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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

【すうさい堂最新情報/極私的ツイッタァ】 ■■ 火曜と水曜が定休です。※店主が大昔に描いた絵を売り始めました。

ブラックジャックは加山雄三がベストだ!



かのカルト・テレビ・ドラマ『加山雄三のブラックジャック』。この作品を全話鑑賞というラッキーな機会に恵まれたのである(一話だけ問題ありとされるエピソードがあり、それは欠番。恐らく現在、公式には出回っていない)。
自分はリアルタイムで観ていたのだけど、この番組は人気がなかった。人気なかったなあ。
加山雄三なのにブラックジャック。お茶の間で放映するにはアングラ。この矛盾点をどうにかしようと、脚本のジェームス三木ががんばっている。
のだが、そこに奇妙な軋轢が生まれて何とも妙てけれんな雰囲気。
昼間は画廊のオーナーとして登場する「坂東社長」の正体はブラックジャック。
テレビとしてはやはり「ユーゾー感」も残さねばならないという配慮か。キャラはそのまんま若大将であり、しょっちゅう行方不明になっているのだが、その時間こそ彼がブラックジャックとして活躍している。
という感じで基本設定をいじくってしまったため、原作ファンからのブーイングも多いと聞く。
「坂東さん」でいなければならない本当の理由は、「BJは某国の要人の首のすげ替え手術を行ったため、秘密を握った諜報機関から命を狙われている」ので、正体を隠す必要がある、というもの。
相違点は他にもある。BJには執事がいて、その下の助手がいて、さらにピノコまで登場するという大家族なので孤独感ゼロ。ちなみに執事はBJのことを「若旦那さま」と呼ぶ。
最も原作とかけ離れているところ。それは、ブラックジャックが「天才外科医」であるということ。
重要なキーワードである「無免許医」が抜け落ちてしまったのである。まあ、テレビドラマの倫理観では「モグリはまずい」ってことで、致し方のないところだろうか。
さらに妙てけれんテイストとしては衣装デザイン担当・コシノジュンコの暴走がある。
ピノコのファッションが宇宙人みたいなセンスだし、原作では普段着はベストを着ていたりとラフな格好もするBJだが、雄三ジャックは家の中でもマント着っぱなし!彼は常に緊張感を漂わせているのだ、という演出かもしれないがちょっと笑っちゃいますね。
そうかつまり、テレビの枠としては「前髪ボッサボサでいっつも重たそうな黒マントを着ているスカーフェイスおじさん」が常に画面に映っているというのも目に優しくないので、画廊オーナーとの二役という設定は正解だったのかも知れない。
あと、手術室の壁に描かれているサイケなペイント。患者に不安感しか与えない感じがなかなかイイ。

番組のオープニングは天井桟敷チックなアングラダンサーが踊る中、スモークから登場するBJというぶっとんだもので、しかもナレーションが田中邦衛。
そして毎度毎度雄三ジャックから「この世に果たしてロマンはあるか?人生を彩る愛はあるか?」と、問いかけられちゃうのである。
エンディングはペンキが滴る画面に流れるヒカシューの『ガラスのダンス』。ナイスチョイスですが、テレビ番組の主題歌に巻上公一の歌が使われたってのも前代未聞(たぶん)。
かなり歪な作品だけど、ドラマ的には原作に忠実に作られており、とても面白いのである。特に『魔王大尉』や『灰色の館』みたいなハードなものをよく制作したもんだ、と思う。
オリジナルのキャラとしては画廊の秘書「ケイコ」役の秋吉久美子が好演。際立った美人ってわけでもなかっんだなあとは思うけど、アンニュイかつおきゃんな雰囲気がドロドロしたムードを中和しています。
BJを追う「倉持警部」役の藤岡琢也は、手塚作品のレギュラー・ヒゲオヤジに近い感じで、これも好演。
その後、モッくんや若手俳優が実写版BJを演じたがちょっと線が細くないかい?という感じだし、VシネBJはハゲてるし、大林宣彦の映画版で宍戸錠演じるBJは顔が半分真っ青!
つまり「少年チャンピオン」の単行本カバーをそのままやっちゃったのですね(これには手塚先生も激怒したらしい)。
結局なんだかんだ言っても、加山雄三版がベストなのではないか。日本人で「ブラックジャック」を嫌いな人はいないし(いれば非国民)、加山雄三が嫌いな人も、恐らくいないのである。
ネットの情報だけでわかったような気になるなバカにすんなってことだ。っていうか、観られないのか。へへーんだ。
当初はなぜこのタイトルなのかと思ったけれど、これはやはり俺ジナルな、加山雄三「の」ブラックジャックなのだった。






あ、8月6日のイベントもよろしくお願い致します。
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