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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

【すうさい堂最新情報/極私的ツイッタァ】 ■■ 2017年10月13日(金)13時より移転オープンしました。■吉祥寺本町1-29-5 サンスクエア吉祥寺201 ■0422-27-2549 ■土/日/祝日のみ営業

極悪イルザ・フォーエバー



もともと残酷な女殺し屋とか残酷な女マフィアとか残酷な女カラテ使いとかが大好物なので(ルーツをたどればキューティーハニーの敵役「パンサークロー」あたりに行き着くと思う)、ダイアン・ソーン主演によるイルザ・シリーズはアリであります。
これは三部作であり、一作目が『ナチ女収容所 悪魔の生体実験』(74)で、ナチス強制収容所の女所長。二作目が『アラブ女収容所 悪魔のハーレム』(76)で、アラブ・ハーレムの護衛隊長。三作目『シベリア女収容所 悪魔のリンチ集団』(77)で、スターリン体制下の収容所のボス。
何をされているかというと、捕虜への拷問およびその御褒美としてのセックス。
特に一作目のダイアン様はナチの制服の着こなしが見事であり、ジャケットにもなっている両手に腰を当てての「イルザ立ち」がキメキメである。ああ姿勢がいい。
これは内容の悪趣味さと、バスト1m超えと言われるダイアン・ソーンのおっぱいぷるんぷるんファックシーンのからめ手で大ヒットしてしまったので、ジャンル映画大国のイタリアで「ナチス・プロイテーション」と呼ばれる史上最悪のジャンルが続々と制作された。平たく言えば「エログロナチ映画」。
自分はこのジャンルが大好きで、中古DVDが安価で売られているとつい買ってしまうのだが(『美女集団監禁/ゲシュタポSM収容所』とか『獣人地獄!ナチ女収容所』とか)、なぜ好きかというと、こいつらは言い訳がきかないくらい最悪な内容だから。
レンタルではほぼ壊滅状態だし、再上映してくれる劇場などあるわけがない。
とはいえどんな犯罪者にも弁護士はつくわけで、そこは弁護してあげたいと思うのが人情(人情?)。
つまり、グラムロックや初期パンクのような徒花の魅力。一瞬で駆け抜けて消えてしまったものに対するロマンである。前にも書いたが、お花畑だけがロマンではないのだ。
本当にしょうもない。収容所の捕虜の女性たちはみんな若く、肌もきめこまかく、おっぱいもおしりもむちむちぷりん(わざとひらがなで書いてみた)。めっちゃ栄養が行き届いてる。
セクシー美人の捕虜たちをブロンド巨乳のイルザが拷問したり人体実験に使う。
その残虐なイルザも本来お慰み用であった男にマジ惚れしてしまい(だって女の子だもん!)、最後は身を滅ぼされるというのが全シリーズを通してのパターン。
当時ダイアン・ソーン、42才。超熟!
アホである。そして致命的なのが「ナチスのくせにみんなイタリア語か英語で喋っている」という点で、つまり悪趣味な大人の絵本、早すぎたコスプレというわけで、ある意味で無邪気。
ガチのネオナチが観たら本気で怒るかもしれない。しかし結果的には「ナチスを冒涜している」ということであり、それはいくらやってもいいことであると思う。
もちろん「ユダヤ人の身にもなれ」と言われたらぐうの音も出ないのだけれど、これらの作品群はそのような「政治的正しさ」が流布する以前に作られた問題児たちなのである。

DVDにはコメンタリーが収録されていて、監督やダイアン・ソーンが楽しげに語っている。
特にダイアン様は朗らかなおばちゃんっぷりで、彼女はもともとコメディエンヌだったという。
今は結婚式の司会業なんかもやっており、リクエストがあればナチの制服を着てくれるとのこと。いい人である。
「私にはちゃんと食事が出るのにエキストラには出なかった。なのでみんなに食事を出さなければ私も食べない、と言ったら、翌日から本当に私の食事も出てこなかった」と笑いながら語っていて、本当にいい人だ。彼女のもとにはいまだに世界中からファンレターが届くという。やっぱりね、カッコよさという点では抜きん出ているからだろう。
監督ドン・エドマンズも「これだけの低予算でこれだけのものを作れるものなら作ってみろ」と言っており、世間的には最低最悪でも、制作チームは自分たちの作品に誇りを持っている。
ハーシェル・ゴードン・ルイスも残酷表現ということにおいては、一歩だけ駒を進めた。そこを後輩たちが面白く肉付けしていく。タランティーノやロブ・ゾンビなどの本当に面白くてクレイジーな映画作家も実はこの(手の)映画のファンなので、ナチプロとはいえ半歩くらいは駒を進めていたのかもしれない。やはり暗黒史は面白い。
ちなみに劇中で悪と色欲の限りを尽くすナチ将校たちも、ラストには必ず制裁されます。

二作目『アラブ女収容所』は拷問拷問また拷問で(冒険冒険また冒険っぽく書いてみました)、ナチスというロケーションには及ばないもののなかなか面白い。「駝鳥の目玉だと思って無理矢理食ったら実は人の目玉だった」というひどいギャグもあります。
三作目『シベリア女収容所』は捕虜が全員男なので、すでに看板に偽りあり。
しかもシベリア・パートが途中で終わってモントリオールに飛んでしまうというグダグダぶりで、監督も違う。
『ILSA THE LEGEND』は中古DVDをポチって所有しているのですが、ボックスの良さは「三作目は駄作だけどシリーズものだからまあいいか」と、やさしい気持ちになれるところ。
ちなみに帯がふるっているので記しておく。

地獄の女拷問人イルザ、ここに降臨!
「今度は全部ブチまけるわよ!」




見つかったのは『悪魔のハーレム』。
実はいろいろ趣向を凝らした、なかなかのエログロ・エンターテイメントなのであります。
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