスキート』(83年)。崔洋一の監督デビュー作品でもある。
これは妻子からも見捨てられ、借金まみれになった警察官が郵便局強盗に押し入るという、非常にスカッとする物語。
裕也氏は素でも口ごもるがそれを演技にそのまま持ち込む。が、そこに妙なリアリティが生まれる。
都市に住む人間が抱える孤独や狂気、不安や焦燥などを「そこにいるだけで表現できる」という稀有な俳優だったと思う。「演技も下手くそで」とか言ってる人はテレビドラマだけ見ていればよろしい。
完全に出世コースからはずれた交番勤務の警察官が主人公。妻(まだまだ色っぽい吉行和子)には離婚され娘には養育費を払わねばならない。娘役がアイドル全盛期の小泉今日子。当時、何か巨大なコネがあったのだろう。
ちなみにキョンキョンの彼氏役として、モヒカン期の「アナーキー」仲野茂が共演している。彼としては生涯自慢できるであろうメジャーな仕事だ。
妻からも娘からも馬鹿にされ、競艇にはまってサラ金からの借金はふくれあがり、スナックで泥酔してはぶちのめされ、唯一の友達は当時の「パソコン」。といってもインターネット以前なので、どうにもしょぼいゲームしかできないのだが。
(当時のサラ金は無人ではなく対面式。なんともいえない圧迫感が画面から伝わってくる)
そして裕也映画といえば「レイプ」。今回はアン・ルイスまでもがその餌食に(もちろん直接的な場面はない)。
万引きロック主婦としてちょこっとだけ登場するが、ポスターやパッケージには二人の堂々たるツーショット。これが裕也の力。
競艇の予想屋として全盛期のビートたけしも登場。生き生きとした存在感に目をうばわれる。
やがて多重責務が上部にもばれてしまい、所長(佐藤慶)にコンコンと説教される。
「君もいつか孫と熱海にでも行って笑顔で暮らせる日が来る。いいですか?熱海ですよ、熱海」
マックスが熱海旅行の時代だったのだろうなあと、ちょっとほっこりさせられます。
そしてすべてに煮詰まった彼はパソコンをマンションからぶん投げ、いつもチャリでとろとろ巡回しているコースを全力疾走し、制服姿のまま郵便局で発砲!!
そこでとりあえず、あるだけの金を出させた裕也氏が局員たちに宣言する。
「なにかあったら交番に来てくれ。いつでもオレがいる」・・・最高すぎませんか?
こんなことで借金が清算できるわけがないので、結局、自身のどんづまった人生を清算させるために行った行為なのであろう。派手に逮捕されたエンディングに流れる白竜の『誰のためでもない』のポジティブなメッセージがどうにもちぐはぐだが、強引に筋を通す裕也イズムがスカッとする。
つまりこれは、ぼくやきみやあなたのための映画なのである。

なんだかんだで恐ろしげながらもファニーで「可笑しな」な人であったと思う。やはり「可愛げ」がなければ誰もついて来ない。
そして正しいロックンロールとはジェリー・リー・ルイスからGGアリン、『爆裂都市』の面々に至るまで、怖くて、「とことん可笑しい」ものだ。そこがカッコいいんじゃない。
そして最強のミーハー。軽々しく「シェケナベイベー」を連発し、ポルノで主演を張り、フランク・ザッパを来日させ、意味不明に都知事選に立候補し、AKB指原とコラボし、奥方・樹木希林と婚活雑誌のCMで共演(逮捕されて放映中止)、晩年近くでは「焼きそばUFO」のCMにも出てた。なんだこりゃ。
そして大女優・樹木希林さんが「生まれ変わってもまた一緒になりたい」と惚れ抜いた男であった。





P氏の逮捕について

もともとテクノまわりの人だったからなあというのが最初の印象。なのだが、自分の好きなサブカルまわりの人の隣にはいつも彼がいた、と思うとちょいと切ない気もする。
さらにはサブカルと大メジャーを自由に行き来できるという特殊な枠。この枠の持ち主はピ・エールタキ以外、他に思いつかない。サブカル出身成功者のロールモデルだったのになあ、と思うのである。
少し前にはア・スカリョーの逮捕劇があったが完全に他人事であったし、彼は純粋なミュージシャンだったので激震も音楽業界のみで済んだ。
ところが今回は映画、ドラマ、テレビ、ゲームなど多岐に渡っての活躍中ゆえ、なかなかえらいことになってしもうた。
親分がうるさいディズニーや(こんなすごい仕事をやってるとは知らなかった)スポンサー第一のCMやメインホスト番組は仕方がないかもしれないけど、電気グルーヴのCD回収をはじめ自主規制が始まっている。タッキュウ氏のソロライブ中止とか関係なくないか?
そもそも「皆様に多大なご迷惑をおかけしました」というお題目がおかしい。作品のファンにとって「多大なご迷惑」そのものがCD回収、ドラマの放映中止や配信中止、映画の公開中止なのである。出演者の一人がなにをやらかそうが、観たいものは観たいに決まってる。
自分の趣味にによせて考えれば一人の出演者の不祥事により『アウトレイジ最終章』や『弧狼の血』がお蔵入りになるということだ。こんなアホらしいことがおこっていいわけがない(まあ「最終章」はイマイチでしたが)。
まさかとは思うが大傑作『凶悪』までもが葬られるようなことがあれば、これはもう焚書に近い。大迷惑だ。
違法な薬物を使用した者は犯罪者ではなく、治療過程も考えれば「過ちをおかした者」ととらえるべきである。(田代まさし最大の犯罪はやはり「盗撮」なのである。なぜならちゃんと被害者が存在するから)
テレビなんかは使い捨てかもしれないが、彼を復帰させたいのならばこれ以上無駄な自主規制の連鎖を起こさせないこと。
復帰枠は電グルファンや吉田豪大先生がつくって待っていてくれるだろうから、きっと大丈夫。

カメ止めとハロウィンと見世物小屋



『カメラを止めるな』がいよいよソフト化ということで、またしばらくはレンタル大稼動中ということになるのだろうけれど、劇場の高揚感が一旦収まったようなので、ちょっと冷静に考えてみる。
実際のところ「なかなかチケットが買えない映画がやっと観られた」というプレミア感があったことは否めない(自分の場合)。
監督さんが出ずっぱりでニュースステーションに出演していた日をたまたま見ていて「これはいよいよ大変なことに」と思っていたのだが、作品の熱狂ぶりが報道され、観客の中に子供たちの姿があった。
これに対する微妙な違和感。もちろん映画は面白かったし楽しんだのだが、何パーセントか「んんん?」というところが実はあって、その正体がはっきりした。
この作品の唯一最大の弱点、それは「毒がない」。
お子様にも楽しめるエンターティメントつまり「ご家族そろって楽しめます」というやつで、自分が最も忌み嫌うもの。
やっぱり結局は「家族愛」なるものが軸となっていて、ああそうだったのかなるほどなあと勝手に納得しているのである。もちろんいいファミリー映画もたくさんあります。『血まみれギャングママ』とか『ピンク・フラミンゴ』とか『悪魔のいけにえ』とか。
そういえば最後に流れる曲が超ダサいとか(タイアップの関係なのだろうけど)、きれいに答え合わせをして終わる作品なので『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいだなあと思ったのだよなあ。
あまりにもきれいに完結するので、自分だったら「やっぱり奥さんが感染していて家族を食っちゃって仲良くみんなゾンビ」とかにするかなあとか思うのだが、それだと出来上がったパズルをぶっ壊すようなものだしなにしろ意味不明になる、が、そのほうが映画としてコクが出るような気がしませんか。
世の中には「ろくでもないのに嫌いになれない作品」と「ちゃんとしてるが好きになれない作品」というものがって、『カメ止め』はどっちなのだろうと考えるのだが、やはりゾンビ(フェイクだけど)でインディーズが大ヒットをかっとばしたというのは痛快なので、実際面白いし、レンタルに並べばまた借りてしまうのだろう。
ただ(親子で鑑賞するであろう)子供たちにはひとこと言っておきたい。
「ゾンビ映画がこんなもんだと思ったら大間違いだ!!」

渋谷ハロウィン。今年はトラックをひっくり返した奴や逮捕者が出てしまって、一挙に世間から顰蹙を買う形となった。
最終日の17時台に渋谷にちょろっと寄ってみたのだけれど、さすがに人が多い。仮装した人たちだらけで、見た限りでは「シン・ゴジラ第二形態」が一等賞だと思う。
みんな楽しそうにニコニコしている。写真を撮ったり撮られたり。これだけなら本当にピース(大混雑しているのは、祭りだと思えばしょうがない)。
若い人が本当にやりたいお祭りってこれなのかなと思う(阿波踊りじゃないだろう)。ハロウィンには参加しないが、自分もゾンビやって楽しかったし「気持ちはわかる」。
金にあかしての馬鹿騒ぎをしていたバブル期のクリスマスイブより、DIYの衣装で集まっているだけのハロウィンのほうが健全なんじゃないかと、どうしても否定できない。
最悪なのはこれに乗じてただ騒ぎに来る奴ら、悪いことをしに来る奴らで、基本的にこの連中は「普段着」である。なぜなら犯罪を行うのは常に「身軽な奴ら」であり、コスプレしてたら目立つわ衣装がひっかかるわで、逃げるのにはかなり不利だから(なので警察の人は普段着のなんだかヤバそうな雰囲気の奴らをマークしたほうがいい)。
みんなが虚構を楽しんでいる中に現実の暴力を持ち込む無粋な輩は、フランケンフルター博士に撲殺されてしまえばよろしい。
で、あいつらは高橋ヨシキさんがトークライブで言い放った「精神的なカッペ」だな。
ただなあ、深夜に及ぶ飲酒によるご乱心。楽しい、終わらせたくないというのはわかるんだけど、なんていうかな、もっと自覚を持てばいいのにと思う。
それはミニスカポリスとしての自覚であり、ゾンビナースとしての自覚であり、ジョーカーとしての自覚だ。ジョーカーなのに泥酔してゲロ吐いてたらみっともないよ。どうせならヒース・レジャーの心意気もコスプレしようじゃないか。
「あれは若者の不満のはけ口である」とか言ってる人もかなり古臭いセンスだと思う。ならばクリスマスで浮かれるのも桜の下で泥酔するのも普段の不満のはけ口なのか?現場に行けばわかるが普通の人が仮装してニコニコ歩いているだけだ。つうか、あれはどう見てもリア充だよ。
「悪魔の正体は現代社会に不満を持った人間だ!」では、原作『デビルマン』に出てきた勘違い科学者と一緒である。
「もともと子供のイベントなのに履き違えている」と言われればそりゃそうなんだが、魔や死のにおいやエロスに惹かれるのは子供じゃなくて大人。徐々にこうした流れになるのはある程度必然かと思われる。血文字が街の中に現れるあの時期は嫌いじゃない。
とはいえ、もはや交通整理が必要。渋谷区主催のイベントなわけじゃないから、中止とか排除は無理な話。しかしながら実際早朝にゴミ拾いをしているコスプレさんも見かけたから、「あんな奴らは」とひとくくりにしてはダメ。この輪が広がっていくのが一番理想的なのだろうとは思う。

新宿花園神社・酉の市。今年は久々に見世物小屋を観るためだけに来た。
元祖の大寅興行の方々は裏方に回り、アングラ劇団『ゴキブリコンビナート』が芸人として登場。
樺太から来た原住民は回転している扇風機の羽を舌で止める。
伝説の女総長はロウソクを口に含み炎を吹き上げる。
中国の武術者は頬を串で貫いてコンクリートを串にぶら下げて手を使わずに持ち上げる。
「やもり女」は生きているミミズを食う。
「狂ったOL」は自らの腕にホチキスの針をプチプチ刺す。アンド、レシートを額にプッチン。
これをエンドレスで深夜まで。MCは気配りしつつも喋りっぱなし。すげえ根性と体力だと思う。お題は観てのお帰り、たったの八百円。
確かにグロいが、不思議な郷愁もある。人間なら共通して持っているであろう魔への好奇心を体現しているのが見世物小屋であり、「祀りのいけにえ」として機能しているのかもしれない。
開き直った自傷行為は芸であり、ショック・バリューだ。本人たちがやりたくてやってるなら問題ない。
まあ、ものすごい無駄なエネルギーと言えなくもないし、なくなっても困らない類なのだろうけど、世の中「生産性」ばかりが大手を振って歩いているのもつまらない。
「ショック・バリューな人たち」は、裏のスターとしてどす黒く光って頂きたいものです。
数年前に人気があった「蛇食い娘」さん(ゴキコンの女優さんとのこと)は、動物愛護協会からのクレームでステージに立てなくなったと、まことしやかに聞いたことがあるが本当なのだろうか。
だとしたら、そのような「政治的正しさ」の前ではぐうの音も出ないんだが、協会さんは蛇の命を救った代わりに「蛇食い」という伝統芸を殺したのである。
牛や豚はコンビニやスーパーの弁当として加工され、賞味期限が切れればゴミとして廃棄される。
見世物小屋の蛇たちは一匹一匹が芸のパートナーとして、命を鮮血で飛び散らすさまを客の目に焼き付けながら死んでいく。本当に生命を軽視しているのは果たしてどちらなのか?
数年前に観た、赤襦袢で蛇を食いちぎる小雪太夫さんは確かに、美しくもカッコよかった。蛇食い芸は、カッコいい。
ところで「狂ったOL」さんは、ホチキスを希望者に手渡し自分の腕に針を刺させるというお客さんサービスを行っていて、女子が嬉々としてプチプチしていたのだけど、ぼくは絶対できません。考えただけでめまいがする。

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プロフィール

HN:
すうさい堂主人
性別:
男性
職業:
古本すうさい堂
自己紹介:
自称「吉祥寺の盲腸」、すうさい堂のだらだらした日常の綴り。
本を読むという行為は隠微なこと、悪いことを覚えるためのモノ。

180-0004
武蔵野市吉祥寺本町1-29-5
サンスクエア吉祥寺201

0422-27-2549

(2017年10月より移転しました)

【営業時間】
土・日・祝日/13時~20時
【定休日】
月・火・水・木・金

東京都公安委員会許可304420105129号

メールはこちらまで suicidou@ybb.ne.jp

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