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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

すうさい堂は閉店しました。17年間ありがとうございました。

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ふにおちないかお


「吉祥寺ぴあ」発売。古書店コーナーにすうさい堂が載っております。
なんだかなあ、商品の写真(おすすめ本)がひっでえな。
本を見ればわかりますが、写真が見切れちゃってる。
モンキー・パンチの『パンドラ』なんて実は読んでないんだけど、カバーがカッコいいから掲載してもらおうと思ったのに、それが写ってない(ちなみに藤子不二雄名義のパワーコミックス版『チンタラ神ちゃん』も、品切れってメールしたのに、その記載もなし)。
しかも担当の編集者から「雑誌掲載時には全体がちゃんと入ります」と返事をもらったのになんじゃこりゃ。わたくし、だまされました?
本人写真も撮りなおしされて実は二回目。若干腑に落ちない顔で写っているわたくし。
今回、最後の最後までばたばたして印象悪し。できんボーイに古本屋の取材は荷が重過ぎると思う。
失敗も修行のうちかも知れんけど、媒体なんだから勘弁してほしい。えらく長い謝罪メールもらったけど全然ダメじゃん。

自分の手書きポップまで写り込んでしまってなんとも恥ずかしいのだが、まあアナログなことしか出来ないんでやんす。
「漫画界の畳職人」の異名をとる東陽片岡氏は、フキダシからタイトルからすべて手描きである。その方がめんどくさくないからだそうだ。彼にとってはパソコンを使うより畳の目を描き込んでいく方が楽なのだろう。
アナログは裏切らない。劣化するのみである。データ商売は消えても、さすがに店の在庫は突然なくなったりはしない。ちなみにうちにはプリンターもない。看板も手描きだが、かなりいい感じにボロくなってきた。修正する気まったくなし。
この前、電光看板の営業が来たので、一応見させてもらった。たしかにちょっと目立つ。
でもうちはパチスロじゃないし、営業マンがエグザイルみたいだったのでお断りした。

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いつもありがとうございます

とりあえず昼食は100パーセント外食なのだけど、結局毎日の話しだし財布のマニーが常にリルビであるので、同じようなエリアをぐるぐる回る。
で、たまーに言われて困るのが「いつもありがとうございます」。
こっちは食事したらさくさく帰るだけなので、余計な気遣いはほしくないわけ。これ言われるともうダメで、行けなくなっちゃうんですよ。
この前も某チェーンで言われた。なので、しばらく行かない。
その点、中国人スタッフなんかはありがたい。よく行くジャンク中華のお姉さんなんかは、いつも初見のような態度で接してくれる。
近くに常に賑わっている小さな立ち飲み屋がある。カウンターはコの字型。当選、客同士が向かい合って飲む形になるので、そこで話をしたりして顔なじみになっていったりするのだろう。
自主的にじゃないが何回か足を運んだことはある。が、あーのー、実はすっごい苦手!完全アウェイ!僕もうおうち帰る!!心中そんな感じ!
飲むときはメリハリをつけたい。ギャハハなんて笑ったあとはポツンポツンと会話がなくなってそれじゃお開きに、という流れが理想。周りのテンションに引っ張られて飲むような場所は、正直、酒も肴も大してうまくない。
そして大将のニコニコ笑顔は、決して「スマイル0円」なわけではない。

ぶっちゃけ、非合法のものが出回るバーにも連れて行ってもらったことがあるが、なんだろうなあの「俺ら特別」みたいな、くだらない空気間は。
そこで長髪を結んだいかにもくだらなそうなオヤジを紹介されたのだが、食いついてこられてもめんどくさいので「どんな本屋なんですか?」「漫画ばっかりです」「どんな音楽が好き?」「パンクです」とか答えてたら、案の定「ふうん」と見下された。くだらねぇ、と思った奴には見下されていた方が楽だ。
そこでうっかりストーンズなんて言ったら、大変なことになる。
ところでキースやモリソン、エヴァンスや坂口安吾みたいになるには膨大な才能がいるってこと、連中は分かってんのかな?
そこにはラリ公のバカの壁があるのみであった。

たまに行く、上野や神田の立ち飲みの方がずっと落ち着く。上品でさえあると思う。おっさんらが嗜んでいる一杯は本物の癒しだから。
仕切りがなくたって、知らない連れ同士が交わることもない。基本中の基本。
まず壁に向かって飲むってのがクール。「自分にお疲れ様」ってことで飲んでいるのだから、壁以外に何が必要なのだろう。

いきつけ飲み屋やバーでの顔見知りってほど、希薄な人間関係もない。次の一歩を築きたかったら、そこから出て、飲みに行くこと。

たのしいギョーカイ用語講座(補講)



どうもです。先日のギョーカイ用語講座で何点か忘れていたものがあることを思い出し、本日追加講義をしたいと重います。お暇な方はお付き合いくださいませ。
まず、最近はこれもメジャーになりつつありますが、「ハケる」。もともと現場を「撤収する」という意味合いらしいですが、日常的には「帰る」としても使えます。例・「あれ?みんなハケたの?」
「ダーター」。これは「タダ」=無料です。例・「このシャツ、ダーター」。
「ビークー」。「クビ」=解雇を意味します。自分の友人がバイトをクビになったときも「ビークー?ビークーになったの?」と、ビークーを連発して嬉しそうでした。
「ロープー」。これは「プロ」ですが、本当のプロフェッショナルの人が「俺、ロープーだから」とはあまり使わないような気がするんですがどうなんでしょうね。
「定価」は「プロパー」などと呼んでみましょう。

では音楽編など。普通の人の発音は、ギターは「ギター(↓)」と下がりますが、ギョーカイの人は「ギター(↑)」と、「ター」にアクセントをつけます。
「ドラム」は「タイコ」、キーボードは「鍵盤」、「トランペット」は「ペット」です。時にベースは「ベー」、パーカッションは「パー」と省略したりします。
「マイルスもそんなに上手いペッターじゃないんだけど」などと発言して、自分の大物感を演出してみてはいかがでしょうか?
あ、マイクチェックなんかをするときも「あー、あー」じゃなくて、「チェーック!チェックワン!」とスタイリッシュに決めてみましょう。
ちなみにこれらはすべて、私が実際に聴いた生の言葉です。
・・あと思いつかねーや。じゃあ、シクヨロ~。

私の師匠は国際感覚が豊かですので、各国のリアクションも体に染み付いています。
嬉しいときは「サンキュ~メ~ン!」で、肯定するときは「イエスメ~ン!」、気にいらない事柄には「ファーック!」。
別れ際には拳と拳をぶつけて(黒人ラッパーがよくやるアレです)「イエーイ」なんつって帰るのですが、これは純日本人である私にとって「なんともいえない」儀式でありまして、はあ。
あと、やはり別れ際に「チャオ!」を頻繁に使っておられましたが、これを電車の中などでやられるとですね、車内の人がみんな一斉にツイートするんじゃないかなどと、余計なことを思ったりなんかしまして、はあ。

師匠は国際的な人間ですので、しばしば日本国内のしばりから(勝手に)解き放たれたりしておられましたが、ある時アキハバラという駅のホームでタバコが吸いたくなり、ホームで(勝手に)デッドゾーンを見つけ、そこで喫煙していたそうです(彼いわく、「遠慮がちに吸ってたんだよ?」)。
で、若い駅員に注意された師匠は「すみません」とすぐにその行為をやめたのですが、電車の発進と同時にその駅員が師匠に向かってなんと、「中指を立てた」そうです。
ブチ切れた師匠は思わず「電車と平行に走っちゃった(笑い)」らしいんですが、双方に言いたいことは、「俺らそんな文化圏の人間じゃないだろ・・・?」ってことですねえ。

これは国際感覚とは関係のない話なんですが、師匠は胃腸の弱い人でもあるので、よく公衆トイレを利用します。
ある時、某駅で催した際に駅のトイレを使おうとしたのですが、個室は満員。
しばらく我慢していたのですが、いよいよ切羽詰った師匠は、「いつまでお前らクソたれてんだあ!?」とドアをキック!
すると両隣から、若者とおじさんがズボンを上げきらぬまま、飛び出してきたそうです。
日本的には「無理を通せば道理がひっこむ」の実例ですが、あるいは「フロンティア・スピリット」と言えなくもないかも知れません。

たのしいギョーカイ用語講座



僕の数少ない特殊技能に「ギョーカイ用語を翻訳できる」というのがありまして、無駄に埋蔵していてもやや勿体無いので、今回は特別にそれをみなさんに伝授したいと思います。ギョーカイのおぢさんとパイプを作ってギョーカイにすり寄ってみたい女子は特に必須だゾ★

まず初級は比較的ポピュラーな「ひっくりかえし言葉」です。
メジャーどころでは「ルービー」「ケーサー」「ズーミー」「シーメ」「シータク」「シースー」「ヒーコー」などですが、これらはそれぞれ「ビール」「酒」「水」「飯」「タクシー」「寿司」「コーヒー」という意味ですね。
(でも「茄子」は「ナースー」だったなあ。なぜだろう?)
やや難解な使い方としては「マミツ」「リーゴ」などがあります。これは「おつまみ」「奢り」を解体した単語です。
とはいえ「ハミガキ」を「ミギハガ」と呼ぶ人はさすがにいないようで、そこまでアナグラムを用いると日本語の会話が成立しませんね。

そしてさらに上級者向けには「バーソー」がありますが、これには「日本そば」と「ラーメン」という二つの意味がありますので、相手のその日の体調を「読んでから」反応するのが賢明のようです。ラーメンの場合、普通に「メーラン」とも呼ばれます。
ちなみに脱糞は「ソーク」です。使用例・「ちょっと、ソークしてくる」。
「チャンカー」はこのような考え方で行くと「お母さん」「お袋さん」だと思われがちですが、違います。
「チャンカー」=「かあちゃん」転じて、「嫁さん」という意味になります。この辺は引っかけ問題ですので、皆さん特に留意して下さい。
複合語としては「ミーゴをなげる」などがあります。これは「ゴミを捨てる」という行為を指します。

会得すればさらにステージが上がるのが(なんの?)、「数字の数え方」です。
バンドマンのおぢさんが「ツェーマン」などと口にしたりしますが、これは「一万」という意味です。
つまり音階のキーを示すアルファベットをドイツ語で読んだもので、発音はそれぞれC(ツェー)/D(デー)/E(イー)/F(エフ)/G(ゲー)/A(アー)/B(ベー)で、順番に「1234567」です。
7までしかないじゃないかって?多分、それいじょうかぞえられないのだとおもいます。
「デーマンゲーセン(二万五千円)スッた」「エフマン(四万)貸して」などと使い、一番有名な使用法は奥田民生の「イージュー(みそじ)・ライダー」でしょう。
まず、今のバンドマンで使っている人はいないと思いますが。

そして親しいわけでもないのに他人を「ちゃん」付けします。
僕の業界用語の師匠は、うちにインタビューに来た女性の名刺を眺めた後、いきなり「薫ちゃんはさあ」と呼びかけていました。ちょっとびっくりしました。
店のオーナーに対しては職種に関係なく、「マスター」です。
もちろん「友達」「彼女」などの無粋な言葉はあまり使いたがらないようです。「ダチ」「オンナ」です。
あと、「センパイ」の使用頻度が高いようです。
どこの世界にいても給料は「ギャラ」で、休みは「オフ」です。「ノリ」もお好きなようです。「今日のノリはオフ?」とか聞かれましても、一般人にはよくわからないのですが。
そうそう、「プロダクション」は、「ダクション」で。
レコードは「皿」、パッケージは「フィルム」などと言ってみると、更にそれっぽくなるかも知れません。

ロックバーで一緒に飲んでいたときも、「マスター」に頼んで某レコードをかけてもらい、「やっぱり皿は音がいい」とご機嫌でしたが、ラストの曲が終わると「ボーナストラック」が始まってしまい、これは明らかに「CD」であることが判明してしまったのですが、人にやさしくがモットーの僕は黙っていましたよ。
あと「コールドビュッフェ」もよく耳にしました。多分、口に出して言いたいだけだったと思うのですが。
番外編として「注射」は(ほぼスラングですが)、「プーポン」です。これは、ノーコメント。

僕の師匠は海外経験も豊富ですので、一風堂で食事した際にも「このノリはラーメン屋じゃねえ。ビストロだ」などと感動されたり、インドカレー屋に行った時も、現地の店員が《日本語で》「ご注文は?」と聞いているにも関わらず、「チャイ・プリーズ」と答えたり、さらに「いつお持ちしますか?」との問いに「ファーストタイム」と答えましたが、なぜか、食事が済んだあとに運ばれて来たりました。
なんともお茶目な感じでした。
師匠は時々、自然体な感じで「カーディガンを肩にかけて」おられましたが、僕からすると「うわーコントの人だ!!」と、内心若干感動しておりました。
そんな彼も現在は西成で、日雇い労働者として生計を立てており、健闘を祈りたいところであります。

ざわ・・・・ざわ・・・・・



最近は動画サイトにアップされているアニメ版『カイジ』にはまっておりまして、原作読んで内容は知っているのについつい見てしまう。
例の「ざわ・・・」はどうするのかと思ったら、本当に「ユニゾンで」言ってた。時々コーラスっぽくなったり。
改めてみるとなかなかトリックが荒っぽかったりするんだが(さすがに自分の耳を切断したら調べられるだろう、とか)、一番好きなのは「地獄チンチロ編」。この逆転劇は気持ちがいい。
一向に増えない紙幣を数えたりしている自分とカイジの境遇を重ね合わせたりなんかして、バックに流れるはやっぱし「ざわ・・・・・・・・」。
うちのポストは支払い用紙か督促状しか来ない実に色っぽくない窓口なのだが、例によって来やがりました水道料金の赤紙。
今月はダメだろうって。あかんやないか。夢がこわれました。ネガティブ感情その他いろいろ。
さすがにこちらを優先しなければいけないので、通信費も未払いゆえ、明日以降はしばらくインターネット社会とは断絶すると思われます。あんど固定電話も止まります。
だってしょーがないじゃん。
もう自分みたいなのは「社会人」とは言えないんじゃないかと思うのですが、店がないとまともに人とも関われないという、実に困ったものであります。
夕暮れから夜にかけて店先テラスでビールなんかを嗜んでいたりするんだが、実はその代価はかなり高いんだぜベイビー。だ。・・・です。

困難な状況を切り開いていくカイジの姿が肝ではあるのだけど、資本主義の傀儡たちが展開する「悪の論理」も実に堂々としたものだったりする。「チンチロ」以外の結末は苦い。詰めの甘いカイジを「悪」は嘲笑う。その論理は冷酷だが、一理ある。そういう部分がむしろ刺さったりする。
ついでだが、(基本的にあまりディスったりはしないようにしているのだが)、あのですね、「狩撫麻礼」って漫画原作者の作品がほんとに大嫌いで。
といっても『ボーダー』と『天使派リョウ』しか知らないのだが、あまりにも胸くそ悪いので全巻読んでしまった。
アウトローこそ純粋で(アホか)、世間と自分たちを「あちら側」「こちら側」と区別し(何様だ?)、両作ともバブル全盛期に発表されたのだけど、主人公がなんだかんだで大金持ち。つまりは安定にあぐらをかいた上でのアウトロー。始末の悪い御伽噺。
スクエアな人々を必要以上に醜く描写し、正しいのは不器用ながらも「ピュア」に生きてる自分たちの仲間だけ。ほんとアホか。
キャラたちに反骨的メッセージを「言わせている」ので、その辺にやられちゃったファンが多いのかも知れないが、基本的に「居酒屋での正論」と大して変わらないですよ。
「ボーダー」なんか全部捨てて、業田良家『ゴーダ哲学堂』あたりをちゃんと読んだほうがいいと思う。同じ「漫画」というカテゴリーの中で活動する表現者とは思えないくらい、精神的レベルがまるで違う。

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HN:
すうさい堂主人
性別:
男性
職業:
古本すうさい堂
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