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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

【すうさい堂最新情報/極私的ツイッタァ】 ■■ 火曜と水曜が定休です。※店主が大昔に描いた絵を売り始めました。

よいオマージュ、わるいオマージュ



「オマージュ」ということについて二本の作品を無理やり繋げて書こうと思うのだが、結局のところそれをやろうとした人が持つセンス、これにつきると思います。
サイモン・ペッグ&ニック・フロストの脚本と出演による『宇宙人ポール』(2011)、これはいいオマージュ作品。なぜならセンスがあるから。
アメリカのコミコンにやってきたオタクのイギリス人二人(SF作家とイラストレーター)がサイモンとニック。
オープニングでオンリー・ワンズの名曲「アナザー・ガール・アナザー・プラネット」が流れる時点で自分的にはかなりご機嫌。
会場ではしゃいでいる間は楽しいものの、ホテルやバーで男同士でいるとすぐにゲイ扱いされる。「これ、俺たちが思っていたアメリカとちょっと違くね?」
そんなこんなでドタバタが続いているうちに宇宙人「ポール」(本人が勝手にそう名乗っている)と遭遇。
ポールは政府機関に追われているので、オタ二人とキャンピングカー駐車場の娘(ルース)と共に逃避行するというお話。
ルースは目に障害があり、ガチガチのキリスト原理主義者で、最初はポールを悪魔呼ばわりしていたのだが、ポールの無理矢理な精神注入ワザによりあっという間に目と共に解放。
「姦淫したい!」と言い出し、やたらダーティーワードを口走るが、慣れてないから様にならないってのが笑う。
グレイ型宇宙人のポールは咥えタバコで下ネタを連発する、ほぼ「そのへんのおっさん」。
実は死体を生き返らせる力があり、事故で死んだ鳥を蘇えらせたかと思うと、いきなりそれを貪り食ったりする。「死んだ鳥は不味くて食えないからな!」
ポールを追う政府の捜査官と、その指令を受けたバカの部下二人(この人たちが実は一番面白い)が繰り広げるあらゆる「遭遇してみました」ギャグと、カルチャーギャップ・ギャグ。
コメディをあれこれ細かく言っても詮ないのでもう触れないが、間違いなくボンクラじゃなければ作れない名作である。
『テッド』にも少し似ている気もするが、公開はこちらが先。モフモフしてない分、動員ではテッドに及ばなかったようです。
独特なイケメンのサイモン・ペッグにどうせ女子人気は集中するのだろうけど、ニック・フロストも最高なのだ(というか、このコンビが抜群)。デブだからって邪険にすんな!と思う。

さてこれからはダメなオマージュについて。『サンブンノイチ』(2014)。
品川ヒロシ監督によるタランティーノのオマージュ作品。らしい。の、だが。
こんなのタラ先生にはみせられないよ。そもそもタラ先生は日本映画が大好きなのだ。こんなのみたらきっとガッカリしてしまうよ。
借金苦のキャバクラ店長とその部下と焼肉チェーン店のオーナー。彼らが銀行強盗をまんまと成功させ(え?)、三分の一に分けようとすると巻き起こる裏切り・逆転・ピンポンダッシュ。
レザボアドッグス、ですか?しかしあちらはプロの集団で、仲間が何人か死んでいるのだ。ド素人が無傷で現金強奪に成功ってな、ちょっといくらなんでもな!
茶番である。本当に茶番を見せつけられるのである。。軽く衝撃は受ける。なんだこれって意味で。
キャバクラ「ハニーバニー」とか、串揚げ「とらぼる太」とか「やっちまいな!」とか、あーもうわかったわかった。
ボスの窪塚洋介が放つ「おまえらシネフィルは~」というセリフに関しては、ライムスター宇多丸師匠がラジオで実に正しい批判をしているのでネットで探してみよう。ユー恥部に落ちているかもしれない。
で、中島美嘉。演技云々以前に正直、「こんなブスだったっけ?」と思う。ゴスは似合ってもキャバ嬢は完全なミスキャスト。
テレビ的なボケ・ツッコミも多く、こんなの映画じゃないよ。テレビでやってれば十分じゃないか。
芸人を映画監督として起用すると勃発する事故。これはつまり「Vシネマ」という受入れ皿がなくなったことが大きいのではないかと思う。彼らのセンスは映画の尺には足らないのである。
これも含め多くの芸人監督作品もVシネとしてリリースされれば、ひょっとしたら名作と呼ばれた、かも?
わっかりませんがっ。


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