忍者ブログ

すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

すうさい堂は閉店しました。17年間ありがとうございました。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

酒とカレーと男と女

『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』鑑賞。@バウスシアター。
アル中の旦那が「酔いをさまして」家に帰る話。その時はすでに癌に侵されていて、余命いくばくもないのだが。
「サイバラ映画頂上対決(浅野バーサス永瀬)」としてはこの後に『毎日かあさん』も控えているのですが、これはちょっとキャスティングも込みでベタッぽい。なので行かない。
かなり淡々とした演出で、大泣きしたい人にはあまり向かないかも。そして永作博美さんが、なぜかしっかり西原理恵子に見えてくる。
しかし、お通しで出された「奈良漬」がきっかけで連続飲酒が始まってしまうとは、なかなか難儀な病気である。
浅野氏はやっぱり例によって自然体で、この人は演技しているような演技をしないところが魅力で、映画界からひっぱりだこなのだろう。実は達者。そして目が細い男の色気を体現している。
つまんないことでケンカが始まる、アル中病棟のダメオヤジたちもいい味。
ラストの「確実にいなくなるひと」を交えて、家族四人が海辺で戯れるシーンもよかったが、そこに流れる清志郎の歌はちょっとトゥーマッチな気がした(どうせなら最後までインストで通して欲しかった)。

夫婦の「なかなか死なないねえ・・・」「え、死んでほしいの?」と言い合える関係は素敵である。とても暖かいと思う。
そして本作は、観終わったあとやたらとカレーが食べたくなる映画でもある。自分は終映後、ココイチに飛び込んでカツカレー食うたった。

アル中ねえ。不幸なことに、酒の摂取度と悲しみや空虚さが比例してしまう人びとなのだろう。どこまで行っても満タンになることがない。
自分はそこまでディープじゃないので、旅行や運動こそしないが、シラフでいる間はいろいろ見聞しているので結構忙しい。
虚しさなんて上げ底にしておけばいいと思うんだけどもねえ。そうじゃなきゃやってられねえよ。それを誤魔化せるアイテムとして、様々な表現が存在するのだ。カレーでも食べようよ。

PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

Trackback

この記事にトラックバックする

Copyright © すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]

管理人限定

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

フリーエリア

最新コメント

[07/02 ポーキー THE ピラニアのロレンス]
[06/21 すうさい堂]
[06/21 美澄]
[06/04 すうさい堂]
[06/02 nene0716]

最新トラックバック

プロフィール

HN:
すうさい堂主人
性別:
男性
職業:
古本すうさい堂
自己紹介:



メールはこちらまで suicidou@ybb.ne.jp

バーコード

ブログ内検索

カウンター

忍者アナライズ