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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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愛羅武松島ナミ



梶芽衣子さんが好きなもんでな、どうしても見直してしまうんだな、「女囚さそり」シリーズ。
好きな順位を上げると三作目→一作目→二作目。監督が変わった四作目はこの際除外。
一作目はカジメイの乳首が見られるというオプションがあるが、基本的に刑務所内での密室劇であるので、比較的破綻は少ないが、演劇的。そして五分の一くらいは女囚たちが「穴を掘っている」不思議な映画である。国家権力への悪意もハンパでない。
二作目は集団逃亡劇。さらにアングラ演劇空間。
一作目は「ハッタリ」の映画だが、三作目『けもの部屋』はもう、デタラメであります。
テーマは「さそりを野に放て!ー動乱ー」。

電車の中で手錠をかけた成田三樹夫(ヤクザか鬼刑事の「二つしか性格がない性格俳優」として有名な方)の腕ごと出刃包丁でぶった切り、血まみれのそれをぶら下げたまま街を逃走する松島ナミ(さそり!)。
まるでライブ告知のような指名手配写真が構内の壁中に貼ってある演出がクール!
すげえオープンニング。映画ってのは出だしで胸倉を掴んでくれなきゃダメだ!
で、さそりはいわゆる白痴の兄と近親相姦の関係にあるパンパンと出会うのだが(放送禁止用語を連発してる気がするんだがこのブログ大丈夫か?)、そのシーンがまたぶっとんでる。
つながれた手錠の鎖を切るため、真夜中に墓石を使って血まみれの腕を持ちながらギーコギーコしているんであります。白目を最大限に有効活用する女優魂!
そんなカジメイも凄いが、「お針子さん」としてミシンを踏んでいても、ボロアパートに住んでいても、やっぱり美人は美人!
そして女ボスの李麗仙。檻でカラスを飼い、特撮の悪役のような、とんでもないギラギラ星人として登場。売春組織の冷酷な管理職。何かしらの賞を差し上げたい。
次々と男を血祭りにあげていくさそりは究極のクールビューティー。特に「カラス」を使った殺人が凄いわ。
『死んだ女の亡霊が、あたしに取り憑いたんだよ』。

ブルーのパーティードレス(?)で下水道に逃亡し、そして生き残るさそり。
およそこの辺からさそりという「概念」が一人歩きし始める体なので、あとはもう書かなくてもいい。つまり、観ればいいんである。
マンホールから落とされるマッチの演出が憎い。
ちなみにタイトルの「けもの部屋」は、近親相姦を繰り返す兄妹が住む、バラック小屋を指すのだと思う(その家並みは、なんとなく部落っぽい)。
掃除用具(モップ)のアップから、さそりのポスターが次々と燃え落ちるラストシーンで、「女囚さそり」はこの三部作にて完結!でしょう?
黒髪。真ん中わけ。三白眼。ロングコート。出刃包丁。ノン・ダメージ。すうさい堂の看板=さそり。

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