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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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鬼畜・地獄変



ここのところすうさい堂まわりでは顔をあわせると、「村崎百郎が殺された」という話題が出る。「ここいらへん」では超メジャーな人のようである。
まず思ったのが「似合いすぎる・・・」ってこと。報道では「作家」。え、作家だったのかこの人?
多分これから「いま超話題の作家」の本として彼の著作『鬼畜のススメ』『電波系』が並んだりするのだろうが、普通の人がこれを手に取ったらその狂い果てた内容に愕然とするのではないか。
唐沢俊一との社会時評(漫才)『社会派くんがゆく』の悪意に対して真面目に怒り出す人もいそう。事件被害者なのに不買運動がおこったりして。
自分はやっぱりこれらの書物も読んでいるのだが、『社会派』では実にまっとうなモラリスト的な発言もたくさんしているし(ただそのあとに「俺みたいな鬼畜から言わせれば~」と、必ずまぜっかえしている)、先の2冊のとある文章では不覚にも涙が出そうになった。
昔から言われているように、素顔はまともな常識人であったようである。だけど。
事件後、ツイッターで発言している人がたくさんいたが、かなりの割合で「実はいい人だった」「常識人だった」と、故人を偲んでいるのだが、彼が生涯通してトッポく貫いてきた「鬼畜」という仮面をあっさりと剥がされてしまって、それもちょっとかわいそうな気がする。

いまだに加害者が何に「騙された」のかよくわからんが、心神喪失の可能性もあり、警察の担当者が村崎百郎という「作家」の本を読んで、呆れ返ることは間違いない。
裁判官の心証もある。心に浮かぶ言葉は多分、自業自得。
そうなるとかなり軽い刑が適用されるような気がするんだが、どうなんでしょう。
真面目な話をすると、ある過激な表現者の生命の「軽量」をはかることになるのだ。
アングラの片隅でひっそりと偏愛されてきた彼の文章がこの事件によって突如メジャー化し、今週あたりテレビ等で「識者」の眉を曇らせたりするんじゃないかと思うが、「鬼畜の村崎百郎」としては地獄で高笑いしているんじゃなかろうか。

実際はこの人、ペヨトル工房の編集者で、「中卒の工員」というのは作ったキャラらしい。読書量とか半端じゃないなと思ったもの。精神疾患は本当にあったのかも知れないが。
相方の唐沢俊一が日記で「最良の文化人」「情の深い男」と書いているが、これからマスコミのバッシングを受けるのは確実なので多少保身に走るのは分かるけど、ちょっと言いすぎなんじゃないか。
紫の頭巾から片目だけ出して、ゴミ漁りは最高だのアナルセックスだの熟女でオナニーだのキチガイ電波だのとうたい、猟奇犯罪を礼賛しているんだから、普通に考えてもヤバイ人でしょう。
ただ、そんなノイズの中から時折聞こえてくるヒューマニズムには実に説得力があった。中谷某が徹頭徹尾薄っぺらいのとは大違いである。
最後に「サブカル界のジョン・レノン」とひねり出したのは、彼に対する敬意だと思う(世間的には怒られそうだが)。
というわけで追悼はしないぜええええええええ。鬼畜が一匹死んだだけだからな~!!(村崎風で〆)

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