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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

【すうさい堂最新情報/極私的ツイッタァ】 ■■ 火曜と水曜が定休です。※店主が大昔に描いた絵を売り始めました。

ノイジーベイビー新旧対決



ちょっと前に知ったことだが、キノコホテル(というかマリアンヌ東雲)とカルメン・マキが揉めている。
発端は二年前にリリースされたキノコホテルのカヴァー集『マリアンヌの逆襲』に、カルメン・マキの「ノイジー・ベイビー」が収録されたこと。このCDがカルメン氏には届けられておらず、「マナー違反ではないか」とツイート。それがあちこちに飛び火。
プロデューサーのサミー前田氏は「作詞・作曲者であるクニ河内氏には許可済みであり、カルメン氏にもライブに出向きその旨は伝えた」と、筋は通してある事を主張。カルメン氏は「ライブ会場で言われてもよく覚えてないし、自分の曲のカヴァーは数多かったが、今までこんなことはなかった。礼儀の問題」と、不快感を露に。
ビジネスvsメンタル。論じている軸が違えば、話はいつまでも平行線。
それでもプロデューサーが「CDを届けなかったのは製作側の手落ち」と謝罪の意を表明したところに、支配人の「著作者の方は承諾してくれたのに歌い手が騒いでる。面倒くさいからもうやらない」と、爆撃ツイート。これがまた火種となる。
正直「この時期にそれやるか~」と思う。子供じゃないんだからという意見も多数だが、「リスペクトしている大先輩に対してこんな風に切っちゃうのは、実はキツかったろうな」と、ひとの心理を読むことに長けたすうさい堂さんは思う。
若干リップサービスっぽいし、なにせ「あたしは誰のモノにもならない」と歌う、『キノコホテル』の金看板を背負ってるんである。
で、久々に2ちゃんのスレッドをざっと読んだところ、もちろん双方への罵詈雑言は限りないが、カルメン氏を「老害」呼ばわりする輩が「果たしてこいつらはノイジー・ベイビーのオリジナルを知ってるのか?」と思った。

キノコによるやさぐれ感を打ち出したカヴァーもカッコいいのだが、1970年に発売されたオリジナルの、儚げながらもクールなオリジナルは素晴らしい。「ノイジー・ベイビー」というタイトルからして、かなりトッポいセンス。斬新過ぎて当時はまったく売れなかったらしい。
自分は『カルメン・マキ/ベスト&カルト』という二枚組でこの曲を知ったのだが、この人のベストワンを選ぶとしたら、間違いなく「ノイジー・ベイビー」であります。
ハードロックのOZj時代はあまり興味がないけれど、このベストにはぎりぎり歌謡曲~アングラフォーク~ニューロックの名曲がぎっしり詰まっている。こういうのを知らずに「老害ババア」呼ばわりする若年層もいかがなもんかなあ、と思う。
映画『探偵はバーにいる』にカルメン氏は歌手役で出演していて、ジャックスの「時計をとめて」を歌っていたのだが、おお~と思うくらい現役の佇まいであった。
(「自分はカルメン・マキである」という驕りは確かにあるとは思う。歌手にも相応に対応しろというのならば、今どこで何をやってんだかわからない「元歌手」も探し当てて作品を送らなきゃいけなくなってしまう)
「時には母のない子のように」と「私は風」のカヴァーは多数あるだろうけれど、「ノイジー・ベイビー」をやろうなんてアーティストはそれまで一人もなかったんである。
イケてるPVも含め、リスペクトがないわけがない。そもそもサミー前田とキノコホテルは「和モノ復刻愛」における第一人者。

結局、オリジナルもカヴァーも双方カッコいいんだし、それでいいんじゃないか。
どちらも大メジャーとは言えないご時世なので、この騒ぎでちょっと聴いてみようかと、「音楽が」注目されれば結果オーライ。
先の二枚組ベストは廃盤で入手困難のようなので、件の曲を聴きたければ、ウルトラ・ヴァイブから発売中のアウトサイダー歌謡コンピ『夜の番外地/東京ホステス仁義』を購入し給え。
それと同シリーズの『愚連隊仁義』は最近最も衝撃を受けたアルバムなので、次回はこの二枚について講釈を呉れてやるわよ。

それにしても「ノイジー・ベイビー」の歌詞。
『誰もがあたしを知らないくせに/誰もがあたしを知りたがるのね』
『誰もがあたしをふりかえらせて/誰もがあたしを笑っていくのね』
のフレーズが、今回の騒動と妙にシンクロした「気分」である。
『マリアンヌの逆襲』発売時の支配人インタビューでは「2013年に作られた曲だと言っても信じられそうなメロディとメッセージを持っている曲」と、大絶賛していた。
ああ、うるさいな。


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