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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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某氏の結婚式

正確には某氏のお兄さんの結婚式、なのですが。
もともと優秀な家系で、某氏(仮に「ニックさん」と呼びます)は銀行員。お父さんもお兄さんも東京で最も偏差値の高い私立大学を卒業しているのですが、この一家、ちょっとおかしい。
長男、次男、長女の三人に会話がまったくないそうで、家族が揃うときはそれぞれが両親を媒介にして会話する、というか、両親としか喋らないらしい。昔から、それぞれを「そこに居るもの」として認知しないとのこと。
しかもそのヘンな空気を親も読めないものだから(自分らとは会話するから)、我が家はハッピーファミリーということになっているらしく、猫まで飼ったりします。
ニックさんの実家はセキュリティを導入していて、彼が遅めに帰宅するとそれが働いて、何がどうだろうと中に入れないので、ひとりカラオケで夜を明かすとか。
結局彼は吉祥寺の家を出て、西荻で一人暮らし。
確かニックさんは父親のことを「専務」と呼んでいると聞いた。なんでかっつーと、会社での役職が専務だから。
軽く『家族ゲーム』の一家を超えたような家族。

そんな一家のお兄さんが結婚。出会いは有料にて登録者から相手を探すアレ。よく電車の窓に貼ってあるやつ。データとデータが邂逅したわけですな。
社会通念としてはやはり、式を挙げましょうということになり、新婦が呼んだ人数は37人。
新郎側はお父さん、お母さん、ニックさん。以上。妹さん、欠席。
親戚づきあいゼロ。恐らく友人もゼロ。しかし仕事関係は?などと思ったりしますが、とにかくゼロ。
ニックさん親子はずっと下を向いて食事を口に運んでいたらしい。

この話が示唆するもの?よくわかりませんけど、個人的にはちょっと痛快である。
結婚披露宴というのは人生の大セレモニーであり、出席者一同大感激のメモリーであり、出会えたキセキに感謝であり、ずっと手をつないで歩いていこうと大合唱、お父さんお母さん友人たちへの大感謝祭であるという概念を木っ端微塵にぶっ壊してるから。
新婦側の皆さん、びっくりしただろうなあ。
自分は一度だけ親戚の結婚式に出たが、1㍉も心動かされることもなく帰った。
結婚がダメっていうんじゃなくて、そういう場にいるってのがとことんダメなんだ苦手なんだ。
しかしニックさん一族というのはこんな感じで、代々血を繋いできたのだろう。
ひゃっこい血ではあるけれども、血統を絶やさないという点でちゃんとしている。
自分のところは確実に僕の代で終わりです。あえてナチみたいな言い方をすれば、劣性遺伝子は抹殺するのである。親には申し訳ないと思わなくもないが、まあ無理っしょー、これ。
ザ・スターリンの「生まれてきたのはしかたがないが/救われないのは保障つき/愛されてるとは思わない/さみしく死んだら幸せだ」って歌詞には逆に癒されたもんです。ミチロウさんありがとう。






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