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すうさい堂の頭脳偵察~ふざけてません。

すうさい堂は閉店しました。17年間ありがとうございました。

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判断力がないので干支一周しました



今月号の『猫びより』(辰巳出版)に、当店が取り上げられています。
一志敦子さんの連載「ジオラマ猫処(ねこどころ)」にイラストで3ページ掲載。あと1ページはお隣のラブラバさん。
とても緻密に店内が描かれている。玉稿であります。ヂル会長も「黒猫という記号」ではなく、そっくりである。4・5回も来店して頂き、お疲れさまでした。
そしてタコ親父めはファジーにソフトフォーカスがかかっており、フキダシでファジーなことぉ喋っています。
しかし猫はどの子もかわいいなあ。猫好きは「うちの子うちの子」というよりは、猫という生き物全体に対する愛情があるような気がするのですが。この猫ピースエネルギーを平和利用できないものか。
あと、今月の『ポパイ』・特集「東京大冒険」の、吉祥寺の括りでも掲載されています。
「吉祥寺は東京のブルックリン」「カオス」「ハードコア」「エクストリーム」などのロック用語も舞っている。
玉稿であります。
しかし、ヨコから撮られると自分のブサイクさは誤魔化しようがないなあ。今度から「仕事しているポーズをしてください」等のリクエストは断固拒否しよう。全然面白くないじゃないですか。
そして、4月5日で12周年。干支一周。アホウですな。要するにこの屋号は「緩慢な自殺」だったのかと改めて思う。大事なことをうっちゃり切り捨て見て見ぬふりをしてきた「体のいいひきこもり」として12年。
世間体というものがいまだにわかりません。世間、知らないんで。
なにひとつとりえがない人間がやっている最後のとりえであります。もうしばらくよろしくお願い致します。
とりあえず、もはや吉祥寺の歴史に名前を刻んだんじゃね?という気もしますが。
芸能史における「まりちゃんズ」くらいには。

そんなわけで(どんなわけだ?←このツッコミも聞き飽きたのでいい加減おやめください)12周年記念大イベント『妄想紅白歌合戦』を高円寺4thで超地味に行って参りました。
これは私ともう一人のDJが、相手が出すナンバーに合わせて交代で曲を回し流れを作る、というもので(即興)、やってるほうはわりと楽しい。
自分は男好きな性癖もあり白組。洋楽は忘れちゃったが(途中で赤組のネタが切れて「ニールヤングは声が高いから女!」「ストーンズの『ミス・ユー』は裏声が入るから女!」と、例によってぐだぐだになった・・・)、邦楽はベタですが、選んだ10曲はこんな感じ。
故人も含んじゃってますが「妄想」なもんで、コンパクトだけど何となく紅白っぽくないすか?

「電光石火に銀の靴」泉谷しげる
「ヨコハマ・ホンキートンク・ブルース」松田優作
「ルパン三世 その2」チャーリー・コーセイ
「ストリッパー」沢田研二
「スローバラード」RCサクセション
「黒の舟歌」野坂昭如
「悪魔」美輪明宏
「氷の世界」井上陽水
「大阪で生まれた女」萩原健一
「さらばシベリア鉄道」小林旭

追:バサラブックスのオーナー氏が先ほど久々にご来店。
いろいろあったようですが、復活おめでとうございます。
バウスつぶれ、ビレバンつぶれ、10年前に比べると古本屋も徐々に消えて、もはや我々が吉祥寺サブカルチュア最後の牙城か?
くるくる携帯パソコン(皆さん片時も目を離せないようだが一体何が映ってんだ?あの世とか?)に使うお金のいくらかでもいいので、文化にお金を落としてください。
それが住みたい街ナンバーワン・吉祥寺市民の義務であります。

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そんなことのくりかえし



唐突に昨日から始まっている今年のすうさい堂。なんでも唐突。
今週は6日(火)はお休み頂きまして、あとは開けます。
更に新春ご奉仕として、ブログ/ツイッター/雑誌(いま載っているのは「散歩の達人/おとな的に正しい吉祥寺案内」)を見たと言ってもらえれば、割引致します。このセールは今後も店主の心が折れていなければ継続するかも知れません。
正月は実家で大食い選手権を見たり、映画館で上映と同時に寝るという贅沢なことをしたり(「リヴァイアサン」)、ディスクユニオンを回ったりと楽しく過ごしました。もうお金がありません。
しかし年末の中央線はやたら人身事故が多い。これもおとな的に正しいのか?
自分もよく睡眠不足でホームに立っていたりするから、フラッと落っこちて「ついうっかり」死んじゃったりしないように気おつけたいと思う。実は元旦に電車内の吊革で半回転した。
昨日から新しい本を品出ししたり、ポップを書いたりしていたのですが、これがまあ、楽しい。
見返りも少ないけど、いろいろ疲労してお昼寝タイムの時間が多かったりするけど、結局楽しいから続けてる。っていうか、他に取り得がないので。
この看板を外すと「おとな的にしょーもないダメ中央線人」となってしまい、意味なく年を重ねて孤独死するのである。つうか、いずれはそうなりそうな気がするんだけど、そういうことはもう少し先送りにしたい。
そうそう、均一本は大盛りにしておきましたから。こんなに狭いんだから、一歩踏み入れたなら腹を決めて掘っていきましょうよ、と思う。空気感染を恐れるかのように踵を返す方が結構多い。くっくっくっ。
そういえば「店構えがオシャレすぎてビビッて入れなかった」とツイートしていた方がいたけど、そんなことないです。自分の脳内ご融資額を目一杯使ってこの程度です。基本的には何でもシャレで済まないもんかなあとは思っていますが、いろいろと(恥ずかしいのでリツイートはしていません)。
今年で12年目。干支。・・・えとっておい!?と、ついノリツッコミをしてしまったが、ちょっと驚いたな、いま。
ポンコツ中古車に乗り続けるオーナーってこんな感じ?たどりついたらいつも雨漏り。


マイナーな年末



じぇじぇじぇ!と今年の流行語を駆使してみせるトレンディな感性の僕ですが、今年の営業は本日で終了。
もはや年末も正月も何のワクワク感もなく、どちらかというとメソメソしている。昔から正月って得意じゃなかったし、実家ではすることがなくだらだら見続けているテレビの躁状態にも疲れ果てる。
飲んだりしているだろうと言われても、一年で380日くらいは飲んでるので、あんまし関係ない。
動画サイトにアクセスして最近はよく『深夜食堂』を見ている。原作マンガも好きなんである。
メニューのタコ足ウィンナーとか、バターライスとか、ソーズ焼きそば目玉焼き乗せとか、サッポロ一番とか、心から食いたいものばっかり。
ベタベタな展開だが、小林薫のマスターがえらくはまってる。「うちで、メシ、食ってくかい?」。
泣きながらモノを食うシーンが多い。どういうわけだかそんな場面が琴線に触れるようで、飲みながら三本ばかり続けて見るとこっちもメソメソしてくる。
先週は休みを変更して、このブログがきっかけでうちに来てもらったことがある東中神の『中神書林』さんが閉店するとのことなので、挨拶に伺う。
昔ながらの古本屋、という風情。力尽きまして、と笑う店主さんにコンビニで買ったワインを渡す。
店をやめる、という決断はすごいと思う。すうさい堂は来年更新。やめる勇気がないんである。やめる気骨と続けるヘタレ。
うちの棚を眺めると、よくこんなもんばっかり集めたな、と思う。まるきり実人性の役に立たない書籍たち。
とはいえ、こういった文化がもしなかったとしたら自分は何を拠り所にしていけばいいのだろう?とか考えるとゾッとする。
Jポップとベストセラーと血の出ないアクション映画だけじゃ、生きていけないです。
それはともかく、均一本にでも使ってくれと、大量のマンガとワンカップを頂く。
帰りしな、ここまで足を伸ばすことももうなかろうと、地元の「タンメン屋」でタンメン頼む。家系とか背油とかはまず自分から食べないので、なんだかしみじみする。
電車の到着時間が微妙に長いわ寒いわで、ホームでもらったワンカップ飲んでしまう。少しメソメソする。
オーナーから着信があったので、高円寺4THへ寄る。立川で購入した70年代の中島みゆきをかけてもらいながら飲む。少しメソメソする。
で、日々鬱々と暮らしているかというとそうでもない。別にふつうです。

来週の予定とその他

師走です。師は走っていますがすうさい堂は思い切りすっころんでいます。閑古鳥も相変わらずかんこ、かんこと鳴いています。そんな師走。
今週はなんと、いちねんでいちばんはっぴーな日、クリスマスイブなるものが襲来しますので、23(火・祝)、24(水)、25(木)とオープンします。
「一生一度しかない今年のクリスマスイブ!!」と、シャブ中のDV男がメンバーだったバンドが歌っていましたよ。なんだか強迫観念みたいな歌詞ですね。そして未来予想図が予想できなかった人たちでしたね!
26日(金)はお休みします。お休みさせてください。よろしくお願いしわす。

と、ここで終えてもいいのだがどうでもいいこともついで書く。
自分、基本的に丈夫な胃袋なのですが食べられない食材が三つあります。
まず牡蠣。生もダメだがあの脂っこいものをさらに衣をつけて揚げるカキフライなるものの存在が信じられない。お好み焼き屋に行った時に、よく炒めればいけるでしょうと牡蠣をひとつ頂きまあ大丈夫だなと思っていたら、夜中にゲロ吐いた。他の貝は好きなのに奴らだけはダメだ。
「牡蠣が食えないなんて人性損してる」。してないよ。
あと泡盛。飲めなくはないけど確実に悪酔いする。吐いたゲロがフルーティーなのもまた嫌だ。
いや、テイスティングしてる場合でもないんだが。
そしてこいつが厄介なんだが、安いナポリタンやコンビニ弁当なんかに乗っている、炒めの足りない玉葱。
なんで入れるかなあ?あの嫌な食感と味はマジで一切れでもアウト。吐きそうになる。
オニオンスライスや玉葱の味噌汁や長葱なんかはむしろ大好きなんだが、アレだけはいかん。炒めるならちゃんと炒めてほしい。よろしくお願いしわす。

某氏の結婚式

正確には某氏のお兄さんの結婚式、なのですが。
もともと優秀な家系で、某氏(仮に「ニックさん」と呼びます)は銀行員。お父さんもお兄さんも東京で最も偏差値の高い私立大学を卒業しているのですが、この一家、ちょっとおかしい。
長男、次男、長女の三人に会話がまったくないそうで、家族が揃うときはそれぞれが両親を媒介にして会話する、というか、両親としか喋らないらしい。昔から、それぞれを「そこに居るもの」として認知しないとのこと。
しかもそのヘンな空気を親も読めないものだから(自分らとは会話するから)、我が家はハッピーファミリーということになっているらしく、猫まで飼ったりします。
ニックさんの実家はセキュリティを導入していて、彼が遅めに帰宅するとそれが働いて、何がどうだろうと中に入れないので、ひとりカラオケで夜を明かすとか。
結局彼は吉祥寺の家を出て、西荻で一人暮らし。
確かニックさんは父親のことを「専務」と呼んでいると聞いた。なんでかっつーと、会社での役職が専務だから。
軽く『家族ゲーム』の一家を超えたような家族。

そんな一家のお兄さんが結婚。出会いは有料にて登録者から相手を探すアレ。よく電車の窓に貼ってあるやつ。データとデータが邂逅したわけですな。
社会通念としてはやはり、式を挙げましょうということになり、新婦が呼んだ人数は37人。
新郎側はお父さん、お母さん、ニックさん。以上。妹さん、欠席。
親戚づきあいゼロ。恐らく友人もゼロ。しかし仕事関係は?などと思ったりしますが、とにかくゼロ。
ニックさん親子はずっと下を向いて食事を口に運んでいたらしい。

この話が示唆するもの?よくわかりませんけど、個人的にはちょっと痛快である。
結婚披露宴というのは人生の大セレモニーであり、出席者一同大感激のメモリーであり、出会えたキセキに感謝であり、ずっと手をつないで歩いていこうと大合唱、お父さんお母さん友人たちへの大感謝祭であるという概念を木っ端微塵にぶっ壊してるから。
新婦側の皆さん、びっくりしただろうなあ。
自分は一度だけ親戚の結婚式に出たが、1㍉も心動かされることもなく帰った。
結婚がダメっていうんじゃなくて、そういう場にいるってのがとことんダメなんだ苦手なんだ。
しかしニックさん一族というのはこんな感じで、代々血を繋いできたのだろう。
ひゃっこい血ではあるけれども、血統を絶やさないという点でちゃんとしている。
自分のところは確実に僕の代で終わりです。あえてナチみたいな言い方をすれば、劣性遺伝子は抹殺するのである。親には申し訳ないと思わなくもないが、まあ無理っしょー、これ。
ザ・スターリンの「生まれてきたのはしかたがないが/救われないのは保障つき/愛されてるとは思わない/さみしく死んだら幸せだ」って歌詞には逆に癒されたもんです。ミチロウさんありがとう。






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HN:
すうさい堂主人
性別:
男性
職業:
古本すうさい堂
自己紹介:



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