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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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ロッキン・ボルノ!



安岡力也というといつも内田裕也のうしろに控えている巨漢のこわい人でなおかつ、ホタテマンというイメージ。
友人が彼を評して「内田裕也のストラップ」と言い放ったが、本体よりでかいストラップをぶら下げていたりする女子がいる昨今、言い得て妙である。
そんな力也氏も死ぬときは死ぬ。自分にとってはなんだかんだで俳優/バイプレイヤー。
阿佐ヶ谷ラピュタにて追悼特集。最終プログラム『嗚呼!おんなたち猥歌』(監督・神代辰巳/81年)を観てきました。

いきなり冒頭から初期・アナーキーのライブ。レコード化できなかった「タレント・ロボット」を演奏。
「お、これは単なるポルノではない」と思わせるオープニング。
実際、ポルノの名を借りた内田裕也主演のロック・ムービーである。ライブのシーンも使われており、さすがに三十代の裕也氏はロックそのものというか、Tシャツ一枚(ジョニーロットン・プリント)でも毒とフェロモンをばらまいているのであって、これを認めないと一体何がロックなんだかわからない。
パッとしない中年ロックシンガー(ジョージ)の役どころ。本妻とトルコ嬢と看護婦の間を回ってグダグダしているどうしようもないスケコマシ。周囲の人間をすべて不幸にするような負のオーラ。あのひゃっこい目つき。ほぼ実像なんだろうか。
力也は献身的なマネージャー役。ジョージを「あんちゃん」と呼ぶ。これもほぼ実像に近い感じ。
ミュージシャンというのはモテる職業のようなのだけど、この映画のように針のむしろのような男女関係をずるずると続けていくのも相当なスタミナがいるんじゃないかと思うのだがどうなんでしょう。
最終的にトルコボーイ(というのだろうか?男性版のソープ嬢)まで堕ちたジョージ。
泡まみれでプレイをしている彼にショーケンやジュリーの歌声がかぶさり、「これが伝説の『PYG』ってやつか?」と思っていたところで映画は唐突に終了。
当たり前だがポルノの女優さんたちはきちんと演技ができる、ロープーである。

内田裕也といえばニューイヤーロック。
普段はなかなか見られない「悪いおとな」たちが取り上げれるので、このフェスの深夜放送はちょっとした楽しみであった。
特に80年代前半はパンク・ニューウェーブ系も多数参加していたので、なかなか豪華なメンツである。
http://www.nyrf.net/00/appear.html
ボウイ・ハウンドドッグ・スターダストレビューなんて方々も登場してますね。
ジュリーなんか、紅白終わったあとにかけつけて「ストリッパー」歌ってたりしてたものな。彼にとっても大事な場だったのだろう。きっと紅白よりも。この年なんか、スターリンも出演している。
まったく無名な連中に混じって、ショーケンやビートたけし、原田芳雄なんかもライブしていた。

力也をはじめ、ジョー山中・ジョニー大倉・石橋稜・白竜・優作などのコワモテな男たちの頂点にいるのが内田裕也で、そこからシーンを睨んでいるというのがロートル・ジャパニーズロックの図であったのだけど、最近はそのメンツも少しずついなくなりつつある。
が、そういった縮図があるほうが健全な気もする。怖い親分衆。に、ビビる若衆。

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