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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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迷走イギー三部作



イギー・ポップといえばストゥージズなのであって、一番人気はやはり『ロウ・パワー』ってことになるのだろうが、ヒッピーとピースの時代に「NO FUN!!!!」とぶちまけたファーストも捨てがたい。
ロックが思想的にも技術的にもどんどん進歩していた矢先に「んだゴルアァァァァ!!」。
ミニマルな演奏と不埒な態度は、真のオリジナル・パンク。
地を這うリフとボーカル、アバンギャルド・ジャズと咆哮が混在するセカンド『ファン・ハウス』は、当時の伝説的な流血ライブやクスリ漬けの私生活と絡み、ここで繰り広げられているのは「音楽による地獄」である。
グランジもオルタナもストーナーロックも、全部ここにある。
デビッド・ボウイがプロデュースしたものは、『ラスト・フォー・ライフ』より『ジ・イディオット』を推す。
自虐パフォーマンスで名を馳せたボーカリストの復帰作が、感情を抑え、ロウなキーでNWな音の中でうたうってのは、ものすごくCOOOOLじゃないでしょうか。
ただしどうもミックスがモコモコしていて音が悪い気がする。リマスター盤が欲しいところだ。

そんなイギーさんが79年からアリスタ・レーベルで発表したアルバム3枚組ってのが安かったんで購入。
このアリスタってのはブラコンに強いレーベルらしく、なんでイギーがそんなところと契約したのかは知らんが、当時流行のニューウェービーな音作りのせいもあり、なんとも歯がゆい出来!
それでも『ニュー・ヴァリュース』なんかは、引き締まったナンバーが多いなかなかの名盤。重さはないんだけどNYパンク的な流れで聴けば、心地よいのではないでしょうか。
『ソルジャー』はジャケのカッコよさに惹かれて買ったレコード、実は一番最初に聴いたイギー・ポップである。
1曲目のピロピロしたキーボードのイントロで唖然。これがパンクのゴッドファーザー??
あの時代独特のスカスカな演奏が続く。イギーとしてはもっとハードにしたいのだが、どうにかなんねーのかコレ?といったイラツキが滲んでいるアルバム。当時は騙された!と思った1枚。
『パーティー』はさらにイギーの嗜好とすれ違い、ホーンまで入ってえらいこと洗練されてしまったが(本人としても一番嫌いな作品らしい)、イギー流パワーポップだと思って聴くと、決して悪くない。
「エッグス・オン・プレート」なんて、レッチリの先取りみたいな曲である。
ただジャケがなあ、表も裏もダサい。AORのシンガーじゃないんだからさあ。
アルバム発売後の、イギーのガッカリ感はなんとなく伝わってくる。

でもこれらがダメかっていうとそんなことはなくて、迷走感がなかなか好感触だったりする。
レーベルや時代が望んだ音と、イギーのパンク精神との軋轢がモロに出ちゃってるところがなかなか面白い。
(90年代以降のハードロック路線のアルバムの方が、個人的にはつまらない)
が、アリスタ時代もライブは怒涛のテンションで、皮ジャンにガーターベルト(前歯欠け)でうたうイギーのライブビデオを購入・鑑賞した時の衝撃は大きく、こいつはヤバい、このオヤジはクラッシュやピストルズよりヤバいんじゃないか?と思ったもんである。
アリスタで製作した作品はやっぱり売り上げも芳しくなかったようで契約を切られ、そのあとに『ゾンビー・バード・ハウス』(いいタイトル!)なる土着的かつアフリカンなアルバムを発表する。
地味っちゃ地味なんだけど、久々にイギーの妖しい魅力が返り咲いた1枚(いま手元にないのが残念)。もうちょい再評価されてもいいんじゃないか。
いつも感じることだが、「IGGY(イグアナ)  POP」という名前の響きのスリリングさ。
ロックンロール渡生人たちの中でも最高のネーミング・センスだと思う。




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