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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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ザボーガーはミスボーグの夢を見るか?



『電人ザボーガー&ピー・プロ特撮大図鑑』(洋泉社)というムック本があるのですが、これがなかなか楽しめる。
70年代に特撮番組を制作していたピー・プロダクション。ウルトラマンや仮面ライダーのスタイリッシュさを本流とするならば、ピー・プロはなんともいえない野暮ったさが特徴。スパイダースに対するモップスのようなもの(余計わからない)。
スペクトルマンの絶妙に洗練から遠いデザイン。元々のタイトルが『宇宙猿人ゴリ』で、『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』からのー、『スペクトルマン』。初期は悪役の視点の特撮番組という珍しいパターン。
単に巨大化したゴキブリとか、怪獣も生理的に気色悪いものが多いようだ。
「ノーマン」なんてのは「白痴の青年が変貌した天才怪獣。生きた人間の脳を常食として徘徊し、一発で全人類を廃人にするゲラニウム爆弾を自ら製造」とのキャプションだけで、現在放送できる要素が見当たらないのですが。
ピー・プロ作品世代だとは思う。でも、再放送で見たかな~?という感じで、あまり記憶に残ってない。
東映の「快傑ズバット」やら「スパイダーマン」やら「イナズマン」やら「アクマイザー3」なんかは覚えている。とにかくあの頃は特撮番組が多かった。
ピー作品の『怪傑ライオン丸』『鉄人タイガーセブン』に至っては、人間体にライオンやヒョウの顔が乗ってるfだけっていう。
唯一のロボットキャラが『電人ザボーガー』で、これが2011年にリメイクされました。

監督は井口昇。最新作に知り合いが出演していたり、10年ほど前に松尾スズキの深夜番組に友人が出演した際には、かわうそ君の着ぐるみでお宅訪問していたという(ワンクッション置いて)縁がある人である。ていうか、ないんですけどね。
リメイクというとデザインを現代風にアレンジしたり、下手すると世界観まで変えられたりするのだが(原作どおりの設定なのに、なぜか出来はゴミ以下という「デビルマン」なんてのも存在する)、これはもう、そのまんま。
オリジナルのザボーガーはメタボ体系だが、リメイク版はさすがに小顔&スリムになっています。
前半でザボーガーを操る大門豊役のお兄ちゃんは、70年代そのままにTPOわきまえずヘルメット被ってるし、演技が(狙っているのだろうけど)クソ熱い。
∑団の女敵キャラ・ミスボーグは頭にだっさい角が生えているのだが、監督が「あれをなくしちゃダメなんだ」と、そのままのデザインを生かす。
ピンポン玉を二つに割ったものを目に付けているキャラもいて(マジでピンポン玉!)、これもそのままで登場。
車椅子の大幹部・悪之宮博士を演じる江本明はさすがの貫禄。カッコいい。
後半は25年後のストーリー。大門はファッションこそ当時のままだが、すっかり落ちぶれて糖尿を患い、腰の筋も弱くなっちゃってる。演じる板尾創路の枯れ方がいい。
そこへ登場する∑団やなんやかんや。親子で鑑賞する場合、前半で子供たちはアゲアゲになり、後半でお父さんしんみり。個人的にはやはり後半が肝。正義とは何ぞや?というシリアスな問いかけもあり。
あんまり板尾パートはいらんいらん言わないで下さいよ。

まず「やったあ!」と思ったのは、Jポップとタイアップせずに、子門真人が歌うオリジナル主題歌を使ったこと。ここに反応した先輩たちは多いはず。
思うに、巨大ヒーローのテーマソングはマーチ調だが、等身大ヒーローはマカロニウェスタンぽいマイナーな曲が多い。そんな嗜好も含めて自分は等身大ものが好きでした。
エンドロールにはオリジナル版の映像が流れるのだけど、井口版はこれらを全てそのままのテイストでリメイクしたのである。実はザボーガーってほとんど知らないので、「これ全部元ネタがあったのか」とちょっと感動。
特にトラックにブルドッグの顔をくっつけた「ブルガンダー」ってのは凄いです、発想が。
全体的にギャグの切り口ではあるのだが、70年代のテイストをそのままスライドするのであれば、「照れ」という演出は必要なんじゃないかと思うので、「もっと真面目にやれ」という意見はちょっとシリアス過ぎかと思う。
井口昇作品って(二本しか観てないけど)、最初はだらーんとした感じで鑑賞する。
が、エンドロールが流れる頃には「結構いい映画だなあ」。

先に挙げたムック本には当時の出演者・監督・脚本家などのインタビューが多数載っている。
彼らは「子供番組」と卑下することなく、誇らしげに当時を振り返っている。
ガチな大人の仕事だったんである。


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