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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

すうさい堂は閉店しました。17年間ありがとうございました。

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チェケラ!!HANG!INN!YO!



本当にヘンなものとは狙って出来るものではない、というテキスト。『セックス・チェック 第二の性』(監督/増村保造・68年)。
これ狂ってる!って感じで盛り上がれるわけではなく、ビミョーにすべてがズレまくっている、という感じ。
もちろん何一つとして、ふざけているわけではない。
かつては名スプリンターだった主人公(緒形拳)は、今は落ちぶれてヒモ生活をしている。それを見かねて陸上仲間だった医師が、自分が専属している電気会社の女子短距離コーチの仕事を斡旋する。
が、オガケンは自称エゴイストなので、一旦引き受けるものの、医師がいない間に「本当はおれのことが好きだったんだろう?」と奥さんに迫りレイプ。そして医師にすべてをぶっちゃけ、「申し分けないのでコーチは出来ない」と言う。この時点でなにこのひと?である。
そのあと会社内でたまたま、バスケの練習中にコーチの指導に腹を立てて掴みかかっていく女子(安田道代)を見かける。
その荒っぽい気性に「こいつはモノになる」と直感し(何で?)、「やっぱコーチやらせてくれ」と先の医師に頼む。医師は「わかった。その代わりおれが仕事をやめる」と、会社を去る。奥さんをレイプされたり、失業に追い込まれたりでほんと散々です。

そして二人だけの個人指導ということになるのだが、「おれはおまえを男として育てる。だから絶対に寝ない!」と、セックスレスピストルズ宣言。
まず最初に与えたプレゼントがなんとヒゲ剃り。「毎日ヒゲを剃れ!そーしたらヒゲが生えてくる!お前は体から男になるんだ!!」と大真面目に大爆発。虎の穴?何の穴?この辺からオガケンの演技もスパーク!
が、そもそも安田ミッチェルにゃ生理が来ない。なんと彼女は半陰陽(ふたなり)だったのです!
そのように診断されると規則上、新記録を出そうがオリンピックには出られない。
絶望して実家へ逃げ帰ったミッチェルを当然のごとく捕獲するオガケン。
「オレは女でねぇ」と落ち込む彼女に、オガケン言い放つ。
「だったらおれが女にしてやる!おまえを毎晩抱いてやる!!」。
方針を180度変更。で、ファックしまくっているうちにおめでたく初潮を迎える。
そして先の医師宅に出向き診断を強制的に要請。
結果、「うむ、たしかに女だ・・・」。そーなんだ!?そういうもんなのか!?
あとは記録を出して予選を通過するだけなのだが・・・その後のオチは何となくわかると思います。
システマティックに作られた最近の作品も良いけれど、昭和の緩さや臭みってのも妙に癖になる。
そんなカップリングで観た『探偵はBARにいる』は、ものすごくマトモだった。


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