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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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ソーセージ御一行様・御乱交パーティー



少し前にアニメファンがアニメについて語り合い、司会の中居君が内容について行けずに困るというテレビ番組をやっていた。まあこちらも、ソンガンホとかパクチャヌクとかの一般には意味不明な単語を撒き散らしてるから一緒なのだよなあと思ったのけど、いや、アニオタの人は「アニメという引出しの中だけでアニメを語っている」から伝わりづらいというか、閉鎖的に見えると気づいた。
結局オタでもブレイクするのは、一般の人にも伝えられる言葉を持っている人で、好き嫌いはあると思うのだが、唐沢俊一とか岡田斗司夫といった人たちなんである。
その点サブカルは「無駄に引出しがある」ので、あさっての方向からこっちとこっちを強引に結びつけたりという荒業が出来たりする。みうらじゅん御大(還暦!)のポジションが揺るがないのはそのあたりの事情も大きく、彼が紹介するものを手に取るかどうかはともかく、彼が書く紹介文などは確実に面白い。
個人的に昨今のアニメは、その収まりの良さが収まりが悪い。まず絵ですな。大絶賛&大ヒットの『君●名■』がまったく観る気がおきない。殺菌室に監禁されてるような感じ?もうゲロ吐きそう。
昔観ていたアニメは、その当時の声優さんがずーっと現役で仕事をされていて、本来声優という仕事はものすごく息の長い職業なんである。基本的には公に顔出しをしないということで、実年齢が特定されない。
「声だけで勝負する」というプロフェッショナルだったはずだが、最近のアイドルみたいなグッドルッキンさも込みで仕事をしている声優さんが果たして、とか、いや、別にぜんぜん知らないからいいや。
とはいえ。一番人気があるらしい、わざとらしいキンキン声を必殺技としている某声優。たまに耳にすると虫唾が走る。ゲロ吐きそう。
しかしながらアニメ業界が生み出す莫大な売り上げとサブカル業界のそれとは桁違いなのだなと思い直し、やはりサブカルは負けるのだった。

ところが洋画に関しては、もちろんディズニーがいいとこどりなのだろうけど、オルタナティブな尖兵というのが確実にいる。
『ソーセージ・パーティー』(2017)というCGアニメがある。擬人化された食材たちが大変かわいらしいですね。
実はR15指定作品。内容は完全にイカれてる。
主人公は「ソーセージ」のフランク(日本人から見れば「ウィンナー」だが)。恋人は「ホットドッグ用パン」のブレッド。彼らはスーパーで売られている商品であり、ここから取り出してもらえれば「楽園に行ける」と信じている。最初は「僕たちを選んで連れてって~」みたいな歌で始まるミュージカル仕立て。めっちゃ楽しそうなイントロ。
が、即効で下ネタな会話が始まった辺りでわかるのだが、ソーセージは男性で、パンは女性の象徴なのだ。特に妙に艶かしいブレッドの顔は、ぶっちゃけ完全に「女性器の擬人化」である。
ある日返品されてきた「ハニーマスタード」がアジテーションする。「みんなだまされるな!外は地獄だ!」。
それに聞く耳を持たない一同は「選ばれた!」とカゴの中で大喜びだが、再度運ばれたマスタードが脱出を試み、カゴから全員が飛び出してしまう。
その中にはビデも乗っており(膣内洗浄器・・・・)、落ちたショックでノズルをダメにされてしまった彼は「凶悪なビデ(凶悪な膣内洗浄器・・・・)」として、暴君となるのだ(つ、ついていけてますか?)。
結局、客に買われていった一同はわくわくしているが、次の瞬間から始まる大虐殺。
じゃがいもは皮を剥かれて釜茹で!ソーセージは直接口で噛み砕かれる!その他、粉砕!蒸し焼き!切断etc!この世の地獄だ!食材目線で見れば!!
「まったくとんでもないアニメがあったものだ」と感動もひとしおだが、実は「宗教」「殉教」というものに対するブラックな皮肉になっている。信じるものに身を捧げたら最悪な地獄が待っていた、なんてことは歴史上何度も繰り返されてきた。
キャラククターも先住民やイスラム系や同性愛者などの「マイノリティ」が登場し(もちろん食材)、一応エログロだけど、ナンセンスなわけではないのだった。
どうにか逃げ出したフランクは、スーパーに戻って一同に武装発起を呼びかける。
かくして、たまたまそこに居合わせた客たちは、生鮮やシリアルや冷凍食品や調味料などによって「粛清」されてしまうのである。
「人間のジャンキー」も登場してガチの炙りをキめるし、「食材たちによる勝利の乱交パーティー」には開いた口がふさがらない。
CGの無駄遣い?そこがいいんじゃない!(←みうらじゅんさんは何十年、この言葉を言い続けているのだろう?リスペクト!)
フランクの声を当てているのは激渋バリトンボイスのセス・ローゲンであり、脚本/制作にも関わっているので、この兄貴のクレジットがあるものは信用できる。
吹き替えもよかったですよ。下ネタもなんのそのというベテランの風格で。アイドルちゃんにこれは出来まい。
保護者の方におかれましては、ついうっかりディズニーものと一緒にレンタルしてしまい、お子様とご一緒に鑑賞などされますと、大変面白い状況になるかと思われます。


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