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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

【すうさい堂最新情報/極私的ツイッタァ】 ■■ 火曜と水曜が定休です。※店主が大昔に描いた絵を売り始めました。

そりゃあんまり近づきたくはないが

内田裕也『俺は最低な奴さ』読了。
プロデュースと構成は意外なことに裕也フリークで、実際につきあいも長い近田春夫。
矢沢と糸井重里のコラボ、『成りあがり』のような本だと思えばわかりやすい。
「ロック」にこだわる彼の齢69才を機に発売。69才のオールヌードページもあり。
音楽的才能まったく関係ナク、人脈と行動力と暴力性で他を制覇する日本ロック界のボス。
欠陥人間。だけど欠けたパーツから尋常でないエネルギーを吸い込み、自らのパワーとしている人。
フォークやテクノが最先端だった時代もブレることなく、「ロックンロール!」と体を張り続けた背骨は賞賛に値すると思う。

今回も裕也氏は被災地に渡り、炊き出しやみかん・バナナを「690個」支給。
「ロックにちなんで」ってことなんでしょうけれども、690個配るんなら1000個配ればいいじゃないか、あと310人に行き渡るじゃないか、などと一般人である自分は考えてしまうが、その辺の空気読まない感もこの人らしい。
「石巻は英語になおすとロックンロールだから、因縁を感じる」と、かの地へ飛んだけれども、インチキ競馬予想屋じゃないんだから(「6-9来るよ~6-9!」)、面白すぎです。
被災地で若年層から中高年までみんなが楽しめるライブって誰だろう、と考えたら裕也氏が浮かんだ。
あんなおじさんが踊ってたら子供は喜ぶだろうし、自分の持ち歌なんてないようなもんだから、「ジョニー・B・グッド」「コミック雑誌なんかいらない」「パワートゥザピーポー」と超スタンダード攻撃で大受け。どうですかね?
思うのだが、「被災地へ届けこの歌声!」とか言ってる人たちは、ちょっと自分たちが「上から目線」であることに気付いているのだろうか?
90年代以降の応援歌的j-popにはやはり脆弱さを感じるんであって、平和な時代に薄っぺらな希望だの、未来だの、守ってあげたいだの歌いすぎた。
例の「心配ないからね~」ってアレも、「心配ないわけねえだろ!」と思うし、「どんなに困難でくじけそうでも~」ったって、「じゃあおめーはどれくらい状況知ってんだよ?」と思うし、「必ず最後に愛は勝つ~」っても、現実問題として津波の前に愛は勝てなかった。
こんなことを考えるのは少数かも知れんですがね。
今の時代、一番誠実な歌唱表現とは、誰でも知っているヒット曲を持つ演歌や歌謡曲の人が、「被災地の皆さんのために歌わせて頂きます」と、「応援歌でもなんでもない、男女のドロドロした機微/葛藤」をうたうことじゃないか。
沁みるんじゃないかと思う。職人ってのは腕が違うんだよ。

(モー娘の『ラブマシーン』なんてのもアリかも。明菜復活も今なんじゃないか?とか。東京都民に向けてならエンケンの『東京ワッショイ』はいかがか?「♪甘ったれんなよ!嫌なら出てけよ!」なんてガツンとねッ)

スピッツのボーカルがストレスで倒れたらしいけど、そこまでメンタルが繊細だとある意味「ロック」だなーとは思うけれども、「ロール」はしてないんだよな。そこが「ロック」と「ロックンロール」の違いか。
「俺は成金にならなかったからよかったんだよ」なる金言も飛び出すこの本は、「ROCK的用法を用いた」タイトルセンスであって、その意味するところは逆である。
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Comment

無題

  • 燃朗
  • URL
  • 2011-05-03 21:50
  • edit
「石巻は英語になおすとロックンロールだから」には、「石はロックじゃなくてストーン…」という突っ込みも言わせない堂々っぷりがすごいと思いました。

無題

  • すうさい堂
  • 2011-05-04 10:08
  • edit
岩石は「ROCK」だからアリじゃないすかね?
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