カレーが好きなんです。ラーメンより、普通に、カレーが好きなんだあ。
先日は久々に古本とカレーの街、神保町を徘徊。「エチオピア」は少し前に行ったので、夕刻に何かないかとウロウロしていたら「ボーイズ」という屋号を発見。メシ抜きだったんである。
カレーつきハンバーグ定食を注文。プレートにはナポリタンまで乗っている。
食むと、陳腐な表現だがこれらすべて昭和の味。カレーxデミグラスxケチャップって、笑っちゃうくらい王道。
「からだだけがおぼえている」と、Jポッポ的な言い方をしたりして。生姜焼きが有名な店らしい。今度はそっちだな。
やきそば専門店も発見。「よし、まだいける」と(完全に井之頭五郎さんの影響)小盛りを注文。
「孤独のグルメ」ごっこをしているうちに段々板に付いてきたと言うか、「ふう。いいタンメンだった・・・」とか心中つぶやいてみる自分。
しかし神保町古書店の、アティテュードの不変さ。自分で言うのもなんだが、どの店も本当に愛想なし。
静かに仕事をこなしつつ、お客が来るのを待っている。私はそれだけだと身が持たないから、つい音楽のボリュームもでかくなり、綴りはじめるとブログも饒舌になる。
昔からあるエロ本専門店(DVDじゃないよ)が、まだ残っている。今やほとんどの雑誌がDVD付属とはいえ、このポリシーはなんなのか。
さらに老舗のエロ本専門古書店も健在。「B5サイズくらいの背表紙がついたマニアックなエロムック」(わかるね?)とか、官能小説の文庫などがズラリ。
ここは品揃えが渋すぎて買ったことないんだよなあ、などと思いつつ拍手を打ちたくなった次第。ぱんぱん、と。
この街だけは、「あれ、なくなっちゃったんだ?」が体感的に本当に少ない。
変わらない、無愛想でかまわないというより、変えたり、愛想振りまく必要がない。それでずーっと成り立っているという凄み。淡々としながら且つ、自由な空気がそこにある。生き馬の目を抜く吉祥寺でこれはなかなか真似できません。真にアナーキーってこういうことかと思う。