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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

すうさい堂は閉店しました。17年間ありがとうございました。

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アナーキーインザ神保町



カレーが好きなんです。ラーメンより、普通に、カレーが好きなんだあ。
先日は久々に古本とカレーの街、神保町を徘徊。「エチオピア」は少し前に行ったので、夕刻に何かないかとウロウロしていたら「ボーイズ」という屋号を発見。メシ抜きだったんである。
カレーつきハンバーグ定食を注文。プレートにはナポリタンまで乗っている。
食むと、陳腐な表現だがこれらすべて昭和の味。カレーxデミグラスxケチャップって、笑っちゃうくらい王道。
「からだだけがおぼえている」と、Jポッポ的な言い方をしたりして。生姜焼きが有名な店らしい。今度はそっちだな。
やきそば専門店も発見。「よし、まだいける」と(完全に井之頭五郎さんの影響)小盛りを注文。
「孤独のグルメ」ごっこをしているうちに段々板に付いてきたと言うか、「ふう。いいタンメンだった・・・」とか心中つぶやいてみる自分。

しかし神保町古書店の、アティテュードの不変さ。自分で言うのもなんだが、どの店も本当に愛想なし。
静かに仕事をこなしつつ、お客が来るのを待っている。私はそれだけだと身が持たないから、つい音楽のボリュームもでかくなり、綴りはじめるとブログも饒舌になる。
昔からあるエロ本専門店(DVDじゃないよ)が、まだ残っている。今やほとんどの雑誌がDVD付属とはいえ、このポリシーはなんなのか。
さらに老舗のエロ本専門古書店も健在。「B5サイズくらいの背表紙がついたマニアックなエロムック」(わかるね?)とか、官能小説の文庫などがズラリ。
ここは品揃えが渋すぎて買ったことないんだよなあ、などと思いつつ拍手を打ちたくなった次第。ぱんぱん、と。
この街だけは、「あれ、なくなっちゃったんだ?」が体感的に本当に少ない。
変わらない、無愛想でかまわないというより、変えたり、愛想振りまく必要がない。それでずーっと成り立っているという凄み。淡々としながら且つ、自由な空気がそこにある。生き馬の目を抜く吉祥寺でこれはなかなか真似できません。真にアナーキーってこういうことかと思う。

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12・14、劇場公開です



なんだかんだで今年一番がんばったことなんだろうなあと思う(ショーバイには一切つながらないしつなげない!)。『SUGAR PUFF LIVING DEAD』の劇場公開が決まりました。

『第6回O!!iDO短編映画祭』
12月14日(月) 第2部20:40分~

①夢みるカフェ(20分)
②くさいけど「愛してる」(24分)
③CODENAME DRAGON(30分)
④SUGAR PUFF LIVING DEAD(19分)

前売り:1500円(※当店にも数枚あり)/当日:1800円
@渋谷アップリンク・ファクトリー

http://www.uplink.co.jp/event/2015/41443

自分たちの作品は22時くらいからの上映となります。
てことは、仕事が上がってからでも来られますねッ。
前回フォースで上映したものに若干の修正を依頼(ボクは編集ガできなイ)。
「デイレクターズカット版」と「劇場公開版」があるなんてあーた、ロメロ師匠の『ゾンビ』みたいじゃないですか!
最近観た映画は『テッド』と『ジョーズ』。どうぶつ映画二題です。
「テッド」はぬいぐるみ映画なのにR指定ってのが信用できる。ガンジャは吸うわ同僚の女子に手をつけるわでなかなかの不良。町山智広流の「超訳」も面白い。
また文句をつける人もいるのだろうけれども、広川太一郎御大の吹替え時代から、こういうものはやりすぎるくらいが丁度いい。
「ジョーズ」は小学生のときにテレビで観て、」映画ってすげえなと思った最初の一本。
今でもすこぶる面白い。
スターウォーズあたりで感動していればまたちがう人生が、と今さら思っても始まらない。
結局いまだに自分が欲しているのはトラウマってことなんだろうか。
「シュガー・パフ・リビング・デッド(我ながらいい響きのタイトルだと思う)」は、オシャンティーなGIRLY ZOMBIE MOVIEです。
よろしくお願いしまあす(ギャルピース)。

恐怖!アナログ人間



客観的に見て軽く驚いたことなのだけど、自分がこの時代における「科学文明へのついていけなさ」がすごい。
いまだに携帯電話。この響きがもはや古い。しかも通話とメール以外はやらない。
別に見たくないからネットも入れてない。電車ではこぞって皆さんがスマホとかいうのをくるくるしているが。
横一列の席で全員がくるくるしたりしている。中にはイヤホンで音楽聴きながらアプリのゲームに興じている「ここも僕のお部屋」状態の人もいる。
歩きながらスマホ見てる人がとても多い。頭上に金ダライが落ちてくればいいのに。世界がもしもドリフのコントだったら!
チャリ漕ぎながらスマホ見てる戯け者も見かける。そのまま車道に流されて轢かれるべきである。どんどん粛清されてしまえ。
アイポッドも触ったことがない。CDはうちで鳴らすから別に必要ない。
ブルーレイディスクもまともに見たことがない。そもそも映画ってそんなにクリアな画質で鑑賞したいもんなのか?
パソコンはいまだにXP。ダウンロードとか一切しないから軽いのなんの。ボロ中古パソコンなのにまだ全然、使える。
足で自分が欲しいものを探す主義なので、ネット通販も基本的に利用しない。
ポチる前に電車に乗って古本屋や中古レコ屋を覗いてみれば、送料いらずにその場で掘り出し物が手に入るかも、よ?で、ついでにその町でメシでも食えばよい。
「いいね!」が気持ち悪すぎるのでフェイスブックはやらない。ついでにラインってのも、いくら説明されてもなんだかよくわからん。いらん。
エクセルも使えない。プリンターもないからポップは全部手書き。
別に「時代おくれの男になりたい~」とかいう歌みたいな感じでもなくて、別にどうでもいいから別にいいや、なんである。

もともと左脳が機能していないので、メカ系統というか、小学校高学年の算数からもう理解できない。
車の免許もないし地図も読めないっていうハイレベルなポンコツなのだけど、それで困るかっつーと、意外とそうでもない。
あ、そりゃ社会はこういう人を必要としていませんから、就職は出来ませんよ。
その辺はケツをまくるしかないっつーか、非常に微々たるものだがちょっと自分は離人症の気があり、我がこともどこか他人事なのでさほど深刻になるタイプでもないのだが、一度「逆算」のスイッチが入ると大変よろしくない。よろしくなかった。今後、その電源はオフにする。

えーこいしょっ、という感じで店を開け、400円で購入したルー・リードのまったくグレイテストヒッツじゃないベスト盤『DEFINITIVE COLLECTION』(ジャケが最高!これが大人のロックンロール。子供にゃ負けないぜ。言いたいこと言うぜ。やりたいことやるぜ)を聴きながら今日は風が強いですなあ、などと思いつつ釣り人のように居眠りをしていたらもう夕刻。
こんなんで一日が終わっちゃう。でも、しょうがない。仕様が無い。
機械の体は手に入れられなかったよ、メーテル。

き・み・は、コメを食べているのか?



さて、気を抜くとまたほったらかしになるので何でもいいから書く。
先日、早朝の電車に乗っていたら人身事故に遭遇した。それなりの理由があって朝の五時台に移動しているのである。まったく迷惑。これはまごうことなき乗客全員の本音。
我々は都合の悪い人間に対し「死ねばいいのに」とか、普通に思う。
「殺してやる」は妄想だが、「死ねばいいのに」は割とリアルだったりする。
で、先の人身事故の人に対しては「死んでんじゃねぇよ」である。心からそう思う。
雨宮処凛『自殺のコスト』によると、客足の多いJRと私鉄では、自殺者の遺族に請求する賠償金も桁違いらしいから、中央線ってばほんと人身多いけど、やめたほうがいい。
あ、肺炎ほぼ治りました。

最近ちょっとはまっているのが、実写版『孤独のグルメ』である。先ほどの話とは何の関係もない。
吉祥寺のTSUTAYAでは今、自分が在庫のDVDを借りちゃったのでほぼ全滅である。大人気。
主演に松重豊を迎えた時点で原作と別物になっちゃった気もするが、この人の食いっぷりが非常にいいのでつい引き込まれてしまうのだった。
眉間に皺を寄せた表情で「うん・・・うまい・・・」。他の役(ヤクザとか)の演技とあまり変わらないんだが、時折入る笑顔が「本当にうまいんだろうなあ」と思わせる。
最近メシを食うときは心の中で「いいぞ、いいぞ」「これだよ、これ」とかつぶやいているので、なんでもおいしく頂けるです。
主人公が下戸という設定なので、「ご飯とおかず」を求めてさまよう。
ごはん。白飯。日本って最高。コメ禁止とかの事態になるならデモに行ってもいい。
もともと原作マンガの食事シーンも淡々としたもんで、「うん」「むぐ」「むぐ」「ああ、うまかった」。
我々はうまいものを食ってもまず確実に「うっ・・・!」「こ、これは・・・!」「は、はうあ!」とか、言わんのである。
基本的に「ラーメンを取り上げない」ってのも正解だと思う。こればっかりは好みがあるし(自分も家系とかの良さが全然わからない)、テレビでアホレポーターがさんざん食い散らかしているのを見てみんな辟易している。
吉祥寺ってラーメン屋とカフェの割合がすごく高い気がして、なんかもっと普通の定食屋があればいいのにと思う。ラーメンてのはちょっとトゥーマッチで、月に二回も食えばいいくらいなんだけど。
今日のお昼は阿佐ヶ谷で580円のハンバーグランチ。正解だ。うん、こういうのでいいんだよ。


日本一のナメクジ男



『絶歌』なる本がバカ売れしているらしい。こういうものは佐川一政の著作のようにアングラ/サブカル間で持ち上げられていればまだいいものを、10万部だか20万部だかのベストセラー。案外、世間様はゲスでした。
買う気も読む気も毛頭ないのでネットでチラ見した程度だが、こりゃちょいちょい言われているように「ポエム」ですな。しかも「才能の無い文学青年の自費出版物」程度。
「この本には犯罪抑止力があるのではないか」と息巻く識者もおいでになるが、こんな駄ポエムにそんな力はないよ。しかも、やるやつはやるのである。
二人も殺しておいて死刑にならず、素性もばらされずに社会生活を送り、「自伝」を出せばベストセラー。
「作家で犯罪者」としても、佐川は顔が割れまくりだし(ていうかアングラ芸人)、永山則夫は獄中で死刑になった。それを考えると非常に稀有なパターン。
こうなるともう一部の連中にとってはスーパースターであり、カリスマ。自分もがんばらねば!と思う予備軍はいるかもですね。

酒鬼薔薇聖斗事件というのはやってることは派手だったが、犯人像はかなりマヌケなものであった。
大そうな宣言文(これもポエム。この文章を評価していた文化人がいたが、当時からマジか?と首をひねっていました)のあとの署名が「SHOOLL KILLER」。「SCHOOL」程度も綴れないバカ。
しかし太田出版ってのは90年代の「完全自殺マニュアル」にしろ、どうもヤマッ気の強い出版社らしい。
当てるもんだなあ。バチも当たりそうだが。
あと、精神科医の常套句。「自分もモンスターになるんじゃないかという想像力がない人たちが恐ろしい」。
なんないよ、そんなもん。普通の人はそんなことやりたいとも思わないし、やろうとも思わないのである。
想像力ありすぎじゃないでしょうか。

そんで、彼、「元少年A」は調子に乗って公式サイトまで作った。
『存在の耐えられない透明さ』だそうで、まだタレント・サカキバラを引きずっているというか、こういうタイトルを付ける心理状態を想像してみるとやはり、どこか自分を「純粋無垢」だと思っている。
イノセントゆえに自分はあんな事件をおこしてしまいました、と。

【「心象風景」ならぬ「心象生物」という言葉がもしあったなら、不完全で、貧弱で、醜悪で、万人から忌み嫌われるナメクジは、間違いなく僕の「心象生物」だった― 】

という前置きから始まる「ギャラリー」ページ。
この一文から察するに、自分をどこか「被害者」だと思っている節がある。で、ナメクジをモチーフにしたイラストが延々と続く。
さらに進むと、自分のオールヌードをコラージュした「セルフポートレート」もアップ(確実に、だんだん気持ちよくなって来ている)。
ちょっと想像してみればわかるが、顔を隠しているとはいえ、ムキムキに鍛えているとはいえ、自分の全裸をネットに晒すなんてのは、相当な自己愛がないと出来ない「蛮勇」である。
ああ、この人って、本当は自分のことが大好きなんだな、と思った。
そして、本物のナメクジを使った「アート写真」。ハート型の容器に大量のナメクジを敷き詰めている。
本当は気持ち悪すぎで見たくもないんだが(グロ画像は比較的平気なのですけれど、虫系だけは超苦手で、正視できない)、この作品を作る過程において捕獲したナメクジは100匹をくだらないとか、テンションが上がって撮影に2ヶ月を要したとか、完全に軌道を逸している。
大量のナメクジの写真を喜々として取り続ける元殺人者。これが野放しになってるって事実が凄いわ。
こいつも狂ってるが、国も狂ってる。

思うに、元少年Aってのは「片岡鶴太郎」なんである。
もともと「小森のおば、おば、おばけちゃまよ~」であり、ひょうきんベストテンで(マッチで~す!)、熱々のおでんをぶっかけられたりしていたのに、今や画家であり、書道家であり、俳優であり、ボクシングのリングサイドをうろうろしていたこともあった。
ノリがまったく同じだ、と気付いたときはちょっと驚いた。鶴ちゃんかよ。

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