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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

すうさい堂は閉店しました。17年間ありがとうございました。

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ピコ太郎



たった数ヶ月で世界的にブレイクしたピコ太郎というひと。
初見はまったく理解不能。が、世界中の人がニコニコとカバーしている動画を見ているうちに「これは一体どういうことなのか?(what does this mean?)」と、英語で考えているうちに「バカにしたもんでもない(I cant be a fool.)」という結論に至ったのであった。
というか、海外の人にとって実に新鮮なエンターテイナーなのかも知れない、と。
よく知らないのだが、欧米のコメディアンは言葉で風刺して笑わせるスタンダップ・コメディが多いような気がする。さらによく知らないのだが(すいません)、ジム・キャリーという人の顔芸にしても、ストーリーありきのものなのではないか。
ところがピコ太郎。無意味。すんげーくだらない。「アイハブアペン」は我々が最初に習う英語だけど、ネイティブの人がそんな言葉を日常会話で使うはずもなく、ここですでにズレが生じている。
「オッパッピー」とか「安心してください」とかの体を使った芸人さんもたくさんいますが、それらを見て世界の人が「自分もやりたい!」とはあんまり思いませんよね?
でも「PPAP」は、みんなが「これやりたい!」「やったら超たのしい!」といったノリで、ガキんちょのダンスからデスメタルのカバーまで動画に上がっている(ちなみに一番笑ったのが、クソ真面目なバラード・バージョン)。
ただ、どのダンサーも、動きのキレにしろ顔の表情にしろ、オリジナルのピコ太郎ほどの域には達していない。誰でも踊れるけど完コピは不可能。
そしてピコ太郎ファッション。我々には「ヤクザとテキヤと関西のおばちゃんのミックス」という感じなのだが、向こうの人にとっては「ソウルブラザー風な気もするがなんか・・・違う?」といった、実にストレンジでファニーなものに見えたのだろう。

で、思い出すのが志村けんである。この人は昔から「東村山音頭」や「ヒゲダンス」などに代表される、達者な音楽芸人。高い身体能力を使った芸風で、世代を問わず人気者のコメディアンである。
同じ白塗りならマリリン・マンソンより断然、バカ殿だ。
彼に該当する存在が海外ではあまり見られないのではないか。よく知らないのだが(すいません)、エディ・マーフィーとかミスター・ビーンなんかとも違う気がする。
最高傑作は「だいじょうぶだぁ」でお馴染みの「ウンジャラゲ」でしょうか。キレッキレである。脇を固める松本典子の元気さと石野陽子の虚無さも素晴らしい。
ひょっとしたらこれにいちばん近いのかな?と思ったわけである。
しかし、ピコ太郎は明らかにセミの命みたいな芸風。これが果たして本人が望んだブレイクの形なのか?という気もするけど、いま最も世界中を笑わせている頂点が日本人というのはすごいことだ、底抜けエアライン!

数ヶ月たって本文が何だか恥ずかしいものになっていたら削除します。おしまい。




↑これを見ても楽しくならない人は心が貧しいと本気で思っている。

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がんばれ欅坂



ハロウィン終了。うちのまわりも仮装親子の行列がなかなか賑やかであった。
ハロウィンは嫌いではない。まるで興味がない神さんキリストさんを讃えるクリスマスと違い、悪魔やモンスターやコミックキャラと一体化して楽しんでしまおうという、どっちかというとけしからん方向に着地するお祭りだから。真面目な日本に定着したのも少し不思議。
最近はそうでもないけど、かつては「クリスマスイブを楽しめない奴は終わってる」という圧力がとても強かった。それに対してハロウィンは、アンチからは「バカみたい。くっだらない」とバカにされているのだろうが、やってる側は「バカを承知」でやってるので、別に関係ない。非常にバランスがいい。
どちらも本来の日本に関係ないことを全力で騒いでいる。ならばハロウィンの突き抜けたバカバカしさのほうが、よっぽど清々しい。

今年のハロウィンの話題といえば欅坂46。実は今回の件で初めて知ったグループ。
ああやっちゃったねという印象。ナチス風の衣装。というか、もろナチ。ユダヤ人協会からクレームがつき、大炎上。
で、自分は画像を見て「ナチでもかわいい子はかわいい」なぞと思ってしまい、さらに禍々しいものをまとっているというギャップで「かわいさ二倍マシマシ!」などと困った感じに盛り上がって、動画を検索した。
『サイレントマジョリティー』。か、かっこいい。かっこかわいい。誰一人ニコリともしない。笑顔を売りにしない。特にフロントの女の子の凛とした存在感。軍隊のように統制されたダンス。見ようによっては非常に際どい。
で、歌詞をちゃんと聴けばわかることだがナチズムやファシズムとは真逆のことを歌っているのである。このバランスは絶対に計算されたものだ。
その辺もちゃんと汲んで欲しいですよねホントーに!
岡惚れである。この件で方向転換とかしてしまったら非常にもったいない。
アイドルグループの「隣の女の子」化が著しい昨今。同級生や同僚あるいはそれ以下。ちょっと近づきすぎじゃないか?と思っていたところへの欅坂。ほぼ爆弾。
というわけで弁護したくなってしまった。ユダヤ協会が怒るのは当然としても、ハロウィンから発生した件だし書いてしまうのだけど、日本人にとってナチスとは悪魔やモンスターと同列の、(困ったことに)親しみを感じるアイコンなんである。
かつて子供番組の敵キャラは明らかにナチをモデルにしたものが多く、実は仮面ライダーよりもショッカー派だった自分が特に好きだったのが、もろナチの「ゾル大佐」であった(彼の正体が狼男ってのもカッコよかった)。
当時はもちろんナチもヒトラーも知らないが、そうやってDNAに沁み込んでいった気がする。
イナズマンの「ガイゼル総統」(総統!)なんてさらにエグくもナチだが、その頃はなんとなく容認されていたわけだ。好きでした・・・・。
海外の残虐なシリアルキラーを、日本人からすれば例えばドラキュラのような、ダークファンタジーのように感じてしまう部分に近いのだと思う。
もちろんナチが行ったことは、最悪の蛮行である。

実はアーバンギャルドもまったく同じようなことをやっていて、キノコホテルもジャケが『愛の嵐』だったり、マリアンヌ様がブックレットでナチ帽子を被っていたりで、ちょいちょい皆さん「やりたがる」。
ただ悲しいかな存在がマイナーゆえ、あまり(まったく)大事にならない。
確かにナチ親衛隊の稲妻のような「SSマーク」はカッコいいし、制服はどこまでも洗練されている。日本の軍服なんて「反吐が出るわ」くらいしか思わないのだが。
ナチ・コレクターとしてはモーターヘッドの故・レミーさんが有名。彼の言い分がイカしていて「俺はドイツ軍のグッズが好きだが、それはデザインをいいと思っているだけだ。俺は黒人の恋人がいたこともある。だから俺は差別主義者じゃない」というもの。ザックリと清々しい。

とりあえずボスのプロデューサーも謝罪コメントを出したし、「今回はごめんなさい」で済む話。
「うっかり(本音の)差別発言」なら、社会的名士と言われている立派な方々がしょっちゅうやらかしている。
「彼女たちは自分のやっていることをまるで理解していない。嘆かわしい」と言うのならば、完全にアイドル側に罪はない。ただ着ただけだ。
学校の授業で触れただろうけど、そこだけつっこんで勉強する必要はまったくないですよね。
ま、兎にも角にも世間から注目が集まった。もちろん炎上商法?という気がしなくもない。
しかし、何かやらかして世界中から顰蹙を買うなんてのは、本来ロックンロールの役割だったはずだが、今回は日本のアイドルにお株を取られてしまった。
という意味では大変情けない話でもある。数十年前にジョン・ライドンが放った「ロックは死んだ」発言がますますリアル。
だが「アイドルは生きてる」。「今」だ!


DJ魔墓呂死



日々、郵便受けに行くのがこわい。なんかもういやあな気分になるようなもんばっかり入ってる。過呼吸になりながら郵便受けにたどり着いて溜まったチラシを捨てると残るのは、やっぱりそのまま捨てたいものばかり。溜まっていく健康保険。ね、ねね年金?ちなみにディスクユニオンの袋ならたくさん持ってるのだが。
そういうことで爆裂都市+サンダーロード大会も終了。こんなリストでした。

「セルナンバー8」バトルロッカーズ
「裕福の飢餓」泉谷しげる
「オール・ナイト・ロング」ザ・ルースターズ
「カラカラ」サンハウス
「サル」ザ・スターリン
「ワルシャワの幻想」ザ・スターリン
「シャープシューズでケリ上げろ」バトルロッカーズ
「電光石火に銀の靴」泉谷しげる
「トゥ・シューズ」PANTA&HAL
「揺らぐ街」泉谷しげる
「ルイーズ」PANTA&HAL
「国旗はためく下に」泉谷しげる
「火の鳥」泉谷しげる
「つれなのふりや」PANTA&HAL
「翼なき野郎ども」泉谷しげる

以上でした。秋はバドワイザーがうんまい!からあげクン毒とかげ味と一緒にいかがですか?!!!

すうさい堂13周年記念イベントのおしらせ



ここのところ毎週3本から4本の映画を観ているのだが、そのほとんどにけしからん描写があり、血がブシューだわっはっはーとアホ頭で喜んでいるうちに「ちょっと久々にひどいのが来たなあ」と思っていた長引く鬱が引っ込んでしまった。血まみれ映画は癒し系でした。
そんだけではなくてー、けしからん映画のことばかり喜々として書き散らかしてるアホと思われるのも癪なのでー、ちゃんと選挙も行くようにした。アホじゃないもん。行けよな、選挙。
というわけで、けしからん映画たちに敬意を表したいと思い、店もちょうど13年だしよろしかろうと(なにが「ちょうど」なんだか)、そういうイベントをやることにしました。
そもそもムダな知識の埋蔵量だけは人に勝とうとがんばってきたのだ。明らかにがんばる方向を間違えたが、役に立つ情報を得意げにひけらかす奴よりはマシなはずだ。




すうさい堂13周年記念興行 【CINEMA the FUCKER !!~偏差値40からの映画ひひょう】
8月6日(土) 19:30 open 20:00start - 1000yen+1drink(500yen)

■すうさい堂も13年間がんばったので、映画について好き勝手に喋ってもよろしかったですか?

「シン・ゴジラ」から「ムカデ人間シリーズ」まで、ヨロヨロと蛇行しながら暴走トークしてもよろしかったですか?

■MC/すうさい堂
   ポーキー・ラモーン@クリスタルレイク
   竹内銀実(すなっく・ぎんみ)

■同時上映『SUGAR PUFF LIVING DEAD』
※銀実さん・REMOさん・すうさい堂(脚本)出演のほっこりゾンビ映画/20分

http://fourthfloor.sub.jp/



10年くらい前によく一緒にイベントをやっていたポーキー・ラモーン氏が復活です。誰も知らんだろうが、男なら黙って「ラモーン姓」を名乗りたいものです。フライヤーも彼のデザイン。アホかっこいい。
ついでに『SUGAR PUFF LIVING DEAD』も上映なのでこの機会にどうぞ。あっ上から目線だすいません。
正直な話、「とうとう13年もやっちゃった。うわーい」というのが動機である。アホなのでー、「13」なる数字がつくとカッコいいと思っているので、13周年イベントは2回3回100回とやりたいところだ。
タイトルはシネマザファッカー!!と読みます。
今後も『スーサイド・スクワッド』や『ロスト・バケーション』など、けしからん映画の公開が控えていて楽しみなのだ。ヘイルサタン!(←最近、気に入っています)
有名な人も来ないし業界人でもないし、その上アホで本当に申し訳ないのですけれども、よろしかったらどうぞ。へいるさたん。

13周年

先日、4月5日をもちましてすうさい堂も13年目。すっかり忘れてました。
今さらなんだかんだ言ってもしょうがないんで、続けられるまで続けます以上。
明日(9日)は土曜なのにお休みを頂きまして、来週からは火曜と水曜を定休とさせて頂きます。
優良企業なので週休2日制を導入です。なあんちゃって。どこかは切り捨てないとやっていけなくなっちゃっただけの話です。以上です。

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古本すうさい堂
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