柄にもなく高尾山に行ってきた。リフトに乗って(正直、こわかった)、歩いて、紅葉見て、そば食って、立ち入り禁止のとこに入って滑って手のひら切った。
手ぶらで来ているのは我々(男二人)だけであった。記念写真もみやげもなし。
新宿にもどって、ルー・ルイス(後に嫌と言うほど解説します)の来日公演チケットを購入し、しょんべん横丁で鰻串食って(絶品であった)、阿佐ヶ谷でサウナ入った。
時間間違えてバウスの爆音ストーンズ、『レディース&ジェントルメン』は見逃した。まあ次回でよろしい。
そしてやっぱり、東京に帰るとホッとするのであった。排気ガス上等。
奇をてらうのもよし、集団に埋没するのもよし、クラブではしゃぐもよし、レアな皿や古本を求めてふらつくもよし、引きこもってネットやってようが別に関心も持たれない。で、自然だってちょっと足を伸ばせばちゃんとある。選択肢は山ほど(うまい!)。
素晴らしき哉、東京。
北朝鮮が国際的な「やんちゃ」をやらかしている今日このごろです。
少し前に最終戦争に立ち会う、という夢を見ました。意外とクールでした。目が覚めたらかけっぱなしのラジオから、ビートルズの「ユニバース」が流れていました。
20年後は今のようには石油が使えなくなるらしい。それに伴った弊害も増えるだろう。でもやっぱり子孫は残したい、という感覚は若干空恐ろしい。「ここで打ち止め」派としてはですけど。
「わしら80まで生きたらちょっと困るね」みたいな話をした後だったので、徹底的な絶望である「最終戦争」を体験するのもアリなんじゃないか、とも思ったりする。
例えば「10年後に死ぬ」と「90まで生きる」とどちらかを選ばねばならないとしたらどうしますか?
自分は十分おっさんであるので(十分やりつくしたという意味ではない)、確実に前者である。
年金を払わないまま年金受給者の年齢になる。そしたら国が「わずかですが今後、特別に補助金を支給しますか(デーマンくらい?けっ!)?、それとも合法的に【ピー】できるシステムがありますがどうしますか?(この機能は国が莫大な費用をかけて設立したため苦痛はない、という前提)」と、選択させてくれるような世の中もアリだと思う。
フリーランスですらないような輩は、将来に対してそれなりに覚悟しなきゃなんないって話。
近々周辺でも「超カタギ」として何人かが巣立つわけだけれども、就労中に支払うであろう苦痛や苦労は伊達じゃないんだ、と言いたいわけです。
自分はどーにもこーにもな人間ではありますが、「あれもマトモになりやがってよう」みたいな見下げた発言をするほど馬鹿ではない。
てれびってものをまったく見ないので、パソコンの動画に飽きるとDVDなどを借りているわけですが、今週はなんと映画四本観たズラ。せっかくなので記しておくギャー。
『ヤッターマン』
アニメの実写版としてはなかなかのもんではないでしょうか。要するに子供番組の世界観で大人の話をしているんである。元ネタのアニメが実はアダルトな匂いぷんぷんだったりする。
ドロンジョとボヤッキーの関係性、ドロンジョとヤッターマン1号の恋愛感情、に嫉妬する2号、ドロンジョを「おれの女」扱いするドクロべえ、そこいらへんにはあんまり汲みしないトンズラー。
フカキョンのドロンジョ様ばかり取り沙汰されるのだが、白眉は生瀬勝久のボヤッキーじゃないでしょうか(相当好きだろう?この役)。
確かにフカドロもいいいんですけど、ほかにも誰かいたんじゃないのという気がしなくもない(もともと候補は土屋アンナだったらしい)。
ダンスのシーンがもっさいです。この子は運動神経ないんだなっちうのが一発でわかる。
「ありがとう、ヤッターマン2号さん」
「あ、たしかに2号なんだけど、『さん』はいらないから!」
「・・・・子供はわかんなくていいよ」
っていう会話に大人は笑ったと思う。
三池崇史監督はどんどん職人化してきた。
なんだかんだで主役はドロンジョ様の「谷間」と純情である。ドロボーだって普通の女の子。なんかフランスとかで人気が出そうだよな・・・・。
『肉体の門』
鈴木清順監督。戦後「パンパン」のアジトに、野獣・宍戸錠が転がり込んでくるという話。
それぞれのパンパンに赤・緑・黄色・紫とイメージカラーが配色されており、ゴレンジャーみたいである。
その日を生き抜くためには体も売ればタタキもやる。「商売抜き」で寝た仲間には凄惨なリンチが待っている。
モテモテジョーの好物は「パイナップルの缶詰」。野川由美子さんのヌードが拝める。
『処刑遊戯』
松田優作の遊戯シリーズ第三弾。一番シリアスです。共演した「りりィ」のハスキーな声が印象に残る。
標的の殺し屋と優作、「どこかで会ったかね?」「生まれる前に一度」「ずいぶん記憶力がいいんだな」みたいな会話をしとります。
唯一のギャグは、時計屋のおぼこい女子に優作が「最も危険が、危ないよ」と言って立ち去るシーン。
『スネーク・フライト』
原題は「へびがいるひこうき」。このタイトルを聞いて「クールだ。じゃあ出る」と主演したサミュエル・L・ジャクソンが偉い。
自分の殺しの現場を見られてしまったマフィアがその証人を亡き者にしようと、彼を護送するハワイ行きの飛行機内に「毒ヘビをめいっぱい」撒くんである。同行するのはFBIのサミュエル捜査官。
爆破すればいんじゃね?とかのまっとうな疑問はまあ待て。この際置いとけ。
やっぱ「ひこうきにはへびがいっぱい」だろうと。その「絵」が撮りたいんだから。重量オーバーであろうアナコンダに対して「どやって税関通ったん?」とか言うのはやっぱし野暮天。せっかく人を殺害するために登場するんですから。
レイの花にフェロモンを撒いたからヘビが襲ってくるのだとか、細かい辻褄はちゃんと合ってるからいんじゃね?ということで、ノリノリで鑑賞しよう。
バカップルはファック中に殺され、人気者のラッパーは威張り散らし、日系人のカンフー使いはほぼバリエーションのためだけに登場し、サミュエル兄いは後半逆ギレしてとんでもない行動を取る。
そして観客全員、「マジすか?」の嵐必至の大オチが待っているB級アクションの逸品。本来なら劇場で観るべきであった。
これが好きなら、バスジャックされた乗客の中に宝石強盗・不倫カップル・チンドン屋などが居合わせ、運転手は心臓発作で死亡(!)、さあどうする?バスは暴走だ!という70年代東映の大傑作『狂った野獣』もおすすめ。
いやーもうすうさい堂の将軍様は金がない。まあた無い。
地元から市民税の督促は都をまたがって来てるし(あーもう差し押さえでもなんでも勝手にしたらいい)、年金払う余裕なんかないし、健康保険は「訂正」で三倍以上になってるし(なんだそりゃ?知らねーよ)、二月には更新だし、武蔵野の市民税なんか来た日にゃ本気で払えんぞ。
命でも取りやがれっちうんだ。税務課で手首でも切ってやるか?これがほんとの血税、なんつってな。ぐわはははは。もう知らん。殺せ殺せ。
といった貧民がいる一方で、武蔵野市のナンバーワン博徒・西原理恵子さんはすごい。
『太腕繁盛記』は、FXに突っこんで一千万を溶かすまでのいきさつを描いた「ギャグマンガ」。
なんだかんだで稼ぎのある人だから、それほどの損失を出しても家庭崩壊せずにやっているけど、普通なら生命が飛ぶくらいの金額である。
自分は先日、服やらカバンやらを売って小さな「おつり」を作って参りました。
こっからが正念場というか、大きなお金を出されますと今月のすうさい堂はアイスランドのような経済危機に陥りますので、なにとぞひとつよろしくお願いしたいということです。
最近の流行歌のキーワードはどうやら『守りたい』でありまして、特におなご衆が「あなたを守りたいずっと守りたい危機管理は請け負いますだからミカジメちょうだいね♪」と、最後のは冗談でありますが(笑)←わざとやっていますー、どうやら用心棒を多数輩出しているご様子。
そんな中で『一番きれいな私を抱いたのはあなたでしょう~』と、平成の恨み節フレーズをリフレインする中島美嘉は偉い。
失恋ソングがめっきり少なくなった(売れなくなった)ご時世に、「私やり逃げされました」と、「大人の事情」を突きつけてくるなんざ、久々にアダルトぢゃねいか。
わりと音痴音痴と叩かれちゃあいるが、この人の重~い声質は嫌いじゃなかったりする。
「流行歌・歌謡曲」ってのは本来どこかに毒を潜ませてるもの。
子供が何気なく口ずさんでいた歌の一節を聴いて大人がギョッとする、なんてのはかつて昭和によく見られた風景で、職人作家たちはさり気なかったり、あるいは露骨に、巧みに毒を盛っていたんである。
食い物に例えれば、「歌謡曲」は製作過程はあやしいが、それを食するってことにちょっと背徳的な魅力がある「テキ屋の粉モノ」で、「J-POP」はしっかり品質管理されて賞味期限が切れたらポイ、の「コンビニスイーツ」である。
ユーミンは通らなかったが実は中島みゆきって結構好きだったのでして、一枚だけ持ってた『親愛なる者へ』ってアルバムはよく聴いていた。
この中に入っている『狼になりたい』なんかは、たまにカラオケで歌うだ。
椎名林檎とか、中村中なんかが好きな人はイケる一枚なんじゃないだろうか。
いまだに男女の事情とかよくわかんないのだが、このテの心の機微をざっくりと描写したのが泉谷しげるの小品、『彼と彼女』。ほんとに地味なんだけどちょっと凄い音楽だ。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-100526-237
男の立場から歌われているが、逆でも通じるはず。
ダウンロードでもなんでも勝手にすればいいと思うでス。