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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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アンチゴッドファーザー



人と映画の話をすると『ゴッドファーザー』が好きだと言われることが多い。
なぜかというと人と小説の話をすることがまったくないからである。すいません。
問答無用の名作である。「1」に関しては自分も十回は観ていると思う。
ということを明確にしつつ、あえてわたくしは反ゴッドファーザー(以下GF)主義の立場をとる理由をつらつらと記したい。
なんでかというと、これを至上の作品としてしまうと他の作品が認められなくなるから。
「これと比べちゃうと他は」ってやつである。しかし、コッポラだってこれ以上完成度の高い作品は作っていないと思う。つまりジャンル映画鑑賞に入る前に足がそこで止まる。
もちろんそうじゃないクレバーな方も多いとは思うが、いわゆるキネ旬な感覚のオールタイムベストってのがなんとなくわかっちゃうわけで、どうせあれだろ、『ディア・ハンター』『未知との遭遇』『2001年宇宙の旅』あたりと並べて四天王なんだろ?重くて哲学があって偉そうなのが映画だと思ってる。ちゃんちゃらおかしいのである。
ちなみに個人的な暫定的オールタイム・ベストワンはタランティーノの『デス・プルーフ』。超バカみたいな内容であるにもかかわらず、こんなにカッコいい作品は他にないと思うから。

アル・パチーノ出演作ならばチンピラの愉快な破滅を描いた『スカーフェイス』を圧倒的に推す。
バスルームに掲げられたバカ丸出し座右の銘「The World Is Yours」の前で死ぬ血みどろパチーノが素晴らしい。
時代的に血糊も増量マシマシだが、そいうものは多ければ多いほど面白いに決まっているし、由緒正しいお家柄の抗争劇であるGFに対し、『スカーフェイス』はイタリア移民のドチンピラがコカイン売り上げ大王として伸し上がる話なので、こっちのほうが面白いに決まってる。コカインをお砂場状態にして吸うシーンとか最高。実際、パチーノ演じる「トニー・モンタナ」はギャングスタ・ラップの連中のヒーローになっているということだ。

ホラーをあまり観ない人でも『シャイニング』は好きだという声が多い。もちろん名作だし十回は観ている。ジャック・ニコルソン&その奥さん役の顔芸とか最高である。
監督がキューブリックということで引っかかるのだろうし、棚もホラーに分類されているが、これはホラーというよりはキューブリックのアート映画だと思う。
やはりホラーにはある程度の「ゲスさ」が必要なので、好きなホラーを十本挙げるとしたら『シャインニング』は入らないんだよなあ。
「こりゃヤバいところに足を突っ込んだか?」と思わせてくれるものが一番刺激的なのであって、それが楽しいと思えればいくらでもDIGできるというものです。
老若男女を楽しませて「ぐうの音も出さない」エンタメ代表格は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』かなと思うし、面白さを否定する気はないんだけど、これが一番っていうのは「一番好きな音楽はドリカムのベストです」っていうのとあまり変わらないんじゃないか、と。
マジョリティ過ぎるものは掘る隙間がない。
(本音を言うと『バック~』は「この作品ではチャック・ベリーが曲をパクったことになっている。黒人が発明したロックンロールをそうじゃないことにしてしまった、とんでもない映画」という町山智浩氏の指摘が響いて以来、あんまり好きじゃない。単なるギャグといえばギャグなんだけど)


「映画は未来の子供たちに贈るプレゼント」などの戯言は死ねばいいと思うし、「政治的なアイロニーがあるから上等」などの物言いも死ぬほどくだらない。そういうファックオフな諸々を取っ払ったら映画なんていくらでも観られる(もちろんすべての表現がそうなのだが、映画は特にそういうキャプションが付けられ勝ちな気がする)。
「ご家族そろって楽しめます」などという価値観の押し付けも恐ろしい。だが「全然楽しくないよ!」と思った子供は正しくDIGするタイプになる。
最近何をみてもつまんなくてー、とか言ってるのはそいつがインポなだけ。「名作ばっかり観てるとバカになる」との名言は誰の言葉だったっけ?
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