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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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ありがとう、ぼくらのハーシェル・ゴードン・ルイス!!



また行ってしまったハーシェル・ゴードン・ルイス映画祭。『血の祝祭日』と『ゴア・ゴア・ガールズ』鑑賞。
「祝祭日」は世界初のスプラッター・ムービー。1963年。ビートルズのデビューといっしょ。
ビートルズの輝かしい歴史と同時に残酷映画の歴史もまた、同時に歩き始めた。

もうびっくりするくらい、表現として薄い!ただただ、血糊と内臓を撒き散らすだけ。それ以外にまったく見所がないが、その見所のなさが見所になっている。特に会話シーンなんかカメラを真ん中に固定して、あとは役者が喋ってるだけ。客も見たいのはゴアシーンなのだろうからそんなのテキトーでいいんじゃないの?的ないい加減さ。
ゴアシーンにしてもまずはざっくりと殺しちゃえば、役者も演技しなくて済むし、とりあえずマネキンと臓物があればなんとかなるや、ってな感じ。
エジプトの邪神復活を願う配膳業の男が、次々に女性を殺害し、儀式に必要なパーツを切断して「汁だくでお持ち帰り」する。目玉、舌、脳漿、手足など。燃費の悪い働き方である。
いきなり犯人が顔出しで登場するので、ミステリーな伏線一切なし。潔いと思う。
店の奥にいやげものみたいなエジプト神を祀り、「おお神よ~ッ復活の日はもうすぐでございます~」とかやってるんだが、一体何がどうやって復活するんだかは全然わかんない。
結局数々の「おいた」がばれて犯人は警察から追われるのだが(単なるおいかけっこになってるところがまた潔い)、隠れた廃棄物収集車の粉砕機が作動して、ぐっちょんぐっちょんに潰される。で、おしまい。
刑事いわく、「町のゴミを始末する手間がはぶけたね」っておい。
見世物としてはまずまず。モツをリアルにばら撒いてみせれば、役者がダメでもホンがダメでもカメラがダメでも映画は撮れる(金儲けができる)ということを証明した、エポックな一本。
基盤がこの最低作品なので、もう少し映画人としてまじめな後発者たちの様々なアイデアや肉付けにより、わたくしたちの大好きなホラー道は開通したのである。
至るところで使われるドラムのドーン、ドーン、という音が頭から離れない。実はルイスって人は、ちょこちょこセンスがいい。
上映終了後の映画秘宝チームによるトークショウも面白かった。

引退作の『ゴア・ゴア・ガールズ(72年)』。これ、最高じゃないですか?改めて劇場で観て、あれ、こんなに面白かったっけ?と思ってしまった。
観た者全員をほっこりさせる、残酷ありエロありラブコメでもあるという稀有な映画(マジだって!)
ストリッパー連続殺人事件。それを追う小粋な探偵と新聞社のかわいこちゃん(叶美香さん似)。
顔面破壊のゴアシーンがなかなかアイデア満載で、目玉をえぐられ手で潰しそれを定位置に戻すわ、アイロンで顔を焼かれるわ、フライドポテトを揚げている容器に顔を突っ込まれファストフードにされるわ、顔面を「タタキ」にされてねぎとろ状態になるわ(頭蓋骨はどこ行ったの?)、乳首を切ればミルクが飛び出てそれをカクテルグラスで受けるわ、風船ガムを噛んでいる時に殺された女は、膨らませたガムが血溜りで赤くなる。この辺ちょっと中二。
かの殺人鬼は、音もなく侵入する。皆さんやっぱり鍵はかけないといけないよ。
ストリップシーンも例によってダラダラ撮っているだけなのだが、これが実にガレージパンク的でカッコよい。無意識の勝利。トラッシュなロックンロール好きの琴線にも触れるハズ。
犯人はストリップバーの女バーテンで、元は踊り子だったが火事でヤケドを負ってからオーナーに相手にされなくなり、嫉妬にかられて人気ストリッパーを血祭りにあげていったのであった。
探偵に追及され二階から落っこちて、そこをたまたま走行していた車に顔を轢かれて死にました。この間約十秒くらい(さすがに失笑が起こっていました)。
バーにはずっと瓜やオレンジを潰しているベトナム帰還兵の用心棒がいて、「こいつがあやしい」という話になるのだが、結局何も関係なくて、ただ果物を潰すのが好きなだけのキャラとして登場。はつはつはつ。
なかなか(ルイスにしては)練りこまれた脚本である。
原題は「BLOOD ORGY 」と出ていたで、「THE GORE GORE GIRLS」は改題なのか?かなり好きなセンス。
どちらもネタバレ仕様で書いてしまったが、ハーシェル・ゴードン・ルイスの映画を観る上では実に些細なこと。
しかし独特のうさんくさい響きがカッコいい名前だなハーシェル・ゴードン・ルイス!もう一回くらい書いておこうハーシェル・ゴードン・ルイス!!

というわけでレンタルにもなく、中古DVDも結構なお値段で、しかも本邦初でもしかしたら最後のなかなか有意義な映画祭でしたが(『2000人の狂人』『カラー・ミー・ブラッド・レッド』も観たかった!)、そういうこととは別に、自分がスポーティーなイケメンや理系の切れる奴だったりしたら、こんなイベントには出向いてないんだろうな、とも思いました。
http://www.youtube.com/watch?v=XYyx1yPo2ic
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