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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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ぼくたちは光の中でチャチャチャ



『レンタルチャイルド 神に弄ばれる貧しき子供たち』(石井光太・著/新潮文庫)読了。
例えば「失明するのと二目と見られない顔にされるのとどちらが良いか?」とか、「伊集院光似の女子と石原さとみ似の女装子ならばどちらと寝るか?」とか、「カレー味のウンとウン味のカレーならどちらを食うか?」などの究極の選択に(だんだんアホくさい方向に向かっている気がする)我々は甘ちゃんであるので一瞬、うーんなんて思ったりするが、この本に出てくる子供たちは何の躊躇もなく即答するだろう。
レンタルチャイルドとは、インドの女乞食に黒い筋から貸し出される赤ん坊のこと。乳飲み子を抱いていた方が同情されて喜捨を多く恵んでもらえるからである。
ただし情を移すのはタブーなので、数ヶ月ごとに赤ん坊は女たちの間を回転する。
子供に情が移った場合、①赤ん坊と逃げてマフィアに捕まる②逃げ切って飢え死にする、という二者択一の運命が待っている。
そして著者がさらに踏み込んで取材しているのは、子供たちを故意に傷つけ障害者に仕立て、物乞いをさせているという噂のマフィア・グループである。

著者はそのマフィアたちに接近することに成功し、真実を知る。果たして噂は本当であった。
捨てられた子供たちを拾い、目を潰して失明させる。そうして盲目になった彼らを囲って雑居ビルに住んでいるグループがいる。
マフィアは子供たちに理不尽な暴力を振るったりするが、時には一緒に遊んだりもするし、何よりも寝食を共にしている。目を潰された子が「”パパ”は悪い人じゃない」と言う。「街の人は僕らを怖がり、臭い、邪魔だと離れていく」と言う。子供たちはどちらを信用するか?マフィアである。
その組織自体、物乞いビジネスで潤っているわけではなく、貧乏生活を強いられている。
彼らマフィアの言い分としては「自分たちは目を潰しただけ」だから、まだマシなのだ。子供たちの手足を切断する「イカれた連中」が実在するからである。

本文に出てくる浮浪児グループのリーダーである少年はインドの『施設』について、「あそこの連中は俺たちを殴り、閉じ込め、オカマを掘る」と言う。「だったらマフィアに金を払えば自由を得られる街の生活の方がいい」と言う。
マフィアは手足を切ったり目を潰したりするだろ?との問いには「せいぜい一度だけだ。偽善者に何年間も汚ねえチンコをしゃぶらされるくらいなら、マフィアに腕の一本や二本くれてやるよ」と答える。
障害者にされた子供たちもいずれは成長する。成長すると物乞いとして稼げなくなるから街でグループを作り、さらに弱い立場である「ヒジュラ(インドの女装者)の物乞い」をターゲットとして暴力を振るう。
被害者であるヒジュラたちだが、新しい脅威である「黒人」がやってくると、少年グループたちは「小猿」扱い。まだ、そっちの方がマシなのである。
羊を飼っている少年グループがいる。セックスするためである。羊を犯すか、女乞食をレイプするか、どちらかでしか性欲を満たす手段がない。
浮浪児を拾って(さらって)外国人に売買しているマフィアの言い分は、「路上に放っておいてもほとんどの奴らが死んじまう。それなのに、てめえはガキたちを金持ちのもとに養子にやるより路上に放置する方がいいって言うのか」。

先のリーダーだった少年は「死体乞食」に手をつける。
死体を市中引き回して喜捨を得る仕事。腐って異臭を放ち始めたらなお都合がいい。臭いわ汚いわ忌まわしいわで近寄ってくれるなと、人びとは気前よく恵んでくれる。
仲間である少女の母親が死んでも同じである。埋葬するのが良心か?ただし、埋葬しちまったら一銭のカネにもならない。すべては仲間を食わせるため。
タフすぎるんだよな。よくこんなに過酷な二者択一が出来るもんだと思う。
書いていても疲れた。次は誰かに買って読んでもらって、「ずどん」と撃たれていただく。
唐突に、暗黒大陸じゃがたらの『クニナマシェ』が聴きたくなった。


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自称「吉祥寺の盲腸」、すうさい堂のだらだらした日常の綴り。
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