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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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ドライブ・アングリー中二



ひょっとしたら今も含め2000年代以降が、映画が最も充実している時代なのではないかと、最近思う。
50年代も60年代も70年代も革命は起こっていたが、80年代でドーンときて90年代がパーンなんつって(業界人みたいだが。しかしその周辺にいた人は本当にこういう喋り方をするのです)、2000年代はそれまでの貯金が爆発しているというか、ジャンル映画がかなり発掘されたので、それを観た連中が「オレもこんなの作る!」と、さらにメチャクチャをやり出したような。
ということで、いわゆる名作は「後回しでいい」と思う。それらは「教養」なので。
現在2016年。観るべき作品は困るほどある。刀鍛冶じゃないが鉄は熱いうちに打つべし。
面白いことは映画の中にしかないんだよな~としみじみ思う。もともと大していいこともないマイライフ、ま、そんなに悪いことさえなければ。

『ドライブ・アングリー』(2011)は実に志の高い作品。全編を覆ういわゆる中二感覚(下手したら小五くらい)を、立派な大人がちゃんと作っているからだ。
さていきなりネタバレですが、これはわかって観たほうが面白いはず。
主人公ミルトン(ニコラス・ケイジ)は「悪魔教の教祖に奪われた自分の娘を取り戻すために地獄から脱獄した死者」で、彼を追う「一応FBIと名乗る黒服男(ウィリアム・フィクナー)」は「死神」なのです!
ミルトンはピストルの弾が頭を貫通しても死なずにピンピンしている。そこにわき上がる「なんで?」の疑問が「オレは死んでるからだ」の一言で解決するという大風呂敷。
死神が放つ「言うこときかないとリストに加えるぞ!」や、二人組の若者に対し「次に会うのは君が70歳の時だが、・・・君は3日後だ」といった謎のセリフもわかっていれば「なるほど」と思う。
特に自分はこの飄々とした死神さんが好きで、カーステで有名なディスコヒットを聴きながら(ハミングしつつ)、水素ボンベを積んだ車で突っ込んでくるシーンは最高である。
そしてミルトンことニコラス・ケイジは(いきますよ!)「女と合体(ファック)したまま、襲って来る男たちを次々と射殺して返り討ちにする」という一世一代の名シーンがある。
しかも服も脱がずグラサン着用、さらに葉巻を咥えつつジャックダニエルをラッパ飲みという男らしさ!
松田優作の「メシ食いながらファック」や内田裕也の「ロールパン咥えながらのシャワー浴び」を越えるカッコよさである。
ミルトンと行動を共にする、ちょいビッチブロンド美人のアンバー・ハードもピチピチでよい。

この作品は『ドライブ・アングリー3D』として劇場公開。なのでやたらといろんなものが飛んでくるのだが、特に困ったのが死神が投げるコイン。
普通は投げたコインを受け取め「表か裏か、どっちか選びな!」みたいな展開になりますけど、本作はコインを投げる→受け止める→FBIの証明書を堂々と掲げるというギミックな流れで、ひとつでも多くの3Dを観客に楽しんで頂きたいというサービス精神なのだろうけど、うーん、バカみたい。
まあともかく、中二感覚とともに映画は疾走し、クライマックスはミルトンと教祖の対決となって、彼も人間じゃないので、ラストは大爆発します(多分劇場だとここも3D)。
粉々になった教祖の頭蓋骨で勝利の酒を飲むニコラス・ケイジがとてもクールだ(中二的には)。
どうやら興行的にはコケたらしいけど、『ドライブ・アングリー』の中学生スピリッツは永遠である。
「あのころの未来にあんたらは立っているのか?」と問われているようだ。


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