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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

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DEATH RACE 2000 in JAPAN



先日は銀座のヴァニラ画廊で行われているラブドール展示会・『人口乙女美術館』へ。
http://www.vanilla-gallery.com/
7体の演出されたラブドールと写真を展示。もんのすごく精巧で美しい。目はうるうるだし肌はつやつやだし唇もぴかぴか。でも、「生きてるみたい」とは思わない。生身の女子は目をはれぼったくさせていたり、唇がカサカサだったり、ムダ毛の処理を忘れていたりするからである。

池袋新文芸座で『バニシング IN TURBO』と『デス・レース2000年』の二本立てを鑑賞。どちらも低予算映画の代名詞のようなプロデューサー、ロージャー・コーマンによる76年の製作。
『バニシング』はロールスロイスをかっぱらって駆け落ちの爆走を続けるカップルに両親が賞金をかけ、それを手にしようとするドライバーたちが追跡を開始。カー・クラッシュに次ぐカー・クラッシュが始まる。
初めて観たが、これはつまんないです。だって誰も死なないんだもん。

『DEATH RACE 2000』!!!この作品をもはやB級とかクズ映画の範疇で語りたくない。それは劇場のでっかいスクリーンで体験すればわかる。マッドマックスの百倍は発狂していることを保障します。
まずどうでもいい車のイラスト(というか、もうちょっとどうにかならなかったのか?)が三枚くらいぺロッと映し出され、手描きのフォントみたいなタイトルへ。「これで何の映画化か分かるべ?」と、コーマン師匠の声が聞こえる。ムダに金を使うこたーない、ってか。
独裁体制の2000年のアメリカ社会。国民の意識をスライドさせるため(この辺の描写はほとんど劇中に出てこないが、別に問題ない)、年に一回アメリカ横断大レースが施行される。
本作が好きな人には繰り返しになるが、レースに参加する車がとてもカッコいい。バカカッコいい!レジェンド足り得るバカカッコよさ。
ツノをつけた闘牛仕様。ナチ女が操る黒い装甲車仕様。暴君ネロ(女)が乗るライオン丸。
ブレイク直前のシルベスター・スタローン演じる「マシンガン・ジョー」は本作で一番の直情バカであり、彼の車にはライフル二丁と巨大なナイフのトッピング(スタローンが主役のように刷り上げたポスターもしっかり存在する)。
主人公はミスター・フランケンシュタイン(デビッド・キャラダイン。※キル・ビルの「ビル」)。出場するたびに手足をふっとばすが結合して登場し、毎回優勝をさらう国民的ヒーロー。マスクと全身ラバーに覆われている謎の人。キバがついた凶悪なトカゲのようなマシンが痺れる(バカすぎて)。ジョーのライバル。
このレースにはポイントがある(ここ需要です)。走行中に人間をひき殺すと得点になる。男性や若者より女性、子供、老人などの弱者が高ポイント。
この国民的行事を潰そうとするレジスタンスも登場し、ドライバーたちにブービートラップを仕掛けて殺害を計画(この作品ではレジスタンス側が非国民扱いという、真っ黒いジョーク)。
五つのマシンが盛大に人々をぶち殺しながら行われる、年に一度のスポーツ・イベント!
血とヌードと爆発と爆走が山盛り。

あらすじはざっとこんな感じ。まあひどい。まあひどい。まあひどい。
たしかに現在のモラルからすればよく制作できたもんだと思う。が、チキチキマシンたちが跳ね飛ばし轢き殺しているのは、まさに「政治的な正しさ」とかいうモラルなんである。
映画はなにをやってもいい。「とてつもなく面白いものを見せてやる」という一点をクリアしてくれれば、それでいい。
二本を並べて思ったのだが、「バニシング」はいくら車がクラッシュしようが爆発しようが、誰も死なない。物見遊山感覚で事故を見ているようなもの。
それに対して「デス・レース」は、車とは走る凶器であるということを、嫌でも認識させてくれる。
そして、今の日本がこの作品に近づいている気がする。アルコールやあほんだらドラッグをキメて、ショーウインドゥに突っ込み通行人を轢く「リアル・デスレース」をやらかすクズがいるのはもちろんだが、2020年に行われる東京オリンピック、あれがデス・レースに見えてしょうがない。
ほとんど報道されなくなった原発事故だが、そっちが解決してないのに、なんでそんなことやるの?
国民の意識をさらにスライドさせるためなんじゃないの?
政府にべったりのレースを実況中継するアナウンサーが出てくるが、あれがアベにべったりの百田尚樹にダブる。
保育園の問題もあったけど、この国はやっぱり、子供や女性などの社会的弱者には優しくないんだね。高ポイントじゃなくて低ポイントなんだな。
ラストにフランケンシュタインの正体が明らかになるのだが、こういう人、出てこないかなあ。

ということを考えずとも、この作品が最高にアナーキーでオッペケペーなワイルド・ムービーであることに間違いはない。
リメイク版もあるけど、「ポイント制」の部分がすっかり抜け落ちているので全然ダメ。みなくていいです。


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