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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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RCサクセションとわたくし



『ROCKING ON JAPAN特別号 忌野清志郎1951-2009』『清志郎が教えてくれたこと(今井智子/飛鳥新社)』『忌野清志郎が聴こえる 愛しあってるかい(神山典士/アスコム)』と、ここのところキヨシロー本を読んでいるのです。
RCサクセションは『BLUE』以降がリアルタイムなので、これらの本を読んでいると「あのあたりでバンド内に微妙な空気が・・・・」などとわかってしまって、何となく納得している。
『BEAT POPS』以降の作品てのは、個人的には微妙なんですよ。このアルバム、世間的にはRCが一番注目されている頃で、どんなものが出るのだろうとほくほくしながら待っていた、のだが、発売されたレコードの、ジャケットに違和感。
なんで清志郎がニヤけてるんだ?チャボやG2がアイドルみたいに写ってるんだ?と思った気がする。
確かに好きな曲もあるんだけど、なんちゅーかどこか売れ線狙いというか、以前のようなソリッドさが薄れたんじゃないの?というか。ソリッドなんて言葉は当時は知らんが、中二ってのは割りとそういうところが敏感だったりする。
以降『OK』『HEART ACE』『MARVY』とそんな感じがずっと続く。『FEEL SO BAD』は久々に本気で怒ってて好きだったけど。この辺ってのは曲のストックがなくなって、新しく作られたものが多いので、どことなく感触が違うのである。
『COVERS』は作品の内容や発売禁止のゴタゴタに孤軍奮闘していたのは清志郎一人だけだったらしく、以降バンド内に軋轢が生じ、ラストの『BABY A GOGO』ではメンバーが二人抜けてしまう(このアルバムは物悲しいくらいフォーク・ロックだった)。

ジャケットを頭の中で並べてみる。すると気付いた事がある。
『BEAT POPS』とそれ以前のジャケットってのは、実は明らかにセンスが違う。
『RHAPSODY』『PLEASE』『EPLP』『BLUE 』の四枚は、実にビッとしたバンドマンが思いっきりカッコつけていた。
中期以降はアートワークに遊び心も出てきたけれど、いつまでも眺めていられるようなクールなジャケは一枚もない。ハッキリ言ってジャケがダサいバンドってダメですよ。ロックンロールは総合芸術なんである。
要するに先の四枚と、売れなかった時代の三枚が好きすぎたってこと。今手元にあるのは『シングルマン』だけだが(それですらほとんど聴かないけど)、順番どおり頭の中でアルバムを正確に再生することができる。
結局自分にとって、セックス・ピストルズ、ザ・スターリンと並んでRCサクセションってのは重要なバンドだったんである。
まったくマニアックじゃないんですが、「究極」ってのはそういうことだと思う。

ソロワークってのはいまだにまるっきり興味がないんで、彼が亡くなったことに関しては特に思うことはない。ないんだけど、よくわからない人たちが追悼で「社会派ロッカー」とか持ち上げてたのが何だか苦々しくて。少なくともRCは最後まで聴いてきたけど、一度も社会派だと思ったことはない。社会を挑発するバンドであったとは思うけど。
『COVERS』だって、清志郎がそのとき、「なんかヤだ」と思ったことをそのまま歌っただけ。
反核テーマのコンサートをやってみようという気持ちはあります?というインタビュアーの問いに「いや、それはヤです。気持ち悪いですね、なんか」と、しれっと答えている。

「日本のミュージシャンは社会に対してまったく声を上げないからダメだ」という声があるけど、それはあまりにも真っ直ぐすぎる意見で、ちょっと笑ってしまう。
例えば井上陽水の曲に「テレビではわが国の将来の問題を/誰かが深刻な顔をして喋ってる」ってフレーズがある。この歌詞のポイントは国を憂いているのを「誰かが」と切り捨てる無関心さである。
そういう表現方法の人に反なんとか運動とかに関わってほしくないなあ、と思うのは自分だけだろうか。
大きな目でみれば、そうやって自分のブランドを守っているのである、と、思うんだけど。切り込んでいくのも表現だし、それをしないという表現もある。二種類あっていいんじゃないでしょうか。
忌野清志郎という人はその辺がどっちつかずになっちゃった感が否めないのだが、根本がヒューマニストなのだろう。
『BLUE』以前のRCサクセションに共通する匂いは「ドライさ」で、当時の録音のせいもあるだろうけれど、彼らが志向するソウルやR&Bっぽさは案外希薄だ。その辺が自分にとっては気持ちが良かったのかも。
かつての忌野清志郎の顔を見てごらんよ。人殺しの目つきだよ。こんな面構えでテレビで歌う人はいなかった。まさに看板に偽りなしである。
RCに黒人音楽を見ていなかった自分は(際どいR&Rバンドと捉えていた)いまだ、まともにソウルが聴けない。あれはウェットな人間賛歌だから、ちと苦手なのだ。踊れねえし。




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