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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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フェイク、ギミック、キャロル



『燃えつきる キャロル ラストライブ』のDVD鑑賞。
いきなり日比谷野音のステージが燃えてる。どういう経緯か知らないが、マジの火事になってるオープニング映像に大笑い。
キャロル伝説のラストライブ。動く彼らはとにかくカッコいい。
完璧にベースを弾きながら歌う永ちゃんも、リードギターの内海利勝もとてもカッコいい。
しかし、矢沢永吉という人はすでにこの時点で完成している。あの独特のトッポいイントネーションによる口調は、我々が常用している日本語とは違う。たぶん北京語と広東語くらい違う。そしてすでに「次を目指している」姿がある。
それに比べて、悪ぶっても繊細さがどうしようもなく透けて見えてしまうジョニー大倉。とことん不器用な人だ。(彼の言い分『キャロル夜明け前』も読んであげて!)
今でこそこのタイプのバンドはうじゃうじゃいるが、1972年にまっさらな状態でこんなバンドを見たから、みんなびっくりしたんだと思う。不良の兄さんたちは「俺たちの音楽だ!」と狂喜し、インテリたちは誰もやらなかった原点回帰と、その思想性のなさに衝撃を受けた(と思う)。
はっぴいえんどや頭脳警察や村八分などの「知性のロック」とはまるで違う、誰でも共感できてかつ、今まで日本においてまともに取り組もうとした者がいなかったスタイル。
GSにしてもバンドが本当に目指していたものはサイケデリックやスウィンギン・ロンドンなど当時のモード音楽で、オールディーズのロックンロールまで遡ろうとはしなかったようだ。
ロックは英語か日本語かなんて議論も、ジョニー大倉によるチャンポン歌詞であっさりケリがついた。以降のロックバンドはすべて、このスタイルを踏襲することになる。
純粋な意味での「日本のロックンロールバンド」を選ぶとすれば、結局キャロルとルースターズってことになるんじゃないか、という気がする。

黒光りする四人は、若くて青くて切ない。そして、ヒリヒリしている。
長髪フォークの時代にリーゼント&革ジャンで登場した戦略性(このセンスをバンドに持ち込んだのはジョニー大倉)。
トータルイメージとしてのセクシーさでは70年代ナンバーワン。ルックスってのはやはり大事で、あのファッションだからこそ、彼らのバタくさい楽曲が引き立つ。
取り巻きのバイクチーム・クールス。「警備」としてステージ上を我が物顔でうろうろしている。
とってもうざい。明らかに必要ない。だがその胡散臭いギミックが当時っぽい。
分かりやすくワルっぽい演出も含めてキャロル。語りまくる岩城晃一。どこかに舘ひろしもいるはず。

つまりコスプレでフェイクなんである。今のバンドがまるでわからなくなったので(まず「かまってちゃん」が理解できない)、ユーチューブで「キュウソネコカミ」「カナブーン」「感覚ピエロ」「赤い公園」「サイレントサイレン」「凛として時雨」「グッドモーニングアメリカ」等々検索してみましたが、なんちゅうかな、内容が「等身大の僕ら」だったり、妙に内省的だったり、のびのびまっすぐだったりして、なかなかフェイクを仕掛けてくれない。
狼マスクのバンドの曲は、ごくフツー(あれは「ふなっしー」みたいなもんじゃなかろうか)。
ライブで姿を見せないというフェイクを使っているバンドの曲も、ごくフツー。
「ゲスのどーのこーの」という、かましてきたバンド名の割に曲はごくフツーにおしゃれ。
サブカル女子やスマフォやJ-POP を揶揄しても「卑近だなあ」くらいしか思わないし、「ツイッターで炎上」とか歌詞にしちゃうのもいかがなものか、などと言ってるのもおっさんだからなのだろうか。しかし毒を吐いてもその程度?と思ってしまうことも確か。
一撃必殺ってのは結局、「かわいいあのコはルイジアンナ」とか「こんな夜にお前に乗れないなんて」とか「おれはただお前とやりたいだけ」とかの、アホみたいに単純なフレーズだったりする。
フェイクが決まるのはホンモノだから。「フェイク」や「フリーキー」や「フランティック」などの意味/語感が似合うのがロックなんである。
「フツーの音楽」をやる人たちは「フレンドリー」でも追及していればよろしい。




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