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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

すうさい堂は閉店しました。17年間ありがとうございました。

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ちょう映画批評四題



先週は暇さのあまり店を開けつつ新作のDVDを四本も観ていたというゆとり企業のすうさい堂。
まず、ある意味目玉である『ルパン三世』。
最初から期待してない。というか別の期待はちょっとしていたのだけど、トンデモ映画なわけでもなく、単につまんない作品。久々に早送りしまくり。
何が嫌だって、この作品をアジアでも売りまくろうとしている魂胆。日本人には全然馴染みのない向こうの俳優がルパン一家と同等に絡むのである。
ビッとした悪役も出てこないし、派手なのになんでこうテンポが悪いのか。ひょっとして自分がハリウッドの健全なアクション映画をまったく観ないからそう感じるのか?
この作品のベストキャストは黒木メイサの峰不二子。モンキー・パンチの原作を読んでみればよろしい。
顔なんかそっくりだから。胸も盛ってがんばっていたよ。

『喰女ークイメ』。
三池崇史監督による四谷怪談のリメイク。現在と江戸時代が交錯するスタイル。
エグイですな。特に柴咲コウが自分で胎児を掻き出すシーン。
エビゾウ(=イエモン)はクズ野郎なのでやっぱりヒドイ目にあう。
オリジナルの叙情性をすべて削ぎ落としたスーパードライな仕上がり。
最初は三池監督にルパン実写版のオファーが来ていた気がする。劇場公開も同じくらいだから、あれをやめてこちらを取ったんでしょうな。正解。

『地獄でなぜ悪い』
ヤクザの組同士の出入りをひょんなことから映画狂のバカが撮影/監督することになるというイカれた作品。ぶっとんだ設定とコントのような血糊の量に乗れれば楽しめる。監督・・園子温。

『ゾンビ』
言わずと知れたジョージ・A・ロメロの名作。「発掘良品」のコーナーにリニューアルして置いてあった。世間もさすがに認めたもよう。これはホラーではなくホラー・アクション。
改めて観て思ったのは、ドラマとバイオレンスとギャグのバランスが抜群に上手いということ。
ゲテモノじゃないとは言わないが、一級品の映画である。
舞台をスーパーマーケットにした点も上手いよなあ!!!!(と、こんくらい感心した)と思う。
それにしても顔を青白く塗って、ちょいちょいコスプレを盛り込んだだけで「ゾンビ」なるモンスターを作り上げた手腕。むしろこれくらいシンプルなほうが凄みがある。
ノロノロ歩きで力も無いが、集団に捕まればホルモン各部をレアで喰われてしまうという緊張感。アスリートのフォームで全力疾走するスポーティーなゾンビは別物と考えます。
荒くれ者のバイカー集団(自分たちの暴力的パワーを過信した者)がゾンビたちの逆襲によりズタボロに殺される展開も小気味いい。何かメッセージを込めたのかも知れないが、そういうことは無粋だから考えない。
ゾンビと対自できる存在は、バイカーやパンクス(「バタリアン」)みたいなラジカルな連中。フルチの「サンゲリア」なんかにもうひとつメリハリがないのは、それが出てこないからだな。
そして「ヘリボーイ」の役に立たなさっぷり!最高!!
何十回も観てるのだが、ゴブリンによるサントラCDを買っちゃったのでまた再見。
意外とホラー的なドロドロした要素がなく、勇ましいナンバーが多いし、牧歌的なトラックも入っている。
なるほど、この作品にピッタリのスコアである。



↑なんかもう異常に盛り上がるナレーション。

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