5月25日(土)はお休み致します。
なんでかっつーとですね、店の中で撮影を行っているからであります。
短編ゾンビ映画を撮るのです。脚本は私。しかも出るし。なんなんだ。
ジャームッシュばりにスタイリッシュなゾンビ映画を作るのだつくるのだ。
世間的には給料日の土曜に、店閉めてそんなことやってるというのがいかんせんオレ様的って感じです。
というわけでカーテンは閉めちゃって撮影しますが、うちのまわりに顔色の悪い生傷メイクの男女がうろうろしていても決してあやしいもんじゃないよ。
演技経験者ゼロ。こういうことは初めてなもんで、どのくらい時間をかけるのかちょっとわかんないんですが。
まさか「雲待ち」とか。「あの電信柱をとっぱらえ!」とか。黒澤かっ。
で、この作品を吉祥寺のFourth Floor主催「第3回 O!!iDO短編映画祭」という自主制作映画のイベントに出品します。 最低一回は選考会として同じ場所で上映しますので、お暇な方はどうぞ。
ちなみに去年の同映画祭のコピーは私です。『映画で食うな、映画を喰え!』ってやつ。
しかしいろいろ二転三転して、当初考えてたやつとは全然別物になっちゃったが(もともと出演する気なんか全然なかった)、まあなんとかなるもんですな。
なんで急にそんなことをやり始めたのかと聞かれても、なんかそういうもんが回って来たから、としか言いようがないです。ホンなんて書いたこともないし。
シリアスな内容でもないんですが、とりあえずきっちり死んでこようかと思っております。
それにしても、やっぱり自分はこの人たちの影響力が大きいのだなーと確認。
「ほらまたホラーゾンビだよ」
「ゴジラと私」
「ララバイ」(ショーケンのカヴァー)
以上です。
ヘタ、なにをやってるのかわからない、なにをやりたいのかすらわからない、などの苦情は
一切受け付けません。間違えまくる俺様。
2013年5月4日@吉祥寺fourth floor。
次回のライブは5月25日(土)、三鷹・「おんがくのじかん」。私が参加するかどうかは未定です。
①イントロダクション②「トレイシーローズ連れとけ」~「641」③「エアー犬」
『dalitta of the dead』(略してd・d)ってのに参加しましたんでライブやります。
5月4日(土)吉祥寺fourth floor
http://fourthfloor.jp/mainpc.html
皐月の今豚(Kong-Tong)Vol.2
18:30 OPEN
19:00 START - 1500yen+1drink(500yen)
屍淫
http://hp44.0zero.jp/794/sin1999/
dalitta of the dead
Freezone Dynamic Audio
http://www.myspace.com/freezonedynamicaudio
當麻
「d・d」ってのは、「日本ミュージック」なるカルト歌手の金子マサカリ氏が映画好きの女子(ダリッタちゃん。特にホラー好き)にふられたことにより、それまでくすぶっていたマイナス感情に灯がついて何やらぶっこわれた曲を大量生産し、「すうさい堂さんもつきあいなさい」ということで、売り物であったカホンを私物化してべこんぽこんと叩くことに相成りました。
ストーナーロックならぬ、ストーカーロック。この未開のジャンルではきっと第一人者。
煮詰まった日本ミュージックは活動休止ということで(あんまり大きなトピックでもないですが)、d・dでのライブは5月で4回目ですが、今回がわたし、初参加です。
中島みゆきならば多くの人に共感できるように曲を作りますが、d・dのは、ほんとーにわかりづらい。いや、おれはわかるんだけど。いや、そんじゃだめか。
ボイスエフェクターを使った即興性の高いライブになりそうです。リッケンバッカーが鳴るよ!
洗練されすぎて自分で自分の曲が弾けなくなっちゃってた日本ミュージックとはかなり、趣が違う様子です。
dさんからもらった形見のうさぎさん(「いじげにゃん」)も活躍予定。マサカリのリクエストにより、彼女の某プロフ写真と同じところに傷を作って差し上げました。
マサカリ氏は「サイコビリーバンド」と言い張ってるようですが~、んーと、平成の頭脳警察?ちがうなー、・・・平成の・・・・・・・・まりちゃんズ?
本人としては「バンド組みてえ」「ギター弾きたくねえ」ということらしいんで(個人的にはギターやエフェクターをガチャガチャいじってるローファイ感覚が面白いんじゃね?とか思ったりしますが)、自分はいつまで参加してるかはわがらねですけども、連休中にわざわざいじけたおっさんを見に来ていただける方にはディスカウント致しますので、よろしくお願いします。
きっとたのしいらいぶになる。とおも。い。 ま。 す。
ちなみにぼくらのアイドル・ダリッタ嬢はこれから公開される原作O、主演N、監督Iというサブカル的に豪華な映画「N」で、女優としてデビューします。演技経験ゼロなのにオーディション受けたら通っちゃったらしい。
今月の『映画秘宝』では、撮影現場で知り合って彼女に一目惚れしてしまったイギリス人ライターが、連載コラムを使って「告白」していました。
どうやら我々の手には届かない、遠いお空の星になってしまった様子です。
しかし紹介しづらいっつーか、人を誘いにくいバンドだな。まーいいかー。
翔壱書店発行のAV ファンジン『WATCH OUT vol.7』入荷中です。特集・成宮ルリ。フリーです。店主のコラムも載ってます。
d・d(ソロ)
イギー・ポップといえばストゥージズなのであって、一番人気はやはり『ロウ・パワー』ってことになるのだろうが、ヒッピーとピースの時代に「NO FUN!!!!」とぶちまけたファーストも捨てがたい。
ロックが思想的にも技術的にもどんどん進歩していた矢先に「んだゴルアァァァァ!!」。
ミニマルな演奏と不埒な態度は、真のオリジナル・パンク。
地を這うリフとボーカル、アバンギャルド・ジャズと咆哮が混在するセカンド『ファン・ハウス』は、当時の伝説的な流血ライブやクスリ漬けの私生活と絡み、ここで繰り広げられているのは「音楽による地獄」である。
グランジもオルタナもストーナーロックも、全部ここにある。
デビッド・ボウイがプロデュースしたものは、『ラスト・フォー・ライフ』より『ジ・イディオット』を推す。
自虐パフォーマンスで名を馳せたボーカリストの復帰作が、感情を抑え、ロウなキーでNWな音の中でうたうってのは、ものすごくCOOOOLじゃないでしょうか。
ただしどうもミックスがモコモコしていて音が悪い気がする。リマスター盤が欲しいところだ。
そんなイギーさんが79年からアリスタ・レーベルで発表したアルバム3枚組ってのが安かったんで購入。
このアリスタってのはブラコンに強いレーベルらしく、なんでイギーがそんなところと契約したのかは知らんが、当時流行のニューウェービーな音作りのせいもあり、なんとも歯がゆい出来!
それでも『ニュー・ヴァリュース』なんかは、引き締まったナンバーが多いなかなかの名盤。重さはないんだけどNYパンク的な流れで聴けば、心地よいのではないでしょうか。
『ソルジャー』はジャケのカッコよさに惹かれて買ったレコード、実は一番最初に聴いたイギー・ポップである。
1曲目のピロピロしたキーボードのイントロで唖然。これがパンクのゴッドファーザー??
あの時代独特のスカスカな演奏が続く。イギーとしてはもっとハードにしたいのだが、どうにかなんねーのかコレ?といったイラツキが滲んでいるアルバム。当時は騙された!と思った1枚。
『パーティー』はさらにイギーの嗜好とすれ違い、ホーンまで入ってえらいこと洗練されてしまったが(本人としても一番嫌いな作品らしい)、イギー流パワーポップだと思って聴くと、決して悪くない。
「エッグス・オン・プレート」なんて、レッチリの先取りみたいな曲である。
ただジャケがなあ、表も裏もダサい。AORのシンガーじゃないんだからさあ。
アルバム発売後の、イギーのガッカリ感はなんとなく伝わってくる。
でもこれらがダメかっていうとそんなことはなくて、迷走感がなかなか好感触だったりする。
レーベルや時代が望んだ音と、イギーのパンク精神との軋轢がモロに出ちゃってるところがなかなか面白い。
(90年代以降のハードロック路線のアルバムの方が、個人的にはつまらない)
が、アリスタ時代もライブは怒涛のテンションで、皮ジャンにガーターベルト(前歯欠け)でうたうイギーのライブビデオを購入・鑑賞した時の衝撃は大きく、こいつはヤバい、このオヤジはクラッシュやピストルズよりヤバいんじゃないか?と思ったもんである。
アリスタで製作した作品はやっぱり売り上げも芳しくなかったようで契約を切られ、そのあとに『ゾンビー・バード・ハウス』(いいタイトル!)なる土着的かつアフリカンなアルバムを発表する。
地味っちゃ地味なんだけど、久々にイギーの妖しい魅力が返り咲いた1枚(いま手元にないのが残念)。もうちょい再評価されてもいいんじゃないか。
いつも感じることだが、「IGGY(イグアナ) POP」という名前の響きのスリリングさ。
ロックンロール渡生人たちの中でも最高のネーミング・センスだと思う。